油断してると悪用されることも……期限切れのクレジットカード、どう処分してる？

クレジットカードには使用期限があり、期限が過ぎる前に新しいクレジットカードが自宅に届きます。「古いのはもう使えないから……。」と、そのまま捨てている人はいないでしょうか。
 
期限が切れているからといって油断していると、クレジットカードが悪用される可能性があるため注意が必要です。
 
本記事では、期限切れのクレジットカードの危険性について詳しく解説します。正しい処分方法も紹介しますので、クレジットカードを破棄する際の参考にしてください。

期限切れのクレジットカードはそのまま捨てると危険

　

クレジットカードのリスクの1つに、「不正利用」があります。クレジットカードは、有効期限が近づくと新しいカードが郵送されてきますが、一時的に古いカードと新しいカードの2枚が使える状態になります。
 
古いカードの有効期限が残っている状態で、正しい処分をしないまま捨ててしまうと、不正利用されるリスクが高まります。
 
ただし、有効期限が過ぎたものや、解約済みのクレジットカードだからといって、安心できるわけではありません。どのような経緯があって処分するにしても、クレジットカードは不正利用されないように、正しい処分方法で破棄してください。
 

期限切れのクレジットカードの正しい処分方法

　

クレジットカードをそのまま捨てている人は、そのカードがたとえ期限切れだとしても、とても危険な行為です。不正利用されるリスクを下げるためにも、クレジットカードの正しい処分方法を知りましょう。
 
クレジットカードには、個人情報が多く記載されていますので、捨てるときは細心の注意が必要です。ここでは、クレジットカードの正しい処分方法を4つのポイントに分けて紹介します。
 

細かく切断する

クレジットカードを捨てるときは、ハサミでカードを細かく切りましょう。ただ、カードを使えなくするだけなら、1回切るだけでも十分ですが、クレジットカードの場合は個人情報を読み取れなくする意味でも、細かく切らなくてはいけません。
 
プラスチック対応のシュレッダーがあれば、シュレッダーにかければすぐに裁断できるでしょう。
 
クレジットカードでもっとも気を付けたい箇所は、「ICチップ」と「磁気ストライプ」部分です。磁気ストライプには、名前やカード番号、国際ブランドや有効期限などの情報が記録されています。
 
ICチップも、磁気ストライプと同じで多くの情報が記録されていますが、比較的新しい技術であるため、スキミング被害は低いと言われています。
 
ただし、万が一のこともあるため、これらの部分はより細かく裁断してから捨てましょう。
 

複数回に分けて捨てる

ハサミやシュレッダーを使って細かく裁断すれば、不正利用されるリスクはほぼないかもしれません。しかし、さらに安全に捨てたい人は、複数回に分けて捨てることをおすすめします。
 
少し面倒かもしれませんが、別のゴミ袋に入れて、捨てる日も分ければ安全です。
 

自治体に確認してから捨てる

クレジットカードは、一般的に可燃ごみで出せますが、自治体によっては「プラスチックゴミ」や「不燃ゴミ」に、指定されていることもあります。
 
捨てる前に、何ゴミかわからない人は、一度お住まいの自治体に確認してみるか、ホームページでチェックしましょう。
 

利用明細も細かく切断する

クレジットカードを捨てるときに、忘れがちなのが紙の利用明細です。利用明細にも、個人情報が記載されているので、細かく裁断してから捨てましょう。紙用のシュレッダーがあれば、ハサミよりも細かく裁断できるのでおすすめです。
 
利用明細も、クレジットカードと同じで、複数回に分けて捨てると、より安全に破棄できるでしょう。
 

有効期限切れているから…は危険！ 正しい方法で処分しよう

　

有効期限の切れたクレジットカードは、使えないかもしれませんが、さまざまな個人情報が載っています。不正利用されないだろうと思っても、いつ、何がきっかけで自分の情報が第三者に知られるかわかりません。
 
クレジットカードを捨てるときは、正しい方法で安全に処分することを心がけましょう。
 
出典
あおぞら銀行 ICチップ以外は何が違うの？ICカードと磁気カードの違い
セゾンカード クレジットカードの安全な捨て方とは？捨てる前の注意点とともに解説
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
 
監修：新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員