ひとりっ子のため強制的にお墓を継承することに。遠方なので“拒否”したら「継承者不在の手続き」を案内されたのですが、費用はどのくらいかかるのでしょうか?

配信日: 2025.12.18
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ひとりっ子のため強制的にお墓を継承することに。遠方なので“拒否”したら「継承者不在の手続き」を案内されたのですが、費用はどのくらいかかるのでしょうか?
ひとりっ子の方は、両親のお墓を継承することになる可能性が高いと考えられますが、事情により継承することが難しい場合、お墓はどうなるのか気になるでしょう。
 
継承しない場合のお墓の管理費を誰が払うことになるのか、誰も管理費を払わない場合はどうなるのか、事前に確認しておくことが大切です。本記事では、お墓の管理費の支払いが難しいときの対処法についてもご紹介します。
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お墓の管理費とは?払わないとどうなる?

お墓の管理費とは、お墓を維持管理するために必要な費用のことです。霊園や墓地の通路や休憩所・樹木の手入れ費用を始め、掃除道具の手入れや水道代などにも使用されることがあります。
 
マンションなどの集合住宅でも、共有スペースの維持管理のために住民が管理費を支払いますが、それと同様の意味を持つものと考えてよいでしょう。お墓の管理費の金額は霊園や墓地によって異なるため、例として2つの霊園の実際の金額を表1にまとめました。
 
表1

   
 

霊園A 霊園B
区画面積 年間管理費 区画面積 年間管理費
2平方メートル 2万2000円~ 1.5平方メートル 3000~5000円
3平方メートル 1万5400円~ 3平方メートル 4500~7000円
5平方メートル 1万9250円~ 5平方メートル 8000円
10平方メートル 3万8500円~

※筆者作成
 
お墓の区画面積によって年間管理費も変わってくるため、事前に確認しておきましょう。
 
お墓を継承しているにもかかわらずお墓の管理費を支払わずにいると、継承者のもとに支払いを求める書面が送られてきます。それに応じなかった場合、最終的にお墓は撤去される可能性があるため注意が必要です。
 
お墓を撤去された後は、遺骨は合祀墓に埋葬されたり、無縁塚に合祀されたりすることになるでしょう。
 

お墓の管理費は誰が払う?

原則としてお墓の管理費は、将来そのお墓の管理を引き継ぐ継承者が支払います。
 
兄弟姉妹がいる場合は、長男や長女が継承者となることが一般的ですが、長男が遠方に住んでいて次男がお墓の近くに住んでいる場合などは、家族で話し合って次男を継承者とすることもできます。
 
今回のケースでは「ひとりっ子」のため、継承者となる可能性が高いでしょう。
 

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お墓の管理費を払うことが難しい場合の対処法

今回は「遠方なのでお墓の継承が難しい」ということですが、その場合は「継承者不在」として墓じまいをする方法があります。
 
墓じまいとは、お墓を撤去し、更地にして寺院や霊園などの管理者に返却することです。遺骨は永代供養墓に入れることで、寺院や霊園が遺族に代わって供養してくれます。
 
墓じまいを選択した場合、墓石の撤去費用や僧侶へのお布施代、寺院へ支払う檀家料などを含めて数十万~数百万円の費用がかかりますが、自治体によっては補助金が出ることもあるため、確認してみるとよいでしょう。
 
また、永代供養墓に入れる際に一度だけ供養料・管理費を支払う必要があります。その後は年間管理費などがかかることはありません。
 

お墓の年間管理費の相場は3000~3万円以上|墓じまいをするなら数十万~数百万円かかる場合も

お墓の継承者は、寺院や霊園などに管理費を支払う必要があります。管理費の金額はお墓の区画面積によっても変わってきますが、3000円~3万円以上かかる場合もあるようです。
 
今回のように「遠方なのでお墓の継承を拒否した」という場合は、継承者不在として墓じまいをし、永代供養墓に入れる方法があります。
 
墓じまいをする際にも数十万~数百万円の費用がかかりますが、自治体によっては補助金が出る場合もあるため、確認してみることをおすすめします。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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