住宅ローンに家具や家電の購入費用を組み入れることは可能なのでしょうか。
この記事では、住宅ローンには家具や家電の購入費用を組み入れられるかどうかや、組み入れられる場合の注意点、組み入れられない場合に活用すべき方法などを紹介します。住宅の購入を検討している人は、ぜひご一読ください。
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監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
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目次
住宅ローンには家具や家電の購入費用は原則組み入れられない
マンションや一戸建てなどの不動産は高額で、購入の際にはかなりの費用がかかってしまいます。住宅の購入費用や登記などに必要な諸経費のほかにも家具や家電の購入費用がかかる場合が多いですが、手元資金があまりない状態だと費用の工面に困ってしまうこともあるでしょう。
しかし、家具や家電の購入費用は原則として住宅ローンには組み入れられません。
住宅ローンは土地と建物の購入費用が対象
多くの住宅ローンの使い道は、住宅や宅地の購入費用や建築時の諸費用、増改築資金、リフォーム資金などに限られています。家具や家電の購入費用は住宅ローンの使い道としては認められていないことがほとんどで、原則として住宅ローンには組み入れられません。
住宅以外に使おうと思って多めの金額で住宅ローンに申し込んでも、審査は慎重に行われますので、結果として希望通りの借入金額にならないことがあります。
一部の住宅ローンは家具や家電の購入費用を組入可能
住宅ローンに家具や家電の購入費用を組み入れられず、手元資金にも余裕がないと、フリーローンの利用を考える人もいます。しかし、フリーローンは住宅ローンに比べると金利が高く、返済の負担が増加します。
住宅ローンの中には、家具や家電の購入費用もローンに組み入れられるローンもいくつかあります。フリーローンに比べて低い金利で、家具や家電の購入費用まで賄えて、住宅購入時にかかる費用を抑えられます。
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家具や家電の購入費用を住宅ローンへの組み入れる際の注意点
家具や家電の購入費用を住宅ローンに組み入れられる場合、フリーローンを利用するよりは利子を抑えられるというメリットがある反面、いくつか気を付けたい点もあります。組み入れてから困らないためにも、注意すべき点もあらかじめ確認しておきましょう。
ここでは、家具や家電の購入費用を住宅ローンに組み入れる場合に、どのような点に気を付ければいいのか具体的に紹介します。
借入総額が高額になる
家具や家電の購入費用を住宅ローンへ組み入れることで、ローンの元金が増えます。利子を含めた借入総額も増えますので、住宅の購入費用のみを借りた場合に比べると高額になります。
借入総額が高額になると返済額や返済回数などが増えてしまいますし、変動金利制の住宅ローンの場合は、金利の影響を受けやすくなります。結果的にトータルの負担が大きくなることにつながり、返済が大変になる点に注意してください。
複数のローン会社から見積もりを取るのがおすすめ
住宅ローンの条件は銀行やローン会社によって異なります。それぞれ条件が細かく異なる場合もありますので、少しでも有利にローンを利用するためにも、まずは複数のローン会社で見積もりをを取った上で比較検討してください。
家具や家電の購入費用を住宅ローンへ組み入れられない場合に活用したい方法
住宅ローンの多くは、家具や家電の購入費用を組み入れることは認められていません。とくに手元資金が少ない場合には、住宅ローンでは賄いきれない費用を用立てるのに困ってしまうこともあるでしょう。
そこで、家具や家電の購入費用を利用予定の住宅ローンに組み入れられない場合に、ぜひ活用したい方法を紹介します。
カードローンやフリーローンを活用する
銀行やローン会社の住宅ローンは、ローンに組み入れられる費用を厳密に定めている場合が多いです。土地や建物の購入費用や登記費用などは組み入れられても、家具や家電の購入費用は対象外となっていることがよくあります。
カードローンやフリーローンなら使い道を厳密には定められていないことが多いです。手元資金で家具や家電を購入できないのであれば、カードローンやフリーローンの利用を検討してください。
ローン加入者対象の家具家電割引購入を利用する
銀行やローン会社によっては、住宅ローンの利用者を対象にさまざまなサービスを優待利用できる場合があります。例えば引っ越し料金やインテリア料金などが割引利用できる住宅ローンもあるなど、活用可能なサービスは多いです。
直接住宅購入にかかる費用以外が優待される住宅ローンもありますので、比較検討の材料にするといいでしょう。
家具や家電は原則住宅ローンの対象外! 自己資金で購入できるよう計画しよう
一軒家でもマンションでも、住宅の購入にはかなり高額な費用がかかる上、家具や家電の購入費用までかかります。手元資金が不足していて家具や家電の購入費用を賄えないなら、住宅ローンに組み入れたいと考える人も多いでしょう。
しかし、原則として家具や家電の購入費用を住宅ローンに組み入れられません。住宅ローンに組み入れられてもローン総額が増えることとなりますので、長期的な負担が大きくなってしまいます。
家具や家電の購入にはフリーローンなどを利用する方法もありますが、利息の負担が大きいため、できれば自己資金を充てるのがおすすめです。これから住宅ローンを組む予定がある人は、家具や家電の購入費用はできるだけ自己資金で賄えるように、計画して準備しましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
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