夫が私名義のクレジットカードで、勝手に「20万円」キャッシングしていました…。家族でも不正利用になるのでしょうか?
名義人である妻の許可なく夫が20万円を借りていた場合、カード会社の規約上は不正利用にあたる可能性があります。ただし、家族による利用は補償の対象外とされることも多く、まずはカード会社へ早めに連絡することが大切です。
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
クレジットカードは名義人本人しか使えない
クレジットカードは、審査を受けて会員として認められた本人に発行されるものです。日本クレジット協会も、カードを利用できるのは会員本人だけであり、たとえ家族でも貸したり借りたりできないと説明しています。
つまり、夫婦だからといって、夫が妻名義のカードを自由に使ってよいわけではありません。妻が「買い物に使っていいよ」と明確に許可していないのに、夫がカードを持ち出してキャッシングした場合、少なくともカード会社との関係では問題のある利用です。
キャッシングは、単なる買い物とは違います。カード会社から現金を借りる取り引きなので、後日、元金に加えて利息も発生します。夫が使ったお金でも、カードの名義人は妻です。そのため、カード会社からの請求は原則として妻に届きます。
「家族内のことだから大ごとにしたくない」と思うかもしれませんが、放置すると返済遅れになり、信用情報に影響するおそれがあります。今後、住宅ローンや別のカード申込みに影響する可能性もあるため、早めの対応が必要です。
補償されるかは暗証番号の管理や家族利用の扱いで変わる
カードの不正利用では、カード会社が被害を補償してくれることがあります。ただし、どんな場合でも補償されるわけではありません。
多くのカード会社では、家族や同居人による利用は補償対象外とされることがあります。また、キャッシングでは暗証番号が必要です。暗証番号を夫に教えていた、誕生日など推測されやすい番号にしていた、メモをカードと一緒に保管していた場合は、管理に問題があったと判断される可能性があります。
暗証番号は家族や友人であっても教えてはいけません。最近では、スミッシングと呼ばれるスマホのSMSを悪用したフィッシング詐欺も増えています。暗証番号は厳重に取り扱われるべきものです。
ただし、補償されるかどうかは、カード会社の規約や具体的な事情で変わります。妻がまったく知らないうちにカードを持ち出され、暗証番号も盗み見られていたような場合と、夫にカードを預けていた場合では判断が違う可能性があります。
すぐにカード会社へ連絡し、夫との返済方法も決める
身に覚えのないキャッシングに気づいたら、まずカード会社へ連絡しましょう。カードを停止する、利用明細を確認する、今後の請求をどう扱うか相談する必要があります。カード会社から、警察への相談や届出を求められる場合もあります。
同時に、夫との間で返済方法を決めることも必要です。カード会社から見れば請求先は名義人ですが、実際にお金を使ったのが夫なら、夫に返済してもらうべきです。
口約束ではなく、「いつまでに、いくら返すか」をメモや書面に残しましょう。
夫が返済を拒む、同じことを繰り返す、家計に大きな影響が出ている場合は、家族内だけで解決しようとしないほうがよいでしょう。弁護士、消費生活センター、警察などに相談する選択肢があります。
また、今後はカードを夫が触れない場所に保管し、暗証番号も変更しましょう。家族カードを発行して利用範囲を決める方法もありますが、借入れにつながる使い方には十分注意が必要です。
まとめ
夫婦であっても、夫が妻名義のクレジットカードを勝手に使い、20万円をキャッシングすることは認められません。カードは名義人本人しか使えず、カード会社の規約上は不正利用として扱われる可能性があります。
家族や同居人による利用は補償対象外となることも多く、暗証番号の管理状況も問われます。そのため、請求をすべて取り消してもらえるとは限りません。
まずはカード会社へ早急に連絡し、カード停止や明細確認を行いましょう。そのうえで、夫に返済を求め、再発防止のためにカードと暗証番号の管理を見直すことが大切です。
家族内の問題として抱え込まず、必要なら外部の窓口に相談してください。
出典
一般社団法人日本クレジット協会 安心してご利用いただくためのルールや注意 カードの管理責任について
一般社団法人日本クレジット協会 協会から消費者のみなさまに向けた注意喚起 フィッシング詐欺被害に遭わないための注意事項
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
