更新日: 2021.04.28 クレカ

クレジットカードの分割払いとリボ払いって何が違うの?

執筆者 : 林智慮

クレジットカードの分割払いとリボ払いって何が違うの?
社会人3年目になるA子さん。入社1年目は、ほぼ会社と自宅の往復で、他のことには目を向けられませんでしたが、3年目になると仕事にも慣れ、生活にも余裕が出てきました。
 
ある日の帰宅途中に、新しいショップが開店したことに気がつきました。なんとなく立ち寄ってみたら、オシャレなかばんに一目惚れしてしまいます。
 
15万円(税込み)というお値段。クレジットカードはいつも翌月一括払いで支払っていますが、今回はちょっと無理な金額です。しかし、月々1万~2万円の余裕があるA子さん。分割でなら支払えそうです。
林智慮

執筆者:

執筆者:林智慮(はやし ちりよ)

CFP(R)認定者

確定拠出年金相談ねっと認定FP
大学(工学部)卒業後、橋梁設計の会社で設計業務に携わる。結婚で専業主婦となるが夫の独立を機に経理・総務に転身。事業と家庭のファイナンシャル・プランナーとなる。コーチング資格も習得し、金銭面だけでなく心の面からも「幸せに生きる」サポートをしている。4人の子の母。保険や金融商品を売らない独立系ファイナンシャル・プランナー。

林智慮

執筆者:

執筆者:林智慮(はやし ちりよ)

CFP(R)認定者

確定拠出年金相談ねっと認定FP
大学(工学部)卒業後、橋梁設計の会社で設計業務に携わる。結婚で専業主婦となるが夫の独立を機に経理・総務に転身。事業と家庭のファイナンシャル・プランナーとなる。コーチング資格も習得し、金銭面だけでなく心の面からも「幸せに生きる」サポートをしている。4人の子の母。保険や金融商品を売らない独立系ファイナンシャル・プランナー。

分割払いで返済すると?

『分割払い』は、決済時に「◯◯回分割で」と支払回数を決定し、利用代金と分割払い手数料の合計を支払回数で分割して支払う方法です(ボーナス併用ができる場合もあります)。
 
分割払いできる回数や手数料は、利用するクレジットカードにより異なりますが、2回、3回、5回、6回、10回、12回、15回、18回、20回、24回までのほか、さらに30回、36回まで分割ができるものもあります。
 
支払回数や利用額により手数料が異なります。一般的に、1回、2回、ボーナス1回払いは手数料がかからず、3回分割で実質年率12%ほど、15回以上の分割で実質年率15%ほどとなっています。分割回数が多くなると1回の支払額は少なくなりますが、手数料が高くなります。
 
例えばAカードを利用する場合、15回支払いの実質年率15%、利用代金100円あたりの手数料は10.2円となり、
 

分割払い手数料:15万円×10.2÷100=1万5300円
支払総額:15万円+1万5300円=16万5300円
1回分の分割金額:16万5300円÷15=1万1020円

 
月々1~2万円の余裕しかないA子さんにとって、無理のない返済ができます。
 

リボ払いで返済すると?

そうこうしているうちに、店員さんからリボルビング払いを勧められました。
 
「今ならポイントが3倍になりますよ」
 
リボルビング払い(通称リボ払い)も、月々に返済していく方法です。リボ払いは、利用金額や回数に関係なく、あらかじめ決めておいた一定額+手数料を毎月返済します。一般的なリボ払いの手数料は15%で、利用残高に対して毎月支払います。
 
残高の大きさに関係なく一定額を支払う「定額方式」のほかに、残高の大きさに応じて毎月の支払額が段階的に増減する「残高スライド方式」があります。設定はカードによって違いますが、例えば、支払残高が10万円までは定額1万円、20万円までは2万円と、10万円変動ごとに一定額が1万円変動するような方式です。
 
手数料を含めた一定額を返済していく、元利定額返済の場合もあります。利用するカードにより異なります。元利定額は、利息分が差し引かれた残りが元金への返済となるため、返済当初は利息の占める割合が多くなり、元金の減りが遅くなります。そのため、返済期間が長くなってしまいます。
 
A子さんが定額方式1万円でリボ払い返済するとします(初回も1ヶ月の期間があるとします)。
 

初回手数料:15万円×15%÷12=1875円 / 初回支払額:1万1875円
2回目:1万4000円×15%÷12=1750円 / 2回目支払額:1万1750円
(15回支払いで手数料は1万5000円。手数料は日割りで計算する場合もあります)

 
分割払い15回の場合とリボ払いはどちらも手数料は15%なので、どちらも同じような支払いに思えます。
 

似ているようで、ここが違う

同じならポイントが多いほうが良いのでは? と、A子さんは思いましたが、果たしてそうでしょうか。
店員さんに違いを聞いてみました。
 
分割払いは、2回までは手数料がかからず、分割回数が少なければ手数料の実質年率が低くなるのに対し、リボ払いの設定がしてある場合は、たとえ定額以内の利用で翌月1回の返済でも、同率の手数料がかかります。カードがリボ専用になっていないか、最初の設定がリボ払いになっていないかどうか、契約を確認しましょう。
 
追加で買い物をする場合、分割払いは買い物をするたびにそれぞれの分割返済額が現在の返済額に加算され、月々の返済金額が増加します。それにより、使いすぎかどうか自覚できます。それぞれの分割支払いを終えたら完済です。
しかし、リボ払いは、新たに利用した分は残高に加算されます。定額方式は残高が増加しても手数料分が増加するだけで、設定された定額は変動しません。手数料を含めて一定額の場合は、まったく返済額が変わりませんし、残高スライド方式でも段階的に変化するため、残高が分からず使いすぎてしまいます。
 
残高が増えても一定額の返済のため、増えた分だけ返済期間が長くなります。その間、手数料も支払い続けるのです。リボ払いは、残高がある限り支払いが続きます。常に、利用明細で残高を確認するようにしましょう。
 
また、一部返済や一括返済をしてなるべく早めの返済を心がけましょう。手数料が節約できます。
 
いろいろ考えたA子さんは、その日はそのかばんを買うことを保留にして、ショップを後にしました。
 
(参考・引用)
日本クレジット協会「リボ払いの特徴と利用上の注意」
 
執筆者:林智慮
CFP(R)認定者


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