執筆者:鴨志田 大輔
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、広告代理店に入社。
社会人生活をする中で、自分のお金の知識が高くない事を感じ、お金の知識をより持っている方が人生が豊かになると痛感。
人生をより幸せで豊かにする為にお金の知識を持ちたい気持ちが強くなり、ファイナンシャルプランナーの資格を取得
現在は、初心者の方が見て、分かりやすい記事を作成する事でお金の知識を発信することに注力している
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目次
カードローン審査の内容とは
カードローンを申し込むと必ず、融資の可否を決定するための審査が行われます。審査の内容は主に次の3つです。
なりすましや詐欺の被害を防ぐために、申込者が本人かどうかを確認します。
勤務先・勤務形態・年収などの情報をもとに、安定して継続的に返済ができる見込みがあるかどうか、負担のない範囲で返済できる金額はどの程度かなどを判断します。
総量規制とは、返済能力を超える貸付を防ぐためにカード会社などの貸金業者に課せられた「原則として年収の3分の1を超える貸付をしてはならない」という決まりです。カード会社は後に説明する「信用情報」を照会し、総量規制を超える貸付にあたらないかを確認します。
それでは、これらの情報についてどのような手順で審査が行われるのか、流れをみていきましょう。
審査の流れ
一般的なカードローン審査の流れは、次のとおりです。
- 1.カードローンへ申込
- 2.仮審査(コンピューターによる審査)
- 3.申込内容の確認と本人確認
- 4.本審査
- 5.職場へ在籍確認
- 6.審査完了後申込者へ結果を連絡
仮審査はコンピューターで行われ、提出された個人情報について点数を付けて信用度を評価します。個人情報の確認とあわせて、信用情報機関への照会もここで行われます。基準を満たしていなければ審査終了となり、カードの発行はできません。 仮審査に通過すると本審査に移り、今度は人による審査となります。人の目によって、申込内容の相違や虚偽がないかを確認し、内容に問題がなければ職場へ在籍確認をして審査完了です。 在籍確認は電話で行われることが多いですが、書類の提出で完了する場合もあります。また、原則電話の在籍確認がないカードローンもあるため、在籍確認によって職場に借入がバレることが不安な場合は、原則電話の在籍確認がない金融機関を選択するとよいでしょう。
必要書類
カードローンの審査で必要な書類は、大きく分けると「本人確認書類」「収入証明書類」の2種類です。具体的には、それぞれ次のような書類が該当します。
●運転免許証
●個人番号カード(マイナンバーカード)
●健康保険証
●パスポート
●住民票の写し
●在留カード
など
●源泉徴収票
●確定申告書
●課税証明書
●納税通知書
●給与明細
など
このうち本人確認書類はどのようなケースでも提出する必要があります。しかし、収入証明書類は、次の場合のみ必須です。 ・借入希望金額が50万円以上の場合 ・借入希望額と他社からの借入金額のトータルが100万円以上の場合 ただし、金融機関の判断により、金額の要件に該当しない場合も提出を求められることがあります。 また、金融機関によって認められる書類の種類や必要な点数、発効時期の要件などに差があるため、確認して書類をそろえる必要があります。例えば消費者金融大手のプロミス、アイフルでは、次の書類の提出を求められます。 ●プロミス
本人確認書類/いずれか1点でよいもの | ・運転免許証 ・パスポート(2020年2月3日以前申請・発行のもので住所欄の記載があるもの) ・個人番号カード など |
本人確認書類/2点必要なもの | ・健康保険証+住民票の写し ・公共料金の領収書 など |
本人確認書類/書類記載の住所と現住所が異なる場合 | ・発行日から6ヶ月以内の公共料金の領収書 ・住民票の写し ・社会保険料の領収書 ・国税・地方税の領収書 などをあわせて提出 |
収入証明書類 | ・源泉徴収票(最新のもの) ・確定申告書(最新のもの) ・税額通知書(最新のもの) ・所得(課税)証明書(最新のもので「収入額」「所得額」が記載されているもの) ・直近2ヶ月の給与明細書+直近1年の賞与明細書 などのいずれか |
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カードローン審査の判断基準!重要な4つのポイント
申込時に記入した必要事項や本人確認書類をもとに、融資の可否やいくらまで貸せるかを決めるための審査が行われます。そのなかでも特に重要視されるのは、「信用情報」「家族・住居」「職業」「他社の借入状況」の4つです。いずれかのポイントに問題があると、審査に通りにくくなると考えてよいでしょう。 それぞれの項目についてどのような観点から判断されるのか、詳しくみていきましょう。
ポイント1.信用情報
信用情報とは、個人のクレジットやローンの利用状況に関する情報のことで、信用情報機関と呼ばれる第三者機関(CIC、JICC、全国銀行個人信用情報センター)に登録されています。信用情報機関には多くのクレジットカード会社や消費者金融業者などが加盟しており、各業者間で情報が共有されるシステムです。 信用情報機関には、主に次のような情報が登録されています。
●クレジットやローンの申込状況
●クレジットやローンの契約内容
●クレジットやローンの支払い状況と残高
カードローンを申し込むと、金融機関は必ず信用情報機関に登録情報の照会を行います。たとえ他社からの借入であっても、過去に延滞や滞納があれば、返済能力に問題があると判断される可能性があるため、注意しなければなりません。 また、債務整理などの履歴がある場合にも、審査では大きなマイナスになるでしょう。反対に過去に借入があり滞りなく完済している場合には、審査で有利になることもあります。
ポイント2.家族・住居
家族構成から判断されるのは主に、収入に対する家計負担の大きさです。同じ収入でも、夫婦共働きかどうかや扶養家族の数などによって、無理なく返済できる金額に差があります。本人の年収から家計に充てる割合が高そうだと判断されれば、返済能力が低いとみなされることがあるでしょう。 一方で、既婚者や子どもがいる方は借金を踏み倒して逃げる可能性が単身者より低い、と判断され、有利に働く場合もあるようです。 住まいについては、賃貸よりも持ち家の方が有利です。なぜなら、賃貸住宅の場合は毎月の家賃支出が返済能力に影響すると判断されるためです。ただし、持ち家でも住宅ローンがある場合は、月々の支払いがあるためマイナスと判断される可能性があります。 また、居住年数が長いほど転居して行方が分からなくなるといったリスクが低いとみなされ、審査では有利になるといわれています。
ポイント3.職業について
職業の情報では、年収、会社自体の安定度、収入や雇用の安定度などをチェックされます。安定的、継続的な返済が見込めるかどうかに関わるため、ローン会社にとって重要な情報です。 審査において有利なのは、雇用や収入が安定している正規雇用の公務員や会社員です。また、零細企業と東証一部上場企業では、後者のほうが安定しているとみなされるでしょう。 ただし、自営業者や正規雇用ではない契約社員、パートタイマー、アルバイトなどの方も、収入があれば審査に通ることは不可能ではありません。全く収入がない場合は、審査を通過するのは困難です。 また、勤続年数は長いほど今後も勤務先が変わらない可能性が高い=安定していると判断される傾向にあります。
ポイント4.他社の借入状況
多数の金融機関から借入をしている、借入残高が多い、といったケースでは、返済能力が低いとみなされ、審査に通りにくくなります。 特に借入残高は総量規制にも関わるため、重要なポイントです。総量規制の枠を超えるような借入を申し込んだ場合、貸付はできないと判断されるでしょう。
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不安を減らす!カードローン審査のための対策
カードローン商品を提供している主な消費者金融や銀行では、カードローンの借入診断サービスを実施しています。多くは、webサイト上のフォームに年収や他社借入額を入力することで、借入が可能かどうかを瞬時に判定してくれるものです。 借入診断はあくまでも簡易的な診断であるため、借入可能と判定されたからといって必ず審査に通るわけではありません。しかし、診断で不可と判断されれば審査には申し込まない、という切り分けをすることはできるため、審査落ちが不安な方は事前に試してみるとよいでしょう。
信用情報の確認
信用情報機関に登録されている情報は、「情報開示(本人開示)」の手続きをとることで、自分でも確認できます。情報開示をすることで現在のクレジットやローンの利用状況や返済の状況、債務整理などの法的手続きの有無などが、どのように登録されているのかを知ることが可能です。 情報開示の方法は難しくありません。本人確認書類と手数料、申込用紙を用意して郵送、窓口で手続きする方法のほか、スマートフォン・パソコンでも手続きができます。 信用情報に問題があると、カードローンの審査に通るのは困難です。信用情報機関に登録された情報は、一定の期間(申込:6ヶ月、契約・返済状況:契約終了から5年以内など)を過ぎると消されます。そのため、信用情報に不安がある場合は期間の経過を待って申し込むなどの対策を採るとよいでしょう。
申込内容は正直に書く
カードローンの申込で審査に有利になるように、申告内容をごまかそうと考える方もいるかもしれません。しかし、虚偽の申告をすると、申告内容の確認が進まずに審査が滞り、申込自体がキャンセルになってしまう場合もあります。 また、虚偽の内容を申告しても、信用情報の照会や在籍確認などのステップを踏めば、重大なうそは必ずバレます。うそをついたことで信用を失くし審査で不利になるよりも、正直に申告して公正に審査を受けるほうが無難だといえるでしょう。
他社の借入があれば返済を
他社からの借入が多すぎる場合や、返済の延滞などがある場合には、問題を解消することで、審査でのマイナス要素を減らすことができます。延滞がある場合は、申込前に返済して延滞を解消してください。 また、完済できる借入は完済をするなどして借入件数や借入総額を減らすと、審査において有利に働きます。完済が難しい場合には、おまとめローンなどを利用して借入先の数を減らすだけでも、審査への対策になるでしょう。
複数のカードローン社へ申し込まない
一度に複数のカードローンを申し込むことは避けましょう。もしも審査に落ちたらどうしようという不安から、保険をかけておきたい気持ちは分からなくもありません。1社ずつ結果を待つよりも待ち時間が短くてすむため、効率的な方法にみえることも確かです。 しかし、信用情報機関には申込をしたことも記録されます。短期間に複数のカードローンを申し込んだ履歴があるとかなりお金に困っているのでは?と思われてしまい、審査に不利になる可能性があるのです。
カードローンの借入診断の利用
カードローン商品を提供している主な消費者金融や銀行では、カードローンの借入診断サービスを実施しています。多くは、webサイト上のフォームに年収や他社借入額を入力することで、借入が可能かどうかを瞬時に判定してくれるものです。 借入診断はあくまでも簡易的な診断であるため、借入可能と判定されたからといって必ず審査に通るわけではありません。しかし、少なくとも審査に落ちる可能性が非常に高い状態で申込をすることは避けられるため、審査落ちが不安な方は事前に試してみるとよいでしょう。
審査が通らない方におすすめのカードローン【3選】
カードローンの審査に通らない場合、手当たり次第に申し込むのは得策ではありません。信用情報の開示や他社借入の整理などの対策を採ったうえで、改めて1社を選んで応募しましょう。 ここでは、借入診断をしてから申し込むことができ、申込のステップも簡単なおすすめのカードローン「アイフル」「アコム」「プロミス」を紹介します。
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カードローン審査のポイントを押さえて臨もう
カードローンを利用するためには、どの金融機関に申し込んでも必ず審査を通過しなければなりません。審査に通るだろうか……と不安に思われる方も多いでしょう。しかし、審査のポイントを押さえて適切な対策をとることで、審査に落ちるリスクを下げることができます。 「信用情報に問題になりそうな点がないか」「住居や職業の状況に不利な点はないか」「他社から借入が多すぎないか」などのポイントをチェックし、問題があればできるだけ解消してから審査に臨むことで、不安を減らせるでしょう。
執筆者:鴨志田 大輔
ファイナンシャルプランナー
※商号:アイフル株式会社
※登録番号:近畿財務局長(14)第00218号
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※契約限度額または貸付金額:800万円以内(要審査)
※返済方式:借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式
※返済期間・回数:借入直後最長14年6ヶ月(1~151回)
※担保・連帯保証人:不要
■アコム
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