片づけの美学82 靴箱は1年に1回見直し|におい・カビを防いで、使い勝手よく

配信日: 2020.10.17

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片づけの美学82 靴箱は1年に1回見直し|におい・カビを防いで、使い勝手よく
玄関をスッキリ見せるために、靴箱になんでも入れ込んでしまってはいませんか?最近は玄関に大きな靴箱があったり、シュークローゼットをある家も増えています。
 
たくさんモノが入るからといって、どんどん入れてしまっていると、気づいたころには、どこから手を付けてよいやら悩むほど、靴箱内のモノが増えてしまっていることもあります。また、靴箱にモノをたくさん入れてしまうと、においやカビの原因になってしまうことも。靴箱やシュークローゼットは、1年に1回の見直しをおすすめしています。
奥野愉加子

執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)

美学のある暮らし 代表

整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。

<美学のある暮らし>

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詰め込みはNO。8割ほどを目指して

靴は、季節や時間の経過に応じて、新調することが多いアイテムです。捨てなければ、増えるだけで、自然に減ることはありません。さらに、外出に関連するモノもたくさん集まってくる場所です。例えば、靴のケア用品やカッパ・傘などの雨具など。
 
靴箱の片づけをする時に気に留めておきたいのは、中身の満員度合いです。片づけが済んだ時に、8割程度が埋まっているという状況がおすすめです。靴であれば、あと2、3足増えても大丈夫くらいの余裕があるといいですね。
 
収納に余裕があれば、消臭剤を置く場所に悩むこともありませんし、通気性も保たれます。

玄関にあると便利なモノを集合させる

靴箱の収納を見直す時は、靴以外の収納品も考えてみてはいかがでしょう。
 
これまで便利そうだから靴箱に入れていたけど、使わなかったモノ→別の場所へ移動。
別の場所に収納していたけど、靴箱の中が便利かもしれないモノ→靴箱へ。
 
必要なモノがぴったりの場所にあると、生活がより便利になります。収納は、トライ&エラーで見直していくと、快適が維持できます。

毎日使うモノは見える収納でも

玄関は、スッキリが気持ちいいけれど、すぐ手に取れるほうがいいモノもあります。例えば、靴ベラや杖など、それぞれの生活で欠かせないモノは、フックなどを利用して見える収納を作ってみてもいいですね。

手順1:全部出す

靴箱のモノをすべて出しましょう。とりあえず、玄関のたたきに1足ずつ出します。その際、「いつ使ったかな?」など思い出しながら作業しましょう。この時、靴にカビが発生していたら、除湿剤を置くなど対処する必要があります。少し注意して、靴を観察してください。
 
全部出せたら、まずは靴箱の掃除です。普段なかなか内部まで掃除することはないと思います。まずは、砂ぼこりをほうきなどで取り除き、次に雑巾で水拭きをしましょう。

手順2:分ける

水拭きした靴箱が乾くのを待つ間に、靴、その他のモノを「使うモノ」「もう使わないモノ」に分けましょう。この1年で一度も履かなかった靴は、もう使わないモノの候補に入ります。ただ、「まだ履くかも」と思って、手が止まるようなら、とりあえず保管でも大丈夫です。家族の靴で、判断に困るようであれば、家族がそろっているタイミングに分けることをおすすめします。
 
「もう使わないモノ」に分類されたモノは、捨てる・人に譲る・売る、のいずれかの方法で処分しましょう。消臭スプレー、防水スプレーなどの靴ケア用品を手に取って「最近使ってなかったな」と思った方は、このタイミングでスプレーを使っておきましょう。「いつか使う」と思ったモノは、すぐ使ってみることで、必要性を再確認できますよ。

手順3:使いやすく収納する

使うモノだけになったら、靴箱に収納していきます。
 
コツは、4つ。
(1)室内に近い場所・取り出しやすい場所には、よく使う靴を入れる。
(2)子どもの靴は下のほうに入れる。
(3)ケア用品などの時々使うモノは取り出しにくい場所でOK。
(4)家族が多い場合や、靴箱が大きい場合は人ごとに集めて入れる。

靴の必要性を考えるきっかけに

コロナ禍で、外出の回数が減り、これまでより靴が必要なくなったと思う方も多いと思います。そんな時は、靴箱の整理をしてみてはいかがでしょう。今後の暮らし方・モノの持ち方を考えるきっかけにもなるかもしれませんよ。
 
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表

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