更新日: 2020.06.23 キャリア

転職を30代で考えてみよう! メリット・デメリットなどの情報を紹介

転職を30代で考えてみよう! メリット・デメリットなどの情報を紹介
転職を考えたときに、年齢を気にする方もいるでしょう。
 
自分の年齢が転職に適しているのか、転職ができるのかなど、知りたいのではないでしょうか。
 
今回は転職を30代で考えている方や、これから転職を控えている方に30代という年齢に注目して役立つ情報を紹介していきます。
 
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

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戸谷恵理

監修:戸谷恵理(とや えり)

国家資格キャリアコンサルタント、第一種衛生管理者
ACCN会員、キャリアコンサルティング協議会所属

大手人材派遣業界にて7年3ヶ月 キャリア相談4000人以上
職業訓練校の就職支援キャリアコンサルタント
公的機関でのキャリアコンサルティング、就労支援
キャリアコンサルタント養成講座のサブ講師
新卒・中途の採用代行としても各企業のご支援
 
人事労務管理知識も生かしたご相談業務
 

転職で30代の求められるスキルについて

転職では、業界にもよりますが30代の前半と後半で求められるスキルが大きく変わります。しかし、未経験者よりも即戦力となる経験者の方が有利であるでしょう。
 
30代前半の場合は、はっきりとした目標や熱意、その企業で何をしたいか自分が何を提供できるかを伝えることができ、将来的に中心となって仕事を任せられると判断されれば採用される確率は高くなる傾向があります。
 
これに対して、30代後半の場合は、何か1つの分野で即戦力となる強みが必要です。今までの知識や経験、マネジメント能力、スキルや人脈などを業務に生かせる人材が求められています。 
 

資格よりも何ができるのか・何がしたいのか

資格があることで有利な仕事もありますが、即戦力を求められる30代の場合は今まで何をしてきたかという経験を重視します。
 
自分のキャリアをしっかりと分析して、応募書類や面接でも、積極的にアピールできるようにすることが大切です。
 
業界研究・企業研究も念入りに行い、受ける企業のHPは最低限チェックして企業の求めている人材像の把握も必要です。その上でこれまでの経験やキャリアの中で仕事に生かせることは何なのか伝えるといいでしょう。    
 

リーダーシップや問題解決力があるか

転職で30代は、リーダーシップや問題解決力があるのかということがポイントです。
 
変化への対応力や柔軟性、課題の解決力、コミュニケーション能力を業務に生かせる人材を求めています。今まで培ってきたスキルをアピールしましょう。
 

語学力やマーケティング能力があるか

30代で、語学力やマーケティング能力に優れていれば、即戦力につながるため強みとなります。
 
また、何か1つの分野でも即戦力になるものが1つでもあればそれが強みとなるのでアピールは必要です。改めて自身のキャリアの整理を行うことで自分の強みや保有スキルが明確化されてアピールに有効でしょう。
 

転職30代のメリットについて 

転職先が現職と同規模以上の企業であれば、現在と同じかそれ以上の職位で入社できるのが理想です。
 
現職よりも規模が小さい場合には、職位の上昇が望める可能性があるでしょう。
 
そこで、最終的にどうなりたいのか、スキルや強みを整理して書き出し表などにして可視化することでキャリアプランをはっきりさせることが大切です。今までに培ってきたスキルと実績を十分にアピールしてキャリアアップを目指しましょう。
 

自分にしかできない仕事を見つけることができる

30代の転職は、今までの経験やキャリアを基に即戦力で採用してもらえるのでしっかりと評価してもらうことができます。
 
自分のキャリアがその企業のニーズと合って高く評価されればさらに上のポジションや役割が用意されるでしょう。また、未経験の分野でも、入社後に経験を生かすことができる親和性や共通点があれば、自分にしかできない仕事を見つけることができます。
 

30代の転職のデメリットについて

30代では、現在の職場での経験が長いと役職についていることもあり、給料が高いことも少なくはありません。
 
その業界や職種、経歴等の評価で変わってきますが、未経験分野への転職の場合だと給料がダウンする可能性があるということも考えなくてはなりません。
 
転職先から提示された給与が現職時よりも下がりそうな場合は、実際の生活にどのくらいの影響があるのか確認しておきましょう。
 

勤務年数のリセットで社会的信用が低下する可能性がある

転職によって勤続年数がリセットされてしまうと、前職よりも社会的信用が低下してしまうこともあります。
 
住宅ローンや車のローンを組むときにも、転職してすぐのタイミングでは審査が降りない可能性があります。
 
ご自身のライフプランやご家族がいる場合、ご家族にも相談をしてサポートを得ることも大変重要です。  
 

30代の転職を成功させるための秘訣 

就職活動は収入のある在職中にすることをおすすめします。
 
特に就職活動が長期化しやすい30代後半で、未経験分野への転職を希望している場合は、長期戦を考え貯蓄面のリスクを回避するためです。在職中に転職先を決めましょう。 
 

特定の業種にこだわりすぎない 

30代の転職では、これまでの積み上げてきたキャリアを生かしたいという気持ちがあるため、より良い条件や環境を目指す方が多く、転職先を選ぶ際には、同じ業界や業種にこだわりがちな傾向があります。
 
ですが、よほどの専門職でない限り、他の業種や業界でもこれまでのスキルや実績を生かすことができます。
 
広い視野で転職先を探してみましょう。 
 
そして、選ぶ基準として自分の適性に合うか、やりがいはあるか、スキル強みが生かせるか真剣に考えましょう。
   

相談者や転職エージェントなどの第三者を頼る

30代での転職はもう珍しいことではないとはいえ、短期間で頻繁に転職するような状況はあまり好ましくないでしょう。
 
失敗するリスクをなくすには、自己分析を十分に行い、自分の価値観ややりたい仕事を十分理解した上で第三者の意見も参考にしてみましょう。
 
就職エージェント、公共職業安定所や若者ハローワーク(45歳未満)、サポートステーション(50歳未満)などを活用すると具体的なアドバイスや情報を得ることができます。
     

まとめ

30代で転職を考えた場合の情報を紹介しました。30代はキャリアの分岐点であり、新しいキャリアに挑戦するのには最適な年代ともいわれています。
 
特に未経験の分野に転職する際にはしっかりと対策をすることが必要です。
 
20代の頃とは異なるポイントで就職活動や、アピールをしたりすることが大切になるでしょう。
 
自己理解など深めるワークや業界の情報収集、企業研究もしっかり行い、ご自身で難しい場合は、キャリアコンサルタントなどの専門家の支援を受けることもおすすめです。
 
参考
厚生労働省「わかものハローワーク」
厚生労働省「サポートステーション」

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:戸谷恵理
国家資格キャリアコンサルタント、第一種衛生管理者
ACCN会員、キャリアコンサルティング協議会所属


 

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