貯金が続かず何度もあきらめています。500円玉貯金なら少しは貯められるでしょうか?
配信日: 2024.01.26 更新日: 2024.10.10
本記事では、政府の調査結果を基に、500円玉貯金をしている人の割合や1年間で貯めやすい額について解説します。また、500円玉貯金を続けるコツや貯まったお金の換金方法も紹介します。出先で現金を使う機会が多く、500円玉貯金に興味がある人は参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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500円貯金を1年間続けると数万円の貯金が期待できる?
財務省による「通貨に関する実態調査」の令和3年度の調査では、 500円玉貯金に関する質問項目が設けられています。同調査は、全国の15~79歳の男女1200人を対象としたものです。実態調査での「『500円玉貯金』をしているか」という質問に対しては、「していない」が84.3%、「している」が15.3%という結果でした。
続いて、「この1年間で、『500円玉貯金』はどの程度増加したか」という質問に対する回答の結果を見てみましょう。「増加なし」を除くと、増加した額は割合が多かった順に、「50枚未満(2.5万円未満)増加した」が39.7%、「50~100枚(2.5~5万円)増加した」が25.0%、100~200枚(5~10万円)が9.8%、そして200~500枚(10~25万円)=6.5%でした。
まとめると、500円玉貯金をしている人は2割以下と少数派です。キャッシュレス決済の普及に伴い、現金を使う機会が減ったことが主な理由と考えられます。ただし、500円玉貯金をコツコツ続けた場合には、1年間で数万円程度は貯められる可能性が高く、20万円以上の貯金も夢ではないといえます。
500円玉貯金を続けるコツ
ここでは、500円玉貯金を続けるための3つのコツを紹介します。
専用の貯金箱を用意する
まずは、500円玉貯金用の貯金箱を用意しましょう。途中でお金を取り出しにくい構造になっているものがおすすめです。また、「10万円」「20万円」など、目標額が設定されているタイプもあります。目的や目標額を決めてから始めると、モチベーションを保ちやすいでしょう。
入れやすい場所に置く
専用の貯金箱は、寝室の棚の上など、生活動線上に設置しましょう。帰宅後すぐに見える・入れやすい場所に貯金箱を置くことで、貯金を習慣化しやすくなります。ただし、人の出入りが多い玄関に置くのは、防犯上の理由からおすすめしません。
会計のときに工夫する
会計の際に、できるだけ500円玉のお釣りがもらえるように、小銭の出し方を工夫することも大切です。別途、小銭ケースを用意しておくのもよいでしょう。注意点は、あくまで必要な買い物にとどめることです。500円玉をもらうために余計な出費をするようでは、本末転倒です。
500円玉貯金の換金方法
手数料をかけずに500円玉貯金を換金する方法としておすすめなのは、銀行への「預け入れ」です。預け入れた硬貨を、紙幣として引き出すことができます。銀行への硬貨の預け入れは、平日利用時間内で100枚や300枚までが無料など銀行によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
現金を使うことが多いなら500円玉貯金に挑戦してみよう
普段からキャッシュレス決済ではなく、現金での会計が多い場合には、500円玉貯金を始めてみてはいかがでしょうか。コツコツ続けることで、1年間でも数万円程度の貯金にはなりやすく、頑張り次第では10万円以上の貯金も目指せます。500円玉貯金は、習慣化して継続できれば確実にお金を貯められる方法であり、また貯金箱の重さで成果を感じやすいのもメリットです。
出典
財務省 通貨に関する実態調査 令和3(2021)年度結果概要 P.28【問17】
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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