2019年冬のボーナスの振り返り。みんなはどれくらいもらった?
配信日: 2020.12.04
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
2019年冬のボーナス、みんなはどれくらいもらった?
2019年冬のボーナスは、2018年冬のボーナスと比較すると全体的に減少気味だったようです。それでは具体的にどのようになっているのか、一般社団法人 日本経済団体連合会による「夏季・冬季 賞与・一時金調査結果」の概要を基に見ていきましょう。
管理職と非管理職、それぞれどれくらい?
管理職と非管理職を別に見ると、ともに2018年の冬と比較してわずかに減少しています。具体的な支給金額は、管理職において142万4541円(対前年比0.2%減)、非管理職においては74万1472円(対前年比0.3%減)となりました。前年と比較すると若干減少しているとはいえ、管理職・非管理職ともに高い水準となっているといえます。
産業別に比較するとどれくらい?
非管理職に限ってのデータになりますが、製造業に従事する方の2019年冬のボーナスの平均額は77万9098円となりました。しかし、前年との比較では1.8%減少しています。
対して、非管理職における非製造業の2019年冬のボーナスの平均額は70万5872円と、製造業と比較して少々低い数値となりました。ただ、前年と比較すると支給額自体は1.4%増加しています。
2019年冬のボーナス、みんなは何に使った?
株式会社ロイヤリティ マーケティングが発表した「第37回 Ponta消費意識調査 2019年10月発表」によれば、2019年冬のボーナスの使い道について、40.5%の方が貯金・預金に回すと回答しました。次いで旅行が11.3%、外食が5.6%となっており、大多数の方が冬のボーナスを貯金に回しつつ、旅行や外食などちょっとしたご褒美に使ったといえそうです。
また、ローンや借り入れの返済に充てる(2.7%)、子どもの教育費に充てる(1.8%)という回答もあり、今よりも将来へ向けた使い方をしている方も少なからずいるようです。
2020年冬のボーナスの予想は?
2020年冬のボーナスは全体的に2019年よりも減少することが予測されます。特に飲食業や宿泊業、娯楽業など新型コロナウイルスの影響を強く受けている分野においては大幅に減少することが想定されます。
一方で、一部のIT業や医薬品製造業などでは増加することも予想されており、新型コロナウイルスの影響がどう作用したかによって業界ごとに色濃く違いの出る結果となることでしょう。
ボーナスに頼り過ぎず、堅実な家計を
ボーナスは賃金のように支給が確定されたものではなく、会社の業績や景気の動向などによって支給の有無や額が変動するものです。
2019年冬のボーナスは全体的に減少傾向でしたが、2020年冬のボーナスは新型コロナウイルスの影響により、さらに減少することが見込まれます。支給されたボーナスをどう有意義に使えるか、考える必要がありそうです。
出典
一般社団法人 日本経済団体連合会 2019年「夏季・冬季 賞与・一時金調査結果」の概要
株式会社ロイヤリティ マーケティング 第37回 Ponta消費意識調査 2019年10月発表
執筆者:柘植輝
行政書士