住信SBIネット銀行の住宅ローンは、低金利であること以外に、団信の全疾病保障を無料で付帯していることで注目されています。
執筆者:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
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監修:高橋庸夫
ファイナンシャル・プランナー
住宅ローンアドバイザー ,宅地建物取引士, マンション管理士, 防災士
サラリーマン生活24年、その間10回以上の転勤を経験し、全国各所に居住。早期退職後は、新たな知識習得に貪欲に努めるとともに、自らが経験した「サラリーマンの退職、住宅ローン、子育て教育、資産運用」などの実体験をベースとして、個別相談、セミナー講師など精力的に活動。また、マンション管理士として管理組合運営や役員やマンション居住者への支援を実施。妻と長女と犬1匹。
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※1借入期間を35年超でお借り入れいただく場合は、ご利用いただく住宅ローン金利に年0.15%が上乗せとなります。
目次
住信SBIネット銀行の金利は他行と比べて低い?
今回は「PayPay銀行」「住信SBIネット銀行」「りそな銀行」それぞれとの比較について、【図表2】にまとめてみました
銀行名 | 変動金利 | 固定金利(10年) |
---|---|---|
住信SBIネット銀行 | 0.448% | 1.303% |
PayPay銀行 | 0.465% | 1.165% |
三菱UFJ銀行 | % | % |
りそな銀行 | 0.490% | 1.695% |
この表を見ると、他行と比べてそこまでの差はありませんが、住宅ローン業界の中ではかなりの低金利水準であるといえるでしょう。
住信SBIネット銀行の住宅ローンおすすめポイント
住信SBIネット銀行の住宅ローンのおすすめポイントは以下の4つです。それぞれのポイントについて、簡単に説明します。
無料の全疾病保証付きで保険内容が充実している
通常、一般団信においては無料で加入できる金融機関がほとんどですが、その他のがん特約付きや、三大疾病保障付き、八大疾病保障付きなどといった団信プランを選択すると、金利に0.2%から0.3%上乗せされるケースが多いです。
しかし、住信SBIネット銀行の住宅ローンでは、金利の上乗せ無しで全疾病保障特約を付けることができます。働けなくなって12ヶ月経過すると住宅ローン残高がゼロになるという保障内容ですので、働き盛りで家族も支えていかなければいけないという方には、安心のサービスといえるでしょう。
申込要件(勤続年数など)が厳しくない
通常の住宅ローンの申し込み要件には、「前年度の年収が~万円以上であること」などといった収入の制限や、審査の際に、「転職して3年未満の場合は追加の提出書類が必要」といった、厳しい要件を掲示しているケースが多いなか、勤続年数が3ヶ月以上でも申し込めることや、契約社員・派遣社員の方も申込みが可能といった基準は、申し込む側からしてもとても嬉しく感じるところです。
もちろん、申し込みができるからといって、必ず審査に通るわけではありませんので、そこはきちんと理解しておくことが必要です。
保証料が0円
住信SBIネット銀行の住宅ローンは保証料がかかりません。
また、保証料以外にも一部繰上げ返済手数料が0円となるほか、他行口座から指定金額を引落し、自動的に住信SBIネット銀行の口座へ入金できるサービスを利用することで、返済口座への資金移動が0円となることは、押さえておきたいポイントの一つです。
契約はインターネットで行うため、印紙代を節約できる
住信SBIネット銀行の住宅ローンは、インターネットで契約の手続きができるため、契約書の署名・捺印が不要です。そのため、手続きにかかる時間を短縮できるほか、契約の際に必要な印紙代(2万円から6万円)を節約することが可能です。
住信SBIネット銀行の住宅ローンで気を付けるポイント
住信SBIネット銀行の住宅ローンは、他行と比べ、審査に時間がかかることがデメリットといえます。申し込みから契約終了まで、平均して1ヶ月半という長さは他行と比べるとちょっと長いかなという気がします。
もちろんこれはあくまで目安ですので、住宅の引き渡し時期が確定している人であれば、余裕を持って申し込む必要があるといえるでしょう。
また、ネット銀行である特徴から、申し込み方法はインターネットのみとなっています。PCやスマートフォンで、書類をアップロードして提出するなど、操作に慣れていない人にとっては不安が残るところかもしれません。
問い合わせはコールセンターかメール、どちらかでの対応となっていますので、不安であればきちんと問い合わせておくようにしましょう。
もう1点注意すべき点として、住信SBIネット銀行の住宅ローンにはつなぎ融資の取扱いはありません。したがって、注文住宅の方は利用しにくいというところに注意が必要です。
住信SBIネット銀行の住宅ローンはこんな人に向いている
ここまで述べた内容を踏まえ、住信SBIネット銀行の住宅ローンに向いている人について以下のとおりまとめてみました。
・団体信用生命保険の特約の内容について重視している人
・新築一戸建てもしくは築年数の浅い中古物件を購入する人
・他人に頼らなくても、PCもしくはスマートフォンで手続きを進めていくことができる人
もし、自分がこの内容に当てはまるのであれば、検討の候補に入れてみることをおすすめします。
住信SBIネット銀行住宅ローン商品概要
住信SBIネット銀行住宅ローンの商品概要については、以下のとおりです。
申し込み条件
次の条件をすべて満たす個人の方であること
・仮審査申込時満18歳以上、借り入れ時満65歳以下で、完済時満80歳未満の方
・安定かつ継続した収入がある方
・指定の団体信用生命保険に加入を認められる方
・国内にお住まいの方
※外国人の方は、上記の条件に加えて、 日本で永住許可を取得している必要があります。
※親子、夫婦で一緒に借り入れされる場合、原則それぞれローンを分けての借り入れ、もしくは一人を連帯保証人として申し込む必要があります。ただし、物件を共有し、原則として同居されることが条件です。
※連帯債務型での申込みはできません。
※申込みにあたっては、所定(保証会社をご利用いただく場合は、住信SBIネット銀行および保証会社所定)の審査があります。審査の結果によってはご希望にそいかねる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
資金使途
住宅に関する以下の資金の利用であることが条件となります。
・本人または家族がお住まいになるための住宅にかかる新築・購入資金およびこれに伴う諸費用
・本人または家族がお住まいの住宅にかかる現在借り入れ中の住宅ローンの借り換え資金およびこれに伴う諸費用、ならびに借り換えと同時に行う増改築資金
※既に住信SBIネット銀行でお借入れのローンを借換えすることはできません。
※投資用物件の購入資金としては、利用できません。
※賃貸の目的には利用できません。事業用との併用物件の場合は、居宅部分が延床面積の1/2以上あることが必要です。
借入金額
500万円以上2億円以下(10万円単位)
返済期間
1年以上50年以内(1ヶ月単位)
取り扱い地域
日本国内全域
ただし、借地上・保留地・共有仮換地上の物件、および離島にある物件については対象外となります。
金利タイプ
借り入れ当初に「変動金利タイプ」「固定金利タイプ」の2つの金利タイプから選択することが可能です。また、借入れ後のタイプ変更も可能です。
「固定金利特約タイプ」では、特約期間を「2年、3年、5年、7年、10年、15年、20年、30年、35年」から選ぶことができます。
金利プラン
借り入れ当初に「通期引下げプラン」もしくは「当初引下げプラン」のどちらかを選択することができます。
返済方法
「元利均等返済」もしくは「元金均等返済」のどちらかを選択することができます。また、「毎月返済」に加え、ボーナス時の増額返済との併用もできます。
返済日については、毎月12、17、22、27日のいずれかから選択可能です。定額自動入金サービスを利用する場合、給与振込口座からの指定額引落しを毎月27日に指定した場合、入金は4営業日となるため、余裕を持った返済日の選択が必要です。
まとめ
忘れてはいけないのが、住信SBIネット銀行の住宅ローン契約には、住信SBIネット銀行の口座が必要になるということです。
もし、住信SBIネット銀行の住宅ローンを利用したいと思っており、口座開設がまだの方は、できるだけ早めに口座を開設しておくようにしましょう。
執筆者:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
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