サラリーマンで65歳手前、退職金とは別にタンス預金が600万円あります。自宅のバリアフリー改修に使いたいけれど、贈与とみなされる可能性はありますか?

配信日: 2025.11.30
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サラリーマンで65歳手前、退職金とは別にタンス預金が600万円あります。自宅のバリアフリー改修に使いたいけれど、贈与とみなされる可能性はありますか?
退職を控え、長く住む自宅を安心して暮らせるようにバリアフリー改修したい。そう考える人は多いでしょう。しかし、「タンス預金を使うと税務署に疑われる」「贈与扱いになる場合がある」と聞くと、不安になるものです。実際には、必要なポイントを押さえておけば、自分の現金を安心して使うことができます。
 
本記事では、贈与とみなされる可能性、銀行から確認がある場合の対応、バリアフリー改修で使える制度まで、分かりやすく解説します。
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自分名義の現金なら、バリアフリー改修に使っても贈与にならない

まず結論から言うと、あなた自身が貯めた600万円を、自宅のバリアフリー改修に使う場合、贈与とはみなされません。贈与税が問題になるのは、他人(配偶者・子ども・親族など)にお金を渡す場合です。
 
ただし、タンス預金は銀行口座に出し入れしにくいため、大きな現金を動かす際に「銀行から用途の確認」が行われる可能性があります。
 

大きな現金を動かすときに注意したい点と、銀行に説明するポイント

タンス預金600万円をそのまま現金払いするより、銀行経由で支払う方が安全 です。
 
理由は以下のとおりです。
 

・振込なら「誰へ」「いくら」支払ったか記録に残る
・銀行に説明する必要があっても、書類でスムーズに説明できる
・後から税務署に聞かれても、領収書や契約書が証拠として残る

 
銀行から「何に使うお金ですか?」と確認された場合も、次の書類を見せれば安心です。
 

・リフォーム会社の見積書
・工事請負契約書
・工事内容・金額が分かる書面

 
これらがあれば、銀行が不審に思うことはありません。
 

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バリアフリー改修は補助金や減税が使えることもある

バリアフリー改修は、以下のような制度が適用できる場合があります。
 

・介護保険の住宅改修費(上限20万円)
 要支援・要介護認定を受けている場合に利用可能。
 
・自治体独自の高齢者向け改修補助
 手すり設置・段差解消・浴室改修などで助成が出る地域も多いです。
 
・住宅特定改修特別税額控除(バリアフリー改修減税)
 一定条件を満たすと所得税の控除が受けられる制度です。

 
タンス預金を使わなくても、工事費の一部を軽減できる可能性があるため、まずは自治体やリフォーム会社に相談するのがおすすめです。
 

まとめ

タンス預金600万円を自宅のバリアフリー改修に使っても、贈与とみなされることはありません。自分のお金を自分の家に使うだけなので、税務的な問題はありません。
 
大切なのは、

・見積書・契約書をしっかり保管する
・できれば銀行振込で支払って記録を残す
・工事内容や支払額を説明できる状態にしておく

 
という「正当な支払いであること」を示す準備です。これらを整えておけば、銀行の確認が入ってもスムーズに対応でき、リフォームも安心して進められます。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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