更新日: 2020.09.25 家具・片付け

片づけの美学81 玄関はこれだけ! 第一印象が最速で変わる、30秒のお客様仕様

執筆者 : 奥野愉加子

片づけの美学81 玄関はこれだけ! 第一印象が最速で変わる、30秒のお客様仕様
「玄関は家の顔」なんていう表現をしますが、よその人に一番初めに見られる場所が玄関であることは間違いありません。
 
その時の第一印象は、とても強くて、「きれい」と感じてもらえれば、きれいな家。逆に「ゴミゴミしているな」と思われてしまうと、片づいていない家、ということになってしまいます。
だから、玄関はきれいにしておくに越したことはありません。
 
「でも、時間が……」「ついつい……」と思った方も必見。コツさえ生かせば、手間なく、時間をかけず、いつもきれいな玄関をキープできる、そんな方法を紹介します。
奥野愉加子

執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)

美学のある暮らし 代表

整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。

<美学のある暮らし>

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コツは、お客さん目線

玄関を開けて、「スッキリしている」「清潔」「整っている」、このように感じない玄関は、お客さん仕様にはなっていません。早急にお客さん仕様にチェンジしましょう。お客さん仕様とは、大切なお客さんが来宅された時に、「すみません、散らかっていて」という言い訳をしないでいい状態のことです。
 
つまり、余計なモノがなく、掃除がされていて、無臭(もしくは、いい香り)である状態が目指すべき形です。
 

玄関ドアからの視線をチェック

お客さん仕様にするためには、お客さんの目線に気づくことが大切です。お客さんが玄関から入って、最初に目にするのは、ドアの正面の場所になると思います。その場所にモノが置かれていると、思わず目が留まってしまうはずです。
 
小さなモノが細々と置いてあると、雑然と感じるでしょう。とりあえず、移動させてしまいましょう。ほとんどが玄関になくてもよいモノだと思います。
 
他にも、靴箱などの棚があると、ついモノを置いてしまいがちです。棚の上にもモノがあると目に留まります。こちらも、不要なモノは、移動させてしまいましょう。
 

玄関ドアを見ながらの視線をチェック

今度は、家の内側から玄関ドアを見てみましょう。玄関の中で、お客さんから見えない、見えづらいスペースを探すためです。お客さんからの死角を見つけることができれば、ラッキーです。
 
死角にモノを置いても、お客さんからは見えません。玄関に出していないと不便なモノは、そこに置きましょう。例えば、靴ベラや、子どもの帽子などは、死角に置いたり、掛けたりしておくと、雑然とした印象がぐっと抑えられます。
 

きれいな玄関をキープする2つのコツ

玄関をスッキリさせることができたら、それをキープしたいですよね。長くキープするためのコツを2つ紹介します。

●コツ1 家族をお客さんに見立てる

自分よりも後に帰ってくる家族をお客さんに見立てて、お出迎えの準備をします。パートナーや子どもをお客さんに見立てて、帰ってくる時間までに「玄関に不要なモノはないかな」とチェックするだけです。
 
もし、郵便物や、持ち帰った荷物など、玄関にあるべきではないモノがあれば、移動させておきましょう。チェックをするのは、10秒あればできます。移動させるのも数秒です。30秒あればできるチェック方法です。
 

●コツ2 すてきなオブジェを探してみる

玄関に、ついモノを置いてしまう棚があるなら、わざといいモノを置いてしまいましょう。すてきなオブジェでもいいし、子どもの作品でも、お花でもいいと思います。眺めると、気分がウキウキするモノがあると、玄関がポジティブな場所になります。
 
近くにジャマなモノがあると気になるので、移動させようという気持ちになると思います。そんな気持ちを利用して、いつまでもきれいをキープしたいですね。
 

玄関のきれいを本物にする

玄関の表面をきれいにすることが、今回の片づけテーマでした。ただ、玄関のきれいさを本物にするためには、靴箱の中もチェックする必要があります。玄関の表面のきれいさを保つことに慣れたら、次は靴箱内部も頑張ってみましょう。
 
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表