更新日: 2023.11.17 贈与

500万円の「ハリー・ウィンストン」の婚約指輪をもらっちゃった!「贈与税がかかる」なんて野暮な話はある? 贈与税について解説

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

500万円の「ハリー・ウィンストン」の婚約指輪をもらっちゃった!「贈与税がかかる」なんて野暮な話はある? 贈与税について解説
ハリー・ウィンストンは最高級ジュエリーブランドとして名高く、宝石に疎い筆者でもそのブランド名は知っています。芸能人が選ぶ婚約指輪としても有名で、なんと1000万円を超えるものもあるそうです。
 
本記事では、ハリー・ウィンストンの500万円の婚約指輪をもらったと仮定し、贈与税について考えてみたいと思います。果たして婚約指輪に贈与税はかかるのでしょうか。
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ハリー・ウィンストンの婚約指輪の相場

500万円や1000万円と聞くと、一体どんな指輪かと思われるかもしれませんが、ハリー・ウィンストンの婚約指輪の価格相場は、およそ150万円から300万円と言われています。一般的な婚約指輪の価格帯からすると高めに感じられますが、「会社員には絶対手が届かない」というほどではないようです。
 
婚約指輪の価格と聞くと、「給料3ヶ月分」というキャッチフレーズが広く知られています。この考え方にのっとると、年収600万円であれば150万円の指輪が相当と言えるのかもしれません。
 
ただこのキャッチフレーズは、戦後に婚約指輪の習慣を根付かせるためにダイヤモンド会社が行ったキャンペーンがヒットし、現代まで受け継がれてきたものだそうです。経済状況や物価高なども踏まえると、実情には合っていないのかもしれませんね。
 

婚約指輪のプレゼントは贈与

贈与とは自分以外の人から金銭的価値のある財産を受け取る行為のことをいい、婚約指輪のやり取りは、まさに恋人への贈与となります。そして、贈与に対しては贈与税がかかります。
 
贈与税は基本的に年間110万円を超える贈与に対して発生し、例えば、500万円の贈与があった場合には500万円から110万円を差し引いた390万円に対して贈与税が計算されます。
 

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婚約指輪は贈与税がかからない財産に該当

結論から言うと、婚約指輪には贈与税がかからない可能性が高いです。人から人へ財産の受け渡しがあったからといって、何から何まで贈与税の対象にしていては大変だからですね。
 
例えば、結婚で親からもらう祝儀です。子どもが結婚するときにとお金を貯めてきた親からであれば、110万円を超える場合が多いでしょう。ただ、該当する人も贈与税申告をしていないと思います。そうです。贈与税には贈与税がかからない財産があるのです。
 
贈与税には「個人から受ける香典、花輪代、年末年始の贈答、祝物または見舞いなどのための金品で、社会通念上相当と認められるもの」に贈与税はかからないと定められています。婚約指輪や結婚の祝儀は、これに該当するものと考えられます。
 

社会通念上相当を超える場合には贈与税がかかる

婚約指輪には贈与税がかからない「可能性が高い」と言った理由は、贈与税がかからない場合には「社会通念上相当と認められるもの」という文言があるからです。いくら婚約指輪だからといって、数千万円もする品であれば社会通念上相当と認められない可能性があり、贈与税が発生するかもしれません。
 

まとめ

ハリー・ウィンストンの婚約指輪500万円に贈与税がかかるなんてやぼな話はありません。一般的な婚約指輪の相場からすると少し高めではありますが、許容範囲と判断される可能性が高いでしょう。
 

出典

ハリー・ウィンストン エンゲージメント&ブライダル
国税庁 No.4402 贈与税がかかる場合
国税庁 No.4405 贈与税がかからない場合
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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