片づけの美学81 玄関はこれだけ! 第一印象が最速で変わる、30秒のお客様仕様
配信日: 2020.09.26
その時の第一印象は、とても強くて、「きれい」と感じてもらえれば、きれいな家。逆に「ゴミゴミしているな」と思われてしまうと、片づいていない家、ということになってしまいます。
だから、玄関はきれいにしておくに越したことはありません。
「でも、時間が……」「ついつい……」と思った方も必見。コツさえ生かせば、手間なく、時間をかけず、いつもきれいな玄関をキープできる、そんな方法を紹介します。
執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)
美学のある暮らし 代表
整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。
<美学のある暮らし>
コツは、お客さん目線
玄関を開けて、「スッキリしている」「清潔」「整っている」、このように感じない玄関は、お客さん仕様にはなっていません。早急にお客さん仕様にチェンジしましょう。お客さん仕様とは、大切なお客さんが来宅された時に、「すみません、散らかっていて」という言い訳をしないでいい状態のことです。
つまり、余計なモノがなく、掃除がされていて、無臭(もしくは、いい香り)である状態が目指すべき形です。
玄関ドアからの視線をチェック
お客さん仕様にするためには、お客さんの目線に気づくことが大切です。お客さんが玄関から入って、最初に目にするのは、ドアの正面の場所になると思います。その場所にモノが置かれていると、思わず目が留まってしまうはずです。
小さなモノが細々と置いてあると、雑然と感じるでしょう。とりあえず、移動させてしまいましょう。ほとんどが玄関になくてもよいモノだと思います。
他にも、靴箱などの棚があると、ついモノを置いてしまいがちです。棚の上にもモノがあると目に留まります。こちらも、不要なモノは、移動させてしまいましょう。
玄関ドアを見ながらの視線をチェック
今度は、家の内側から玄関ドアを見てみましょう。玄関の中で、お客さんから見えない、見えづらいスペースを探すためです。お客さんからの死角を見つけることができれば、ラッキーです。
死角にモノを置いても、お客さんからは見えません。玄関に出していないと不便なモノは、そこに置きましょう。例えば、靴ベラや、子どもの帽子などは、死角に置いたり、掛けたりしておくと、雑然とした印象がぐっと抑えられます。
きれいな玄関をキープする2つのコツ
玄関をスッキリさせることができたら、それをキープしたいですよね。長くキープするためのコツを2つ紹介します。
●コツ1 家族をお客さんに見立てる
自分よりも後に帰ってくる家族をお客さんに見立てて、お出迎えの準備をします。パートナーや子どもをお客さんに見立てて、帰ってくる時間までに「玄関に不要なモノはないかな」とチェックするだけです。
もし、郵便物や、持ち帰った荷物など、玄関にあるべきではないモノがあれば、移動させておきましょう。チェックをするのは、10秒あればできます。移動させるのも数秒です。30秒あればできるチェック方法です。
●コツ2 すてきなオブジェを探してみる
玄関に、ついモノを置いてしまう棚があるなら、わざといいモノを置いてしまいましょう。すてきなオブジェでもいいし、子どもの作品でも、お花でもいいと思います。眺めると、気分がウキウキするモノがあると、玄関がポジティブな場所になります。
近くにジャマなモノがあると気になるので、移動させようという気持ちになると思います。そんな気持ちを利用して、いつまでもきれいをキープしたいですね。
玄関のきれいを本物にする
玄関の表面をきれいにすることが、今回の片づけテーマでした。ただ、玄関のきれいさを本物にするためには、靴箱の中もチェックする必要があります。玄関の表面のきれいさを保つことに慣れたら、次は靴箱内部も頑張ってみましょう。
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表