更新日: 2024.09.05 その他暮らし
一攫千金は夢のまた夢……宝くじと公営競技の当選確率・還元率はどれくらい?
インターネットでも購入できるようになった宝くじの当選確率や、還元率などを調べてみました。公営競技である競馬や競輪との比較も紹介します。
執筆者:杉浦詔子(すぎうらのりこ)
ファイナンシャルプランナー/産業カウンセラー/キャリアコンサルタント
「働く人たちを応援するファイナンシャルプランナー/カウンセラー」として、働くことを考えている方からリタイアされた方を含めた働く人たちとその家族のためのファイナンシャルプランニングやカウンセリングを行っております。
2005年にCFP(R)資格を取得し、家計相談やセミナーなどのFP活動を開始しました。2012年に「みはまライフプランニング」を設立、2013年よりファイナンシャルカウンセラーとして活動しています。
宝くじはインターネットで購入可能
現在、宝くじはインターネットで購入できます。ネット上で抽選結果の確認ができ、当せん金の受け取りまでも、全てネット上で完結できるのです。宝くじは、原則1年中、24時間いつでもインターネットで購入できるものになりました。
ジャンボ宝くじ以外にも、LOTOやナンバーズなどの数字選択肢式宝くじまでもがインターネットで購入できます。自宅から購入できるうえ、発売開始日前にジャンボ宝くじ等の普通くじの予約購入することもできます。宝くじ売り場に行く時間のない人や、インターネットを頻繁に見ない人でも購入が容易になりました。
宝くじの当選確率はどのくらいなのか?
一獲千金のチャンス、宝くじの当たる確率はどのくらいなのでしょうか。ジャンボ宝くじなどの普通くじは「ロット」という単位で販売され、ロットごとに1等が1本当たる仕組みになっています。
年末ジャンボやサマージャンボといわれる、ジャンボとつく普通くじの多くは、1ロットが組と番号の組み合わせであり、1000万枚に1枚の1等の当たりがあります。
つまり、1人が100枚購入すると仮定すると10万人に1人が1等の当選金を手にすることになります。どのくらいの確立かというと、東京ドームに1日5万人が入場して2日に1回1人が当たる確率なのです。
当選金額を減らしてもいいから当たる確率を上げたい方には、ジャンボ宝くじのミニやプチなどを狙ってみましょう。ミニやプチはジャンボと比較してロットが100万枚単位など小さい単位になっています。よって、1等の当選金額は少なくなりますが、当選確率が上がるのです。
宝くじと競馬や競輪などの公営競技どちらが当たりやすいか?
宝くじの1等の当選確率を知ると、一獲千金を目指すには「競馬や競輪など公営競技のほうが当たりやすいのかも」と思えますね。宝くじ公式サイトによると、宝くじの収益金のうち当選者に当選金として還元されるのは46.9%であり、38.1%は宝くじを販売する目的でもある公共事業等に使われます。
それ以外は販売手数料や印刷代、広告費などです。還元率を宝くじの価値と仮定すると、300円の宝くじを100枚購入して3万円支払った瞬間に、その価値は約1万4千円に減少することになります。平成20年の数値ではありますが、競馬や競輪、オートレースなどの公営競技での還元率(払戻率)は74.8%となっています。
宝くじと異なり、公営競技でのもうけは所得税と住民税の課税対象となります。納税額を減算すると実質の還元率は58.5%です。宝くじを1種類購入するより、競馬などを1レース購入するほうが当たる確率が高いといえます。
しかし、競馬などの公営競技は1日に複数レース行われています。そのため、複数レースの購入ができます。もし3レース購入すると、還元率の74.8%は3乗され、還元率は41.9%程度に下がることになります。
還元率から考えると、宝くじを購入しても、公営競技の投票券を購入しても、当選確率に大差はありません。大金という大きなリターンが期待できるものは、大きなリスクも伴うことは共通していえることです。よって、宝くじも公営競技も家計の余剰資金で楽しみながら行いましょう。
出典:総務省「宝くじ・公営競技・サッカーくじの実効還元率」宝くじと公営競技との比較
宝くじ公式サイト「収益金の使い道と社会貢献広報」
執筆者:杉浦詔子
ファイナンシャルプランナー/産業カウンセラー/キャリアコンサルタント