更新日: 2022.04.04 クレカ
クレジットカードの月平均利用金額はいくら?どのキャッシュレス決済の利用が増えているの?
株式会社ジェーシービーは全国の20~60代の男女3500人を対象に「クレジットカードに関する総合調査2021年度版」を実施しました(※)。それでは結果をみていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
クレジットカードの月平均利用金額は5.93万円。クレジットカードを利用する一番の理由は「ポイントやマイルを貯めやすい」
キャッシュレスの保有率を聞いたところ、最も多いのは「クレジットカード」が85.9%で、次いで「電子マネー」(75.5%) 、「コード決済」(63.7%)、「デビットカード」(24.3%)となりました。コード決済は2019年から上昇傾向がみられます。
1年前と比べて「キャッシュレスの利用が増えた」と回答した人は57.7%で、利用が増加したキャッシュレス決済ではクレジットカードが最も多く55.0%でした。
また、クレジットカード平均保有枚数は3.0枚で、持ち歩いているクレジットカードの枚数は平均2.1枚となっており、2017年の調査以来安定した数字となっています。利用頻度をみると、一番多く使うカードの月平均利用頻度は6.6回で、2017年から上昇傾向にあります。
次に、月平均利用金額をみていきましょう。1番多く使うクレジットカードの月平均利用金額において、最も多いのが「5万円~10万円未満」が20%、「3万円~5万円未満」が17%、「1万円~2万円未満」が13%で、平均は5.93万円となっています。
一番多く使うクレジットカードを利用する理由は「ポイントやマイルが貯めやすいから」が48.3%で最も多く、次いで「入会金・年会費が他社と比較して安いから」が37.4%となっています。2番目に多く使うカードの利用理由で特徴的なのは、「自分のよく利用するお店で割引などのサービスがあるから」(15.5%)が高くなっていることです。
過去3ヶ月以内にクレジットカードで支払いをした業種をみると、「スーパーマーケット」(36.7%)、「オンラインショッピング」(35.1%)が多くなっています。スーパーマーケットでの利用は2019年では31.8%であったのが、2020年では35.6%となり、2021年ではさらに伸びています。コロナ禍で非接触の決済方法の利用が増えたことが原因と考えられます。
クレジットカードを持っている人は持っていない人より生活費が高い
月平均生活費とクレジットカード利用額の関係をみると、クレジットカード保有者の世帯当たりの月平均生活費は17.7万円で、非保有者の11.8万円を5.9万円上回っています。また、世帯当たりの月平均クレジットカード利用額は6.8万円となっており、生活費に占めるクレジットカードの利用割合は40.8%を占めています。
2021年の世帯当たり月平均生活費は、前年より2700円減少しています。クレジットカード非保有者では2万4500円と大きく減少しましたが、クレジットカード保有者では1200円増加しています。クレジットカード保有者は、昨年より35万円以上の割合がわずかに増加したため、月平均を上げています。一方、非保有者は20万円以上の割合が減少しているため、月平均を下げているようです。
「コード決済」は若い人の利用が多いが、全体的に利用が増えている
それでは、ほかの決済方法の利用状況はどうでしょう。
デビットカードの保有率は24.3%で昨年と同程度となっていますが、首都圏の保有率は26.8%と、コロナ前の2019年の24.0%から上昇傾向がみられ、感染防止目的に増えていると思われます。
デビットカードを利用する理由は「家計管理をしやすい」が38.9%で最も高く、以下は「ポイントがたまる、キャッシュバックがある」(36.4%)、「残高の範囲内で利用でき、使いすぎないから」(36.0%)となっています。
電子マネーの保有率は75.5%、利用率は70.6%で、ともに昨年から微減しているものの、女性40代では上昇しています。
また、コード決済の保有率は63.7%で、男性20代の保有率が最も高くなっています。全体の利用率は59.8%で、年代が若いほど利用率が高い傾向がみられますが、男性60代、女性40~60代の利用率が大きく増加しており、利用者の幅が広がっていることがうかがえます。
コロナ禍によりキャッシュレス利用が増え、一般的なキャッシュレス決済方法であるクレジットカードの利用が増えるとともに、新しい決済方法であるコード決済が伸びているようです。
キャッシュレスに慣れると、ATMにお金を下ろしに行くのが面倒になってしまい、現金払いの利用が減ってしまうかもしれませんね。
出典
※株式会社ジェーシービー クレジットカードに関する総合調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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