更新日: 2020.05.26 その他保険

保険を見直すタイミングっていつ頃がいいの?

保険を見直すタイミングっていつ頃がいいの?
保険を見直すのに「適切なタイミング」はあるのでしょうか。保険を見直すべき時期と、見直す意味について詳しく解説します。
 
馬場愛梨

執筆者:馬場愛梨(ばばえり)

ばばえりFP事務所 代表

自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、お金について猛勉強。銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。

過去の自分のような、お金や仕事で悩みを抱えつつ毎日がんばる人の良き相談相手となれるよう日々邁進中。むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。平成元年生まれの大阪人。

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保険の見直しが必要な理由

「保険はかなり前に加入したきりで、あとはずっとそのまま放置」という方もいるかもしれません。でも、過不足なく保険に加入し、いざというときに備えて安心を得るためには、定期的に加入内容を見直すのがおすすめです。その理由は次の3つです。

●必要な保障が変わっているかも

守るべきものが多くなればそのための必要な備えも多くなり、守るべきものが減れば少なくて済むのが自然です。
 
たくさんの保険に入っていれば安心かもしれませんが、保険料が必要以上にかかっているかもしれません。逆に、保険料をケチって必要な保険に入っていなかったら、必要な保障を受けることができず、後悔するかもしれません。
 
そのバランスはその人の暮らしや考え方によって常に変わるので、今入っている保険が本当に今および想定される将来の状況にあっているのか、ときどき振り返って考えてみるのは大切なことです。

●保険料の節約になるかも

保険をあらためて見直すことで、実は不要だった保障に気付いて取り去ることができるかもしれません。そうすれば、保険料が抑えられて家計のやりくりが楽になることもあるかもしれません。なかには、家族全員の1ヶ月あたりの保険料合計額が、万単位で下がるケースもあります。

●保険の中身が時代遅れになっているかも

実は、保険は時代に対応した新しい保障機能を備えた新商品も発売されています。特に、がん保険や医療保険は、最近の医療の進歩や治療体系の変化に敏感に対応しています。
 
新しいタイプの保険もどんどん出てきます。ときどき保険を見直すことによって、より自分に合った商品が出てきていることに気付くことができるかもしれません。

「生活が大きく変わるタイミング」で見直そう

保険の見直しは「保険料を節約したい」と思ったときにされる方も多いのですが、それ以外にも、特に見直しておいたほうがいいタイミングというのが存在します。
 
それは、たとえば次のような「生活に大きな変化があったとき」です。基本的には、「守るべき範囲が増えたら保険を増やす、守るべき範囲が減ったら保険も減らす」と覚えておくとよいでしょう。

・就職した

大人としてこれから自分で収入を得て暮らしていくのであれば、お金のこともしっかり考えていきたいところです。もしかしたら、それまで親が保険料を払ってくれていた保険があるかもしれませんので、一度確認しておくとよいでしょう。

・家族が増えた

結婚したり子どもが生まれたりしたタイミングは、保険を意識し始める人が特に多いタイミングです。自分にもし何かあっても、家族が困窮せずに生きていけるように、それまでよりも保障を手厚くして備えたいですね。

・家を買った

意外と見落としがちですが、マイホームのためにローンを組むときには「団体信用生命保険(団信)」の加入が条件となっていることも多いです。団信は、それに加入している人にもしものことがあった場合、その後のローン返済が不要になるというものです。
 
団信を契約すると同時に、それまで加入していた保険を見直すことで、それらの保険金額を少なくして保険料を抑えるチャンスになるかもしれません。

・会社を辞めて独立した

会社員や公務員など雇用されている立場と、フリーランスや自営業などでは、いざというときに頼れる制度に差があります。会社員なら、病気で会社を休んでも有給休暇や休職制度や傷病手当金などがあり、将来は厚生年金も受け取れるでしょう。
 
でも、独立したら自力で用意するしかありません。守られていない不安な部分を保険で補うというのもひとつの手です。

・子どもが成長して自立した

子どもが自分でお金を稼ぐようになって、将来の生活費や教育費の心配が減ったら、今までその子を守るためにかけてきた保険も、もう減らしても大丈夫かもしれません。

保険はときどき見直そう

普段生活している中で、あまり保険のことを思い出す機会はないかもしれません。でも、いざ保険が必要な事態が発生してからでは遅いですので、ずっと安心が続くように、ときどきもう一度じっくり考える時間を持って、常に最適な状態を保つのが理想的です。
 
執筆者:馬場愛梨
ばばえりFP事務所 代表


 

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