来年こそ家計改善したい!今のうちに知っておきたい家計管理のコツ
配信日: 2019.12.19 更新日: 2024.10.10
このような経験をした人は、少なくないのではないでしょうか? 今回は、家計管理の考え方やコツなどについて、考えてみます。
執筆者:中田真(なかだ まこと)
CFP(R)認定者、終活アドバイザー
中田FP事務所 代表
NPO法人ら・し・さ 正会員
株式会社ユーキャン ファイナンシャルプランナー(FP)講座 講師
給与明細は「手取り額しか見ない」普通のサラリーマンだったが、お金の知識のなさに漠然とした不安を感じたことから、CFP(R)資格を取得。
現在、終活・介護・高齢期の生活資金の準備や使い方のテーマを中心に、個別相談、セミナー講師、執筆などで活動中。
https://nakada-fp.com/
家計の支出を把握する
毎月の家庭の収支を把握するために、家計簿を毎日つけることは有効な手段ではありますが、支出の詳細を記入し続けるのが難しいという場合は、支出を大まかに書き出すことから始めてみましょう。
例えば、支出の分類を以下の6項目にして、大まかな支出を把握します。
1、生活費
(食費、光熱費、通信費、娯楽費など)
2、住居費
(住宅ローン、管理費、固定資産税などの税金、家賃など)
3、車両費
(駐車場代、ガソリン代、自動車税などの税金、自動車保険など)
4、教育費
(学校などの授業料、塾、習い事など)
5、保険費
(支払い保険料など)
6、その他
(旅行費、交際費など)
この方法であれば、どの支出項目にいくら使っているのかを、大まかに知ることができますし、家計簿のような記入の手間は、大きく軽減することができます。
例えば、スーパーやコンビニで買い物をした場合、家計簿には食費や日用品など細かく記入すべきですが、この方法であれば「生活費」の項目に支出した金額を記入するだけで、大まかに支出を管理することができます。
また、買い物をした際、スマートフォンや携帯電話のメモ帳などに、合計金額を「生活費」の項目に入力しておけば、金額を忘れることもありません。
毎月の大まかな支出を把握した後、次のステップとして、各項目の支出の詳細を確認する必要がある場合は、個別に金額を確認するなど、段階的に家計管理を進めることができます。
貯蓄をしたい場合は、目的と目標を設定する
何のために貯蓄したいのか、目的・目標を設定することは重要です。貯蓄の目的は、結婚式の費用や子どもの教育資金、住宅購入のための頭金、老後の生活資金などが一般的です。貯蓄の目標は、目標額とその目標額が必要な時期となります。
例えば、海外旅行に行くため、3年後に50万円準備したい場合、貯蓄の目的は海外旅行、目標額は50万円、必要な時期は3年後(36ヶ月後)となりますので、毎月「約1万4000円」貯蓄しなければならないことになります。
具体的な金額を知ることで、計画的に準備することができるだけでなく、目標達成のために何をすべきなのかも見えてきます。
まとめ
家計管理をするうえで「無理」をしたら長続きしませんので、できるところから始めてみることをお勧めします。家計簿をつけるのが苦手であれば、大まかな支出を管理することから始めてみることや、節約をする前に支出の無駄を見直してみるだけでも、ある程度、家計管理をすることは可能です。
また、貯蓄については、貯金できる金額(残った金額)を貯金するのではなく、貯金したい金額(使う前に決めた金額)を貯金するという考え方が重要になります。
執筆者:中田真
CFP(R)認定者、終活アドバイザー