【実録】2年前に「1800円」で買った“エコバッグ”が破れた! 結局「レジ袋」と比べ“元は取れて”たの?「月14回使用」した場合で試算してみた

配信日: 2025.12.03
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【実録】2年前に「1800円」で買った“エコバッグ”が破れた! 結局「レジ袋」と比べ“元は取れて”たの?「月14回使用」した場合で試算してみた
2020年7月から始まったレジ袋有料化により、多くの人がエコバッグを使うようになりました。エコバッグは環境に優しいといわれていますが、費用面ではどうなのでしょうか。
 
今回は筆者が購入した1800円のエコバッグを例に、レジ袋と比較して元が取れたのか試算してみます。
上野梓

FP2級、日商簿記3級、アロマテラピー検定2級、夫婦カウンセラー、上級心理カウンセラー、整理収納アドバイザー

レジ袋の費用はいくらかかる?

まず、レジ袋を購入し続けた場合の費用を計算してみましょう。経済産業省の指針によると、レジ袋の価格は事業者が自由に設定できますが、1枚あたり1円未満にはできないとされています。一般的な価格は1枚あたり2円から5円程度です。
 
今回は1枚5円のレジ袋を月に14回購入した場合で試算します。週に3回から4回程度の買い物を想定した回数です。


【1ヶ月あたりのレジ袋代】

5円×14回=70円
 
【1年あたりのレジ袋代】
70円×12ヶ月=840円
 
【2年あたりのレジ袋代】
840円×2年=1680円

2年間で1680円のレジ袋代がかかることになります。
 

エコバッグの1回あたりのコストは?

次に、1800円のエコバッグを使用した場合の1回あたりのコストを計算してみます。月に14回使用した場合、2年間で何回使ったことになるでしょうか。


【2年間の使用回数】

14回×12ヶ月×2年=336回
 
【1回あたりのコスト】
1800円÷336回=約5.35円

エコバッグの1回あたりのコストは約5.35円となり、レジ袋1枚分の価格と大きな差はありませんでした。1年間使用した場合も見てみましょう。


【1年間の使用回数】

14回×12ヶ月=168回
 
【1回あたりのコスト】
1800円÷168回=約10.71円

1年間だけの使用では、1回あたり約10.71円となり、レジ袋よりも割高になってしまいます。
 

元は取れたのか?

2年間の費用を比較すると、レジ袋代が1680円、エコバッグが1800円でした。その差は120円です。つまり筆者の場合、2年間使用してもエコバッグのほうが120円高くついたことになります。厳密にいえば元は取れていませんが、ほぼ同程度の費用だったといえるでしょう。
 
もしエコバッグがあと4ヶ月使えていたら、レジ袋代を上回る計算になります。また、レジ袋の価格が店舗によって異なることを考えると、1枚3円の店を利用していれば元が取れていた可能性もあります。
 

エコバッグの費用以外のメリット

エコバッグは費用面だけで判断するものではありません。環境面でのメリットも考慮する必要があります。
 
プラスチック製のレジ袋有料化は、海洋プラスチックごみ問題や地球温暖化などの解決に向けた取り組みの一環です。レジ袋の使用を減らすことで、プラスチックごみの削減につながります。また、エコバッグを持参することで、環境問題を意識するきっかけにもなります。
 
さらに、エコバッグは繰り返し使えるため、レジ袋を毎回もらう手間が省けます。デザイン性の高いエコバッグであれば、買い物が楽しくなるという心理的なメリットもあるでしょう。
 

まとめ

筆者が2年前に1800円で購入したエコバッグは、2年間の使用では厳密には元が取れていませんでした。しかし、レジ袋代との差はわずか120円であり、ほぼ同程度の費用だったといえます。
 
エコバッグは費用面だけでなく、環境への配慮という観点からも意義のある選択です。今回の試算では元が取れなかったものの、エコバッグを使い続けることで環境負荷を減らすことにつながります。
 
また、破れにくい丈夫なエコバッグを選ぶことで、より長く使用でき、結果的に費用面でもお得になるでしょう。皆さんもエコバッグを選ぶ際は、価格だけでなく耐久性やデザイン性も考慮してみてはいかがでしょうか。
 
執筆者 : 上野梓
FP2級、日商簿記3級、アロマテラピー検定2級、夫婦カウンセラー、上級心理カウンセラー、整理収納アドバイザー

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