クレジットカードの所有枚数が住宅ローンの審査に影響するってホント?
配信日: 2021.03.16
住宅ローンの審査では、どのような点を重視して審査するのか、クレジットカードの所有枚数が審査に影響するケース、そして注意点などについて解説します。
執筆者:新井智美(あらい ともみ)
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
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目次
住宅ローンの審査で見られるポイントとは?
住宅ローンの審査において重視されるのは、年収や勤務先、勤続年数や借入時点の年齢、完済時の年齢、他の借入状況などです。これらは申込者本人の属性であり、きちんとローンを返済していけるかという返済能力を審査するものです。さらには、住宅ローンを利用する際に担保とする購入物件の価値評価などが行われ、最終的な融資金額が決まります。
また、本人の属性として、団体信用生命保険に加入できるかどうかの健康状態についても、審査項目において重要であることを覚えておきましょう。
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クレジットカードの所有枚数が審査に影響をおよぼすケース
クレジットカードの所有枚数が、住宅ローンの審査に影響をおよぼすことがあるのでしょうか。結論としては、審査に影響します。その理由は、クレジットカードにキャッシング機能がついているからです。
ほとんどのクレジットカードにキャッシング機能がついており、申し込む際に自動的にキャッシング枠が設定されるものもあります。
このクレジットカードのキャッシング機能は、急にお金が必要になったときに利用でき便利な機能ですが、利用した額がショッピング限度額に含まれることから、利用の際には注意が必要です。
キャッシング枠として設定される額は、所有している人の属性によって異なります。また、必要に応じてキャッシング枠を増額もできます。ただし、年収の3分の1を超えた額を設定できません。
そして、このキャッシング枠が設定されていることが、住宅ローンの審査に影響をおよぼすといわれています。キャッシング枠が設定されていることで、その分借入ができる枠が用意されていることになり、たとえキャッシング枠を1円も利用していない場合でも、その設定されている額が「他社からの借入額」とみなされてしまうのです。
したがって、クレジットカードの所有枚数が多く、それらのキャッシング枠の総額が多ければ多いほど、他社からの借入額が多いと判断され、審査において不利になります。また、審査の時点ではキャッシング枠を利用していないとしても、今後利用する可能性があると判断されてしまうのです。
クレジットカードの平均保有枚数はどのくらい?
株式会社JCBの独自調査によると、2019年のクレジットカード保有率は85%「、平均所有枚数は1人あたり3枚となっています。そして、その中で1番多く利用しているクレジットカードの利用頻度は、ひと月あたり6回程度、金額としてはひと月あたり5万5000円という結果になっています。
ただ、興味深いのが、平均所有枚数が3枚であるのに対し、平均携帯枚数は2枚であるという結果です。というとは、1枚は使わずに家に置いているという実態が浮かび上がってきます。
(参考:株式会社ジェーシービー「JCB、「クレジットカードに関する総合調査」2019年度の調査結果を発表」/【クレジットカードに関する総合調査】(2019年度版 調査結果レポート(※))
クレジットカードを所有している場合の注意点
住宅ローンの審査において、金融機関は必ず個人信用情報の内容を信用情報機関に照会をかけます。信用情報機関には、これまでのクレジットカードの利用状況が登録されており、金融機関はその内容を知ることができます。このときに、3ヶ月以上の延滞など、事故情報が見つかった場合、審査に通ることは難しいでしょう。
さらに、クレジットカードを一切利用していないというケースも、実は審査に不利な影響を与えることがあります。
特に、30代以上の方でこれまでに1枚もクレジットカードを利用していない状態をスーパーホワイトと言い、利用していないから事故情報がないのか、それとも過去に金融事故を起こしており、その間クレジットカードを持つことができなかったから情報がないのか、その区別がつかないからです。
したがって、クレジットカードを所有しているのであれば、定期的に少しの額でも利用するように心がけておきましょう。もちろん、その際には延滞などを起こさないように注意することも大切です。
クレジットカードの整理が必要な理由
上記のことを踏まえ、作ったけれど利用しておらず、今後も利用する予定のないクレジットカードは解約しておきましょう。
年会費無料のキャンペーン中に作ったものの利用せず、2年目以降年会費を引き落とされているなどといったケースはよくあることです。使わないカードに年会費を払っていることほど無駄なことはありません。そういった意味でも、定期的にクレジットカードの整理をすることをおすすめします。
まずは、自分が持っているクレジットカードを洗い出してみることから始めてみるとよいでしょう。その中で利用頻度の少ないものや、他のカードで代用できるものについては、解約手続きを行うようにしてください。
また、どのカードを残すか迷った際には、付帯している国際ブランドがかぶらないようにしておくことがポイントです。
例えば、VISAとMastercardのカードを持っているのであれば、もう1枚はJCBが付帯しているものを持っておく。こうすることで、利用したいお店でVISAが使えなかったときにはMastercardやJCBのカードを利用する、など対応できます。
クレジットカードを整理し、手元に残すカードを決めたときにしておきたいことは、キャッシング枠を利用しないのであれば、キャッシング枠を0円に設定しておくことです。キャッシング枠が0円であるということは、実質的にキャッシング枠はないものとみなされますので、審査で不利になることはありません。
キャッシング枠の金額変更は、クレジットカード会社のサイトで簡単に行うことができるほか、コールセンターに問い合わせて対応してもらうこともできます。
まとめ
クレジットカードの所有枚数が多いことは決して悪いことではありませんが、住宅ローン審査においてはそれが不利に働いてしまいます。また、キャッシング枠を利用した際の返済はリボルビング払いが主流となっていることから、使いすぎに気づかないというデメリットもあります。
もし、延滞などの事故情報を起こしてしまうと、5年から10年の間その記録が残ります。その間は住宅ローンのみならず、別のローンの申し込みなどにおいても不利になる可能性があります。
また、キャッシング枠の利用実績があまりにも多いと、金銭管理ができない人という印象を持たれることもありますので、普段から毎月の収支をきちんと管理し、自分が利用できる範囲でクレジットカードを利用するようにしましょう。
(※)JCB「JCB、「クレジットカードに関する総合調査」2019年度の調査結果を発表」(2020年2月26日)」
執筆者:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
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