会社に「ペットボトルの水」を持参する同僚。「水筒は洗うのが面倒」とのことですが、毎日買うのは“お金のムダ”ですよね?「1日・1ヶ月・1年」の費用差を試算
「水筒は洗うのが面倒だから」という理由でペットボトルを選ぶ同僚を見て、「お金のムダではないか?」と感じたことがある人も多いのではないでしょうか。
実際のところ、どちらがお得なのでしょうか。本記事では、ペットボトルと水筒の費用を具体的に比較し、それぞれのメリットについて解説します。
FP2級、日商簿記3級、アロマテラピー検定2級、夫婦カウンセラー、上級心理カウンセラー、整理収納アドバイザー
ペットボトルと水筒、1日あたりの費用はどれくらい違う?
まずは、毎日500mlの水を飲むと仮定して、ペットボトルで購入する場合と水筒に入れて持参する場合の費用を比較してみましょう。
▼ペットボトル(コンビニで購入)の場合
コンビニで500mlのペットボトルの水を購入する場合、一般的な価格は110円程度です。毎日1本購入すると、1日あたり110円の費用がかかります。
▼水筒(2Lペットボトルから補充)の場合
スーパーなどで2Lのペットボトルの水を購入し、それを水筒に注ぐ場合を考えてみます。2Lのペットボトルの水は100円程度で購入できます。2Lから500mlを4回取れるため、1回あたりの費用は25円(100円÷4回)となります。つまり、水筒を使った場合の1日あたりの費用は25円です。
・ペットボトル購入:110円
・水筒利用:25円
・差額:85円
1日あたり85円の差が生まれることがわかります。
1ヶ月、1年間ではどれくらいの差になる?
続いて、より長期的な視点で費用差を計算してみましょう。
▼1ヶ月(20日)での費用比較
出勤日を月20日と仮定した場合の費用は以下のとおりです。
・ペットボトル購入:110円×20日=2200円
・水筒利用:25円×20日=500円
・月間費用差:1700円
1ヶ月で1700円の差が生まれます。
▼1年間(245日)での費用比較
年間休日120日を差し引き、1年間の出勤日を245日とします。
・ペットボトル購入:110円×245日=2万6950円
・水筒利用:25円×245日=6125円
・年間費用差:2万825円
年間では2万円を超える大きな差となります。
ペットボトルを買うことは本当に「お金のムダ」なのか?
費用面だけを見ると、確かにペットボトルを毎日購入するより水筒を利用するほうが圧倒的に安く済みます。しかし、ペットボトルにもメリットがあります。
▼ペットボトルのメリット
<手軽さと時短効果>
水筒を洗う手間や時間を考えると、ペットボトルの利便性は高いといえます。忙しい朝の準備時間を短縮できるのは大きなメリットです。
<衛生面での安心感>
新品のペットボトルは衛生面で安心です。水筒の場合、洗い方が不十分だと雑菌が繁殖する可能性があります。
<持ち運びの軽さ>
飲み終わったペットボトルは軽くなり、空になれば捨てることができるため、帰りの荷物を軽くできます。
▼水筒のメリット
<圧倒的な経済性>
先ほどの計算のとおり、年間で2万円以上の節約効果があります。これは決して無視できない金額です。
<環境への配慮>
ペットボトルのゴミを減らすことで環境負荷を軽減できます。
<温度調整機能>
保温・保冷機能がある水筒なら、季節や好みに応じて適温で持ち歩くことができます。
まとめ
毎日ペットボトルの水を購入することと水筒を利用することを比較すると、年間で2万円以上の費用差が生まれることがわかりました。純粋に費用面で考えれば、確かにペットボトルの毎日購入は「お金のムダ」といえるでしょう。
ただし、時間や手間をかけたくないのならペットボトルの利便性は魅力です。大切なのは、それぞれのライフスタイルや価値観に合わせて選択することです。節約を重視するなら水筒、利便性を重視するならペットボトルと、自分にとって最適な方法を見つけることが重要といえるでしょう。
費用差を知ったうえで、改めて自分の選択を見直してみてはいかがでしょうか。
執筆者 : 上野梓
FP2級、日商簿記3級、アロマテラピー検定2級、夫婦カウンセラー、上級心理カウンセラー、整理収納アドバイザー
