10年固定の住宅ローンはどんな人におすすめ? メリットとデメリットを解説

配信日: 2020.09.01 更新日: 2021.02.26

この記事は約 4 分で読めます。
10年固定の住宅ローンはどんな人におすすめ? メリットとデメリットを解説
住宅ローンは借入金額も大きくなりますから、自分のライフスタイルにあったものを選びたいですよね。今回は長期固定金利の中でも特に選ばれやすい10年固定金利のメリットやデメリットについて詳しく解説しながら、どんな人に向いているのか解説していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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新井智美

監修:新井智美(あらい ともみ)

CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

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10年固定金利の住宅ローンを選ぶメリット・デメリットは?

10年固定金利の住宅ローンは、変動金利タイプの中の固定金利期間選択型と呼ばれるものです。借入から10年間は固定金利が適用され、10年後以降は金利タイプを選択できるという特徴があります。
 
一見、固定金利タイプと変動金利タイプのいいとこ取りができるように思えますが、向き不向きがあります。

メリット

10年固定金利のメリットは、変動金利タイプでありながら10年間は固定金利が適用されるという点です。固定金利と変動金利では、固定金利の方が金利が高く設定されているのが一般的です。
 
しかし、10年固定金利のタイプは、固定金利期間の間でも通常の固定金利タイプより金利が低く設定されている商品があります。また、借入から10年間は金利が変わらないため、返済計画が立てやすくなるのもメリットの1つです。

デメリット

10年固定金利のデメリットは、10年後以降の金利が上昇する可能性があるという点です。社会情勢の変化などによって金利の引き上げがなされていた場合、10年後以降の返済額が増加してしまう可能性があります。
 
また、借入から10年間は固定金利であるため、固定金利期間中に金利の引き下げがあっても、金利が下がることはありません。
 
変動金利であれば、金利が下がることによって返済額が少なくなりますが、10年間固定金利の場合はその恩恵を受けることができないということもデメリットといえるでしょう。

10年固定金利の住宅ローンはどんな人におすすめ?

メリットもデメリットもある10年固定金利の住宅ローンですが、どんな人が利用すればメリットを上手に活用することができるのでしょうか。ここからは、10年固定金利の住宅ローンを選択した方が良いと考えられる方をご紹介します。

10年後までに収入増が見込まれる人

10年固定金利タイプの住宅ローンは、10年後に金利が上昇する可能性があります。
 
しかし、それまでの10年間は固定金利が適用されるので、10年後までにある程度の収入増加が見込まれる人は、10年固定金利タイプを選択するとよいでしょう。10年間は安定した固定金利を利用し、10年後以降に金利が上がっても問題なく返済ができるのでおすすめです。

10年後以降に繰上げ返済を予定している人

10年後以降に繰上げ返済を予定している人は、10年間の固定金利適用期間には安定した金利で返済を行い、金利が変動する10年後以降に繰上げ返済でまとめて返済を行うことができるので、金利の上昇があったとしても影響が少なくて済みます。
 
固定金利期間中も通常の固定金利タイプよりも金利が低く設定されている商品が多いので、メリットを最大限活用できておすすめです。

10年固定金利を選ぶ際の注意点とは?

注意したいのが、金利だけを見て判断しないことです。
 
例えば下記のような住宅ローンがあった場合、金利だけを見るとA社の方がお得です。
 
A社の10年固定:金利6%
B社の10年固定:金利6.5%
 
しかし、契約条件によっては固定期間終了後、A社の金利が格段に高く設定されることがあります。
 
このあたりは、契約者がどのような返済計画を立てているかによって変わってきますので、一概にどちらがいいということはできません。
 
例えば、10年後に入る退職金で一括返済を考えているなら、固定期間10年間の金利が低いA社を選ぶべきです。しかし11年目以降も支払いを続けようと考えているなら、B社を選ぶ方がよいかもしれません。必ず契約条件を確認して、長い目で見てお得になる方を選びましょう。

住宅ローンは自分のライフスタイルに合った金利タイプを選択しよう

住宅ローンは大きな金額を借り入れ、長期間にわたって返済していくものです。金利が低い方がお得に見えるかもしれませんが、メリットやデメリットを合わせて考えると、必ずしもそうではないことがわかるでしょう。
 
ライフスタイルや収入と支出のバランスを長期的な視点で考えて、自分にあった金利タイプを選択しましょう。
 
[出典]住宅金融支援機構「金利のタイプとは?」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
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