妻が「ボーナス払い20万円」の支払いを“リボ払いにする”と言います。「あとからリボで1万ポイント還元」の案内が届いたようですが、絶対“手数料で大損”ですよね? 目先の得に騙されないための注意点とは
しかし、これは「目先のポイント以上の金額を、手数料としてカード会社に支払うことになる」典型的なケースです。本記事では、20万円をリボ払いに変更した際に発生する手数料の仕組みと、リボ払い特有のリスクについてFPが解説します。
2級ファイナンシャルプランナー技能士
1万ポイントもらっても「赤字」に? 手数料の計算
リボ払い(リボルビング払い)の特徴は、クレジットカードのキャッシングや消費者金融の金利と同等レベルの「年利15%」前後という高い手数料(利息)がかかる点にあります。
仮に、20万円の残高を「毎月1万円ずつ(元金定額)」で20回に分けて返済した場合、どれくらいの手数料がかかるか計算してみましょう。
最初の1ヶ月目は、20万円に対して年利15%がかかるため、1ヶ月分として約2500円の手数料が発生します。その後、残高が減るにつれて毎月の手数料は少しずつ減っていきますが、完済するまでの20ヶ月間で支払う手数料の合計は約2万6000円になる計算です。
つまり、キャンペーンで1万ポイントをもらったとしても、実際には2万6000円の手数料を支払っているため、差し引きで1万6000円のマイナスになります。
支払いが長引く「リボ払い」の特性
カード会社がこうしたキャンペーンを行う背景には、リボ払いを利用してもらうことで手数料収入を得られるという仕組みがあります。
また、リボ払いには「支払いが長引きやすい」という特性もあります。毎月の支払いが1万円で固定されると、家計への負担が軽くなったように感じやすくなります。その結果、返済が終わっていないのに新たな買い物を重ねてしまうと、リボ残高が増えていくことがあります。
利用限度額に近づいたり、毎月の支払いの大部分が手数料に回り元本が思うように減らなかったりする状態になると、家計管理が難しくなる可能性があります。
キャンペーンの「抜け道」はある?
「リボ払いに変更して1万ポイントだけもらい、手数料が膨らむ前に全額を一括で繰り上げ返済すればいいのでは」と考える人もいるでしょう。
理論上は可能ですが、「キャンペーンのポイントが付与される〇ヶ月後までは、リボ払いを継続していること」といった条件が設定されているケースが少なくありません。条件を見落として繰り上げ返済をすると、ポイントがもらえないまま手数料だけを支払う結果になることもあります。
まとめ
「あとからリボ」のキャンペーンは、ポイント還元と引き換えに一定期間の手数料負担が発生する仕組みになっています。
「20万円を毎月1万円で返すと、手数料だけで2万6000円ほどかかるみたいだよ。1万ポイントもらっても差し引き1万6000円の負担になるから、予定通りボーナス払いで進めようか」というように、具体的な数字を踏まえて話し合ってみるとよいでしょう。
執筆者 : 高橋祐太
2級ファイナンシャルプランナー技能士
