日常の中でできる「環境にやさしくお得な消費の仕方」とは?
配信日: 2019.09.15
執筆者:新井智美(あらい ともみ)
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
聞くのは耳ではなく心です。
あなたの潜在意識を読み取り、問題解決へと導きます。
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「物を買う」=「エネルギーを買っている」
ご自身の部屋のクローゼット。その中で、よく着る服は限られているものです。雑誌にあるように、いろいろなアイテムを毎日うまく着回しできるといいのですが、なかなかそうはいかないのが現実です。そのときの流行の物を、また次の年も着るかという問題もあります。
服以外にも美容家電や健康器具など、買ってはみたものの2~3ヶ月だけ使って、その後は放置……という経験がある方も多いのではないでしょうか?家の中に使わない物が置いてあるというのは、その分スペースを使っており、とてももったいないことです。しかも、もったいないのは物だけではありません。
物を買うときには当然、「製造」そして「輸送」というエネルギーが使われています。物を買うことはつまり、エネルギーを買うことにもつながるわけです。それを意識し、本当に必要なものなのか、代用できるものはないのかなど、購入前にきちんと考えるようにしたいものです。
「シェアリング」の拡大とその活用
近年、急激に増えてきた「シェアリング」。ひとつの物を複数の人で共有するというもので、代表的なものにカーシェアリングがあります。地方ではまだ普及が追いついていないところもありますが、都市部では車両ステーションの数もかなり増えているのではないでしょうか?
カーシェアリングの普及に伴う、一番の環境に対する効果は、「車は必要なときだけ使う」という意識を持つ人が増えたことです。車を保有していたときに比べ、実際に走行距離も乗る回数も減っているケースも多いでしょう。無駄なエネルギーを排出しないという、環境にやさしい結果に結びついているといえます。
「お試しサービス」の利用
最近では、購入前のお試しとして利用できる、商品レンタルのサービスが出てきています。もちろん、試してみて購入することもできますし、使う頻度の少ない物については、そのときだけレンタルすることもできます。その分、収納スペースの削減にもつながります。
ドレスやブランド物のレンタルサービスもあります。年に数回程度しか使わない物であれば、このようなサービスを利用することで、費用の節約にもつながります。最初は抵抗がある方もいるかもしれませんが、一度試してみる価値はありそうです。
「リサイクルサービス」の多様化
ひと昔前であれば、不要になった洋服などは買い取り店に持っていったり、バザーに出したりなど、再活用するような手段は限られていました。
しかし、今ではメルカリやラクマなど、インターネット上での売買サイトが充実してきたこともあり、消費者間のやり取りが簡単にできるようになっています。もちろん、中古品をそこで買う人もいますし、化粧品などでは、使いかけのものを購入し、その使用感を試してみるという使い方をしている人もいるようです。
新品を買ったはいいけれど、なんだか思っていたものと違った、などという失敗もリカバーできます。使ってほしい人に使ってもらえる安心感やうれしさを味わえるのも、醍醐味ではないでしょうか?
もちろん、このような使い方をすることによって、無駄な出費を省くことにもなります。今後もさらに利用者が増えていくことが予想されます。ただ、気をつけたいのは、気軽にレンタルやネット売買ができることによる、宅配便の増加です。宅配便の取扱量は年々増えており、特に問題なのが不在の際の再配達です。
宅配便の受け取りには、できるだけ家にいる時間を指定する。集合住宅であれば、宅配ボックスを利用する……。再配達の回数を減らすためのちょっとした行動が、環境を考える上で重要な課題と言えるかもしれません。
環境問題の解決は、私たちの日々の行動を変えることから始まります。今の生活の中での消費方法を変えることで、家計にも環境にもやさしい消費者になれるのです。
執筆者:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員