最終更新日:2019.01.11 公開日:2018.07.19
暮らし

首都圏の駅の利用者数から見る、各駅の個性とは?北千住駅は乗車人員のうち、70%が定期利用。

住む街や働きたい街を選ぼうとした時は、いろいろな情報をもとに判断していくでしょうが、駅の利用者数を確認することでわかる情報もたくさんあります。
 
JR東日本、東京メトロ、都営地下鉄の各駅の利用者数から、それぞれの駅(街)の個性を確認してみました。
 

新宿駅はJRだけでも毎日77万人が利用している

今も昔も駅は街の顔であり、駅に行けばその街の雰囲気がよくわかるものです。住む場所や働く場所のそばの駅は日常的に使うことから、どのような駅かは大きな関心事であり、住む場所を決める時には駅の良しあしが決め手になることも多いです。
 
利用者数の多い駅は利便性が良く、不動産の資産価値にも大きく関係しています。今回は首都圏限定ですが、JR東日本、東京メトロ、都営地下鉄で乗降人員(JR東日本は乗車人員)の多い駅を表にまとめてみました。
 
各駅の乗降人員(乗車人員)ランキング
単位:人


資料:JR東日本「各駅の乗車人員(2016年)」・東京メトロ「各駅の乗降人員ランキング(2017年度)」・都営地下鉄「各駅乗降人員一覧(2017年度)
 
※東京メトロの他鉄道との直通連絡駅および共用している駅(渋谷・綾瀬・北千住・西船橋・代々木上原・中目黒・和光市・小竹向原・押上・中野・目黒・赤羽岩淵・白金高輪・白金台)の乗降人員は除いています。
※都営地下鉄の乗降人員はホームページに記載の乗車と降車の計で、複数乗り入れのある駅は単純に合算しています。
 
JR東日本のランキングはニュースで取り上げられることが多いので、新宿駅が最も乗車人員の多い駅なのはよく知られています。
 
新宿駅は1日平均で77万人もの人が利用(乗車)しており、2番目の池袋駅とは約21万人も差があるので、少なくとも10年先までは変わらないでしょう。
 
品川駅が渋谷駅を抜いて話題になりました。JR東日本の上位は北千住・立川・中野以外、すべて山手線か京浜東北線の駅となっています。
 
東京メトロの乗降人員は、丸ノ内線・有楽町線・副都心線を利用できる池袋駅が約57万人で最多です。2番目の大手町駅とは約23万人も差があるので、こちらも当分1位は安泰です。
 
北千住・銀座・豊洲・日本橋以外はすべてJR山手線との乗換駅かその内側の駅となっています。JR東日本よりも乗降人員は比較的分散していて、20位の人員は東京メトロのほうが多くなっています。
 
都営地下鉄は、大江戸線と新宿線を利用できる新宿駅が約43万人で最多です。2番目の神保町とは約16万人も差があるので、都営地下鉄の1位も当分変わらないでしょう。
 
乗換駅が並んでいるなか、乗換駅ではない勝どき駅の乗降人員の多さが目立ちます。駅周辺の大規模な再開発が利用者増につながっています。
 

北千住駅は73%の利用者が定期利用

下記の表はJR東日本の駅別乗車人員から、定期利用者の割合が高い駅を順に並べたものです。定期利用者が多いということは通勤・通学に利用している人が多く、ショッピングや観光等で利用する人が少ないと考えられます。
 
つまり、住んだり勤めたりするのに比較的適していて、観光やショッピングにはあまり適していないともいえます。
 
JR東日本の駅別乗車人員(定期割合が高い駅)単位:人


資料:JR東日本「各駅の乗車人員」2016年度
※乗車人員4万人以上の駅を対象に調査・計算
 
JR東日本の駅で定期利用者の割合が最も高いのは、北千住駅の73.3%となっています。北千住駅は数多くの路線が乗り入れているので、通勤・通学する際に乗り換えがとても便利です。駅前に大学があるので、通学の目的地にもなっています。
 
2位から4位の上尾駅・戸塚駅・東戸塚駅は都心方面に通勤・通学する人の駅利用が多く、ショッピング等で居住者以外の人が出向くような駅ではなさそうです。田町駅は通勤・通学の目的地として、定期利用する人がかなり多いのではないでしょうか。
 
定期利用の割合が高い駅は7割が通勤・通学による定期利用で、居住地になっている場合もあれば目的地になっている場合もあります。ほかには大きな乗換駅や典型的なベッドタウンの駅が多くなっています。
 

原宿駅は69%の利用者が定期外の利用

今度は反対に定期外利用の割合が高い(つまり定期利用の割合が低い)駅を表にしてみました。
 
JR東日本の駅別乗車人員(定期割合が低い駅)単位:人


資料:JR東日本「各駅の乗車人員」2016年度
※乗車人員4万人以上の駅を対象に調査・計算
 
最も定期外利用の割合が高いのは原宿駅で69.3%にもなります。駅利用者の7割が定期外利用であり、ショッピングや観光等の目的地となっています。
 
このことは2位以降も見ればよく理解できます。原宿・舞浜・新大久保・鎌倉・秋葉原・上野駅は、どこも多くの人にとって通勤・通学先や居住地ではなく、ショッピングや観光の目的地ですよね。
 
乗降(乗車)人員が多い駅は複数の路線を利用でき、乗換駅としての役割も果たしています。
 
どの駅も駅前はとても賑やかであり、これらの駅の近くに住んだり通勤・通学の目的地だったりすれば、利便性の良い快適な生活ができます。
 
定期利用の割合は個々の駅の特性が非常によく表れているので、住む場所を選ぶのに参考にすると良いでしょう。
 
Text:松浦 建二(まつうら けんじ)
CFP(R)認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士

松浦建二

執筆者:松浦建二(まつうら けんじ)

CFP(R)認定者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1990年青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。
http://www.ifp.cc/



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