更新日: 2020.01.14 その他暮らし

ハードボイルドなたたずまいの「国道駅」意外と交通至便な場所だった

ハードボイルドなたたずまいの「国道駅」意外と交通至便な場所だった
京浜東北線に乗って「鶴見駅」に着きます。ここは横浜市になるのですが、駅前は川崎っぽい賑わい。買い物などには便利そうな街が広がります。しかし今回は、そのまま「鶴見線」に乗り換えます。すると雰囲気が一変します。
 
藤木俊明

執筆者:藤木俊明(ふじき としあき)

副業評論家

明治大学リバティアカデミー講師
ビジネスコンテンツ制作の有限会社ガーデンシティ・プランニングを28年間経営。その実績から明治大学リバティアカデミーでライティングの講師をつとめています。7年前から「ローリスク独立」の執筆活動をはじめ、副業・起業関連の記事を夕刊フジ、東洋経済などに寄稿しています。副業解禁時代を迎え、「収入の多角化」こそほんとうの働き方改革だと考えています。

工業地帯御用達路線のJR鶴見線

鶴見線は京浜工業地帯御用達の路線で、安善駅、武蔵白石駅、浅野駅など同地の通勤客以外には耳慣れない駅名が連なります。それら駅名も当地を開発した財閥の人名ゆかりのものが多いようです(たとえば安善駅は安田財閥創業者安田善次郎氏にちなんだもの)。
 
こうした鶴見線もテレビなどで首都圏の路線らしくないたたずまいが紹介され、とくに海芝浦駅が「ほとんど海の上にある駅」として人気を博しました。海芝浦駅は企業の敷地内であり関係者以外下車できません。本記事は「そこで暮らす」ことを前提としていますので、ここ海芝浦駅ではない駅をご紹介します。
 
「国道駅」です。駅なのに国道。実際降りると第一京浜国道が目の前を走っています。しかし……。あまりお店は見つかりません。第一京浜沿いにドラッグストア、コンビニなどが数点見えるだけです。
 
しかし、駅そばのビルには注目です。第二次世界大戦、横浜が空襲を受けたとき、機銃掃射の弾痕がそのまま残っています。それもあってか、駅周辺のたたずまいはハードボイルドです。
 

風呂無し激安物件もあり比較的ローコストな家賃事情

生活するにはちょっとどうなのかな?と思わせる駅の周辺でした。きっと家賃もリーズナブルではないかなと、大手賃貸住宅のサイトで、国道駅から徒歩圏15分以内のアパート、マンションのひと月当たりの家賃を調べてみました。
 
そうすると、まず風呂無し、共同トイレ、築年数の古い木造アパート物件が目につきます。10平方メートル程度で2万円台の物件が散見されます。
(注)詳細な調査に基づくものではなく、あくまでも筆者の主観による感覚値であることをお断りしておきます。

■ワンルームと思われる賃貸物件

・18平方メートル程度 築年数が古くても良ければ4万~5万円台(ひと月当たりの家賃:以下同)の物件が中心。
・30平方メートル程度 築年数が古くても良ければ6万円台が中心。

■ファミリー向けと思われる賃貸物件

・50~60平方メートル程度 築年数や建築形式により9~12万円台などとバラついていますが、横浜市ではローコストな方ではないでしょうか。
 
ここで気がついたのですが、どの物件も「複数路線」が使えるのですね。JR鶴見線だけでなく、京浜急行やJR京浜東北線の駅も徒歩圏にあるのです。なので、国道駅単体を見ると「あんまり何もないなあ」と口にしてしまいがちですが、実は交通至便なエリアと言えそうです。
 
そもそも、国道駅から京急の花月園駅までは徒歩5分程度、また基幹駅である鶴見駅付近までは15分程度で歩けます。つまり、買い物や飲食は品川駅や鶴見駅で楽しめばいいのでしょう。国道駅は住めばじわりと味が出てくるエリアかもしれません。
 

まとめ

国道駅は鶴見線というちょっとクセのある路線にあり、不便そうですが、実は交通は至便であることがわかりました。そして何と言っても、ここは横浜市です。「横浜に住んでいる」と言える上に家賃がローコスト。国道駅という選択は悪くないのではないかと思わされました。
 
執筆者:藤木俊明
副業評論家


 

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