知人に「クレジット・ガイダンスが700だった」と聞き、自分も確認したら“スコア500”でショック!「年収700万円」で平均以上なのにナゼ!? 改善手順と“評価を分ける境界線”
本記事では、指定信用情報機関のデータに基づくスコアリングの仕組みと、スコアを改善するための具体的な手順を解説します。
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目次
年収が高くてもスコアが伸びない「信用情報」の仕組み
クレジット・ガイダンスとは、個人の信用状態をスコア化したものです。指定信用情報機関の株式会社シー・アイ・シー(CIC)が、保有する信用情報を分析し算出した「指数」とその「算出理由」を「クレジット・ガイダンス情報」として消費者ならびにクレジット会社等に提供する信用評価サービスです。
多くの人が誤解しているのは、「年収が高ければ信用スコアも高くなるはず」という思い込みです。信用情報機関が算出するスコアは、単純な「稼ぐ力(収入)」よりも、「過去の支払い実績(期日を守る誠実さ)」を重視する傾向があります。
年収700万円という金額は、国税庁が公表している2024年度「民間給与実態統計調査」で報告された給与所得者数の平均年収478万円と比較して、かなり高い水準です。
しかし、スコアの算出において、年収はあくまで要素の1つに過ぎません。
それ以上に、現在どれくらいの借入残高があるか、過去に支払いの遅れがなかったか、クレジットカードの利用枠をどの程度使用しているかといった金融機関との取引実績が総合的に評価されます。
そのため、年収が高くても借入総額が多かったり、過去に延滞歴があったりすると、スコアが低くなる可能性があるのです。
スコア「500」は低過ぎる? 評価を分ける境界線
一般的な信用スコアは、おおむね200~800の範囲で算出されることが多く、「700」という数字は、CICが公表している690付近の利用者像と比較すると、支払い遅延が少なく、安定した利用状況である可能性が高いと考えられます。
では、CICが公表している「480」と「690」の利用者像を例に、その違いを見てみましょう。
まず支払状況については、480の利用者では35.3%が期日通りに支払っているものの、残りの64.7%は何らかの支払い遅延を経験している状態です。一方、690の利用者はすべての請求を期日通りに支払っています。
また、クレジットカードのキャッシング残高を比較すると、480の利用者の平均残高は11万5000円であるのに対し、690の利用者は1000円未満となっており、キャッシングをほとんど利用していないことが分かります。
このような違いから、将来、自動車ローンなどを利用する際に、スコアが低い人は金融機関から慎重に審査される可能性があります。また、希望する条件で融資を受けられなかったり、クレジットカードの新規発行が見送られたりするケースも考えられるでしょう。
年収700万円でありながらスコアが500にとどまった背景には、このようなさまざまな事情が潜んでいるのです。
スコアを改善し、将来の融資審査に備える具体的な手順
借入があったとしても、継続的かつ適切に返済していることが確認できれば、評価のプラス要素となる場合があります。
しかし、携帯電話端末代金の分割払いの支払いや、クレジットカードの引き落としができない状態には注意してください。複数の口座を管理している場合など、残高不足によって支払いが遅れると、状況によっては信用情報に延滞として登録されることがあります。
こうした「うっかりミス」が、本人も気付かないままスコア低下の要因となっているケースは意外に多いものです。
ただし、スコアが500だったとしても、その状態が永続的に続くわけではありません。安定した収入を維持しながら適切な利用実績を積み重ねることで、スコアの改善は十分に期待できます。
まずは、CICで自身のクレジット・ガイダンスを確認してみましょう。開示情報には、指数算出に大きく影響した「算出理由」が最大4件まで表示されるため、遅延記録や見覚えのない契約がないかが確認できます。
仮に過去の延滞記録が残っていたとしても、その後遅れることなく支払いを継続することで、一定期間経過後に古い情報は信用情報から削除されます。
また、利用していないクレジットカードを整理し、不要なキャッシング枠を減らすことも有効です。さらに、新たなリボ払いや過度な分割払いを避け、無理のない範囲で資金を管理してください。
クレジット・ガイダンスが500でも改善は可能
年収700万円であっても、クレジットカードやローンの利用状況、過去の支払い履歴などによって、クレジット・ガイダンスのスコアが500台になることは十分あり得ます。決して取り返しのつかない数字ではありませんが、金融機関によっては審査時の参考情報として利用される可能性があるでしょう。
周囲の高スコアと比較して落ち込むのではなく、自身の信用情報を開示し、現状を正確に把握することが大切です。不要なクレジットカードの整理や、毎月の確実な支払いを継続するといった基本的な取り組みを積み重ねることで、信用度は徐々に改善していきます。
将来の住宅ローンや教育資金の借り入れに備えるためにも、日頃から信用情報を意識した資金管理を心がけることが重要です。
出典
株式会社シー・アイ・シー クレジット・ガイダンス
国税庁 令和6年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
