独立・開業のアイデア フランチャイズという選択肢

配信日: 2020.03.03

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独立・開業のアイデア フランチャイズという選択肢
人生100年時代となり、長く働くことが求められていることから、「脱サラして独立したい」「定年後に起業したい」と希望する方も増えています。とはいえ、いきなり開業するには勇気がいります。まずはフランチャイズから始めてみる、というのも一考です。
 
宮﨑真紀子

執筆者:宮﨑真紀子(みやざき まきこ)

ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

大阪府出身。同志社大学経済学部卒業後、5年間繊維メーカーに勤務。
その後、派遣社員として数社の金融機関を経てFPとして独立。
大きな心配事はもちろん、ちょっとした不安でも「お金」に関することは相談しづらい・・・。
そんな時気軽に相談できる存在でありたい~というポリシーのもと、
個別相談・セミナー講師・執筆活動を展開中。
新聞・テレビ等のメディアにもフィールドを広げている。
ライフプランに応じた家計のスリム化・健全化を通じて、夢を形にするお手伝いを目指しています。

フランチャイズも多種多様

2020年1月29日に東京ドームシティで「マイナビ FC&独立・開業EXPO」が開催され、取材してきました。小売・サービス・飲食など多数のフランチャイズ本部や代理店本部が参加し、ブースの数は約50。
 
フランチャイズといえばコンビニや飲食店が中心と思っていましたが、塾や結婚相談所などもあり、多種多様に驚きました。興味深い2つのブースを紹介したいと思います。

保護犬・猫と暮らす 障がい者グループホームの運営(わおん)

運営会社である株式会社アニスピホールディングスの資料によると、日本の障がい者の総数は990万人(平成30年)で、7年間で200万人増えています。
 
そのような中、病院のベッド数は削減され退院が促進されているという状況があり、退院先としてグループホームの需要が高まっています。事業としては、このグループホームを運営するフランチャイズなのですが、「わおん」には特徴があります。保護犬・保護猫と暮らせるという点です。
 
ペットブームが過熱していますが、一方で保護犬・保護猫の殺処分が問題になっています。動物には、リラックスできる、運動の機会が増える、人とのコミュニケーションのきっかけとなる、といった人にもたらす健康効果が期待できます。
 
犬猫と暮らしたいと思っても、1人でお世話することは大変です。グループホームで引き取ることで、1匹でも多くの犬猫を殺処分から救うことができます。また、グループホームで飼えば、入居者同士、さらには地域の人とのコミュニケーションも活性化します。

企業に助成金の提案をする代理店ビジネス(一般社団法人 助成金事業推進協会)

助成金とは、厚生労働省で扱っている企業に対する支援金のことですが、種類が多く理解しにくい面があります。
 
さらに申請となると、専門的な知識も必要ですし、書類を作成し内容を精査するには時間もかかります。「面倒だから申請しない」「申請したが書類が不備で助成金が下りなかった」という場合も多く、実際に助成金をもらった企業は6%だそうです。
 
助成金の財源は雇用保険なので、財源が枯渇する心配もないとのことです。代理店ビジネスとしては、企業に対し助成金の提案し申請の援助をする仕事で、助成金受給に必要な研修の講師の仕事もあるそうです。
 
フランチャイズや代理店というと、物販や飲食のイメージが強かったのですが、意外な業種も事業展開していることが分かりました。各ブースでは、起業に向けての具体的な相談会も行われていました。
 
このような催しに参加することは、起業のアイデアや開業に向けてのノウハウを知る参考になるのではないでしょうか。新たに市場に参入し事業を維持することは簡単ではありません。相談相手がいる強みを生かして、フランチャイズから始めるというやり方は良いかもしれません。
 
執筆者:宮﨑真紀子
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士


 

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