家賃や入居時の費用をクレジットカードで支払う「家賃保証」のメリットは？

クレジットカードの選択の際には、カード会社やブランド独自の使いやすさ、付帯サービスに着目し、比較する人は多いでしょう。
 
クレジットカードには「家賃保証」やそれに似た表現で、家賃の契約や支払いなどに関するサービスを提供しているものがあります。
 
本記事では、クレジットカードの家賃保証の概要を紹介し、利用すると得られるであろうメリットや利用の際に注意しておきたい点などを解説します。

クレジットカードの家賃保証とは

クレジットカードの家賃保証とは、家賃や入居時にかかる費用をクレジットカードで支払えるサービスです。
 
家賃の支払いのほか、敷金や礼金などの初期費用、あるいは保証料の支払いを可能としているカード会社もあります。特に、連帯保証人不要で利用可能なサービスを「家賃保証サービス付帯」と表現しているカード会社が多いでしょう。
 
保証人のみつからない入居者でも、カード会社が連帯保証人となってくれる点が最大の特徴です。しかし、家賃保証サービスを取り扱うカード会社であっても、物件などによっては利用が難しいケースもあります。
 

クレジットカードの家賃保証のメリット

家賃保証サービスのあるクレジットカードを利用する際に得られるメリットをいくつか紹介していきましょう。
 

さまざまな人が賃貸物件を借りられる可能性がある

保証人不要で賃貸物件を借りられる可能性があるため、さまざまな人に契約のチャンスが出てきます。
 
身近に連帯保証人となってくれる人がみつからない人はもちろんのこと、フリーランスや自営業、外国籍などの人も当てはまるでしょう。転職活動中や休職中の人でも、賃貸物件契約の可能性が広がります。
 

ポイントが貯まる

クレジットカードでの家賃などの支払いにより、通常のショッピング同様、ポイントが貯められます。家賃の支払いは毎月のことのため、家賃を現金や振替などで支払っている人と比べて、クレジットカードのポイントが、より早く多く貯められるでしょう。
 

支払いのタイミングを遅らせられる

現金での支払いの場合は、その場に現金がなければいけません。口座振替で支払っている場合には、金融機関に家賃分のお金が残っている必要があります。これらの支払い方法では、給料の受け取り前や休職中など、手元に現金のないところに家賃の支払いが重なってしまうと、滞納せざるを得ません。
 
しかし、クレジットカードで家賃を支払えば、実際にお金が必要となるタイミングを遅らせられます。また、現金払いと異なり、家賃の支払いを忘れてしまうリスクも減らせるでしょう。
 

クレジットカードの家賃保証のデメリットや注意点

家賃保証サービスのあるクレジットカードを利用する際の、注意点についてみていきましょう。
 

カード会社によってサービス内容が異なる

クレジットカードの家賃保証サービスは、連帯保証人がみつからない人でも、賃貸物件が借りられる可能性があるのが最大のメリットです。
 
しかし、カード会社ごとにサービスの詳細が異なる点には要注意です。実際に連帯保証人が不要となるかどうかは、不動産会社や物件の所有者・管理者にもよります。無審査で賃貸物件に入居できるわけではない点にも注意しておきましょう。
 
また、家賃の支払いのみに使えるのか、それとも敷金や礼金、前家賃などにも使えるのかについてもカード会社ごとに異なるため、十分な比較検討が必要です。
 

ポイントの使い道もカード会社ごとに異なる

家賃保証サービスの一環として家賃をクレジットカードで支払った際はポイントが付与されますが、ポイントの使い道もカード会社ごとに異なります。
 
ショッピングへの活用やマイレージへの移行、商品券との交換など幅広く活用可能なカード会社がある一方で、家賃や保証料のみにしか使えないカード会社もあります。家賃保証サービスならではの使い道に限定されているカード会社がある点は十分に認識しておきましょう。
 

クレジットカードの家賃保証はサービス内容をよく比較してから利用しよう

クレジットカードの家賃保証サービスは、連帯保証人がいなくても賃貸物件が借りられたり、カードで家賃などの支払いが可能となったりするサービスです。家賃などの支払いでポイントも貯められます。
 
しかし、カード会社によってサービス内容に大きな差がある点には注意しておきましょう。サービス内容を精査し、よく比較したうえでの利用が求められます。
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー