看護師の転職の回数は平均どのくらい?何回から再就職で不利になるの? |ファイナンシャルフィールド

看護師の転職の回数は平均どのくらい?何回から再就職で不利になるの?

板橋理

執筆者: 板橋理

キャリアコンサルタント(国家資格) 人事コンサルタント
大学卒業後、フリーターをしながら公務員試験を受験し地方公務員となる。その後、人材系企業に転職し、様々な中小企業の経営課題を人材採用を通して解決する業務を経験。   建設業、製造業から小売サービスでの自社採用手法の構築から運用・フォロー、人事制度構築の経験もあり。5Sから始める働き方改革など、社内の業務改善などもできます。法人・個人からのキャリア面談にも対応。   「働く人たちが明るく楽しく前向きに働けるよう、寄り添っていきたい。」がモットーです。  
看護師は一般的に転職が多いと言われている職業の1つです。しかし、再就職を考えられている看護師の方にとっては、転職回数が選考に影響するのではないか、と心配されるのは当然のことかと思います。

この記事では、看護師の転職について転職回数が多くても再就職ができる看護師の特徴について説明し、転職回数が気になる方の看護師の再就職を成功に導くためのヒントを示していけたら、と思います。

看護師の転職はどうして多い?転職の理由は?

看護師の転職回数の多さの理由の1つは、学校を卒業し就職する年齢が平均的に若い、ということが挙げられます。しかし、もちろんそれだけではなく、看護師ならではのさまざまな理由のために看護師全体の転職が多くなる傾向があるようです。

看護師が転職をするきっかけにはどのようなものがあるのでしょうか?ここでは代表的な理由を挙げていきたいと思います。


職場の人間関係

これは看護師に限ったことではありませんが、転職を考えるきっかけとして挙げられるのは、人間関係の問題が最も多いと言っても過言ではありません。しかも、看護師の仕事は特にチームプレーが必要とされ、しかも女性が多いという特殊な環境も関係し、人間関係の問題は切っても切り離せない問題のようです。

どんな職場にも合わない人がいる可能性は十分にありますが、どのようにしても改善できない人間関係の中で日々働くことは大きなストレスですし、精神状態に深刻な影響を与える可能性もあります。健康を害するほどのことになる前に、転職する、というのは決して間違った選択ではないでしょう。


健康の問題

夜勤や超過勤務があったり、休みが取りにくかったりと、看護師の勤務状況は激務になりがちです。体力があるうちなら乗り切れるかもしれませんが、年齢と共にきつい勤務をこなしきれず、健康を害してしまう看護師の方も少なくないようです。

転職の理由として、体力に不安を感じ、健康に問題を抱えたりすることをきっかけに、夜勤や超過勤務の少ない職場を求める、というケースは多いでしょう。


家庭の問題

女性が多い看護師は、育児やパートナーの転勤、家族の介護などをきっかけに転職を選ばざるを得ないケースが多くあるようです。逆に考えると、看護師の職場となる病院や施設などはどこへ行っても存在し、転職先には困らないとも言えるので、育児や家族の都合で転職の必要性にせまられる機会が多い方にとっては適した職業、という考え方もできるかもしれません。


待遇への不満

一般的には看護師の給与は比較的高いもの、と思われがちなのですが、その激務さから考えると、看護師の給与は決して高いものではありません。

また、長く勤務を続けていると、別の病院で働く看護師などから他の職場の情報が入って来ることもあるでしょう。そのようなきっかけで、自分の職場の昇給率の低さや、夜勤や年末年始・休日勤務に対する手当の有無に対して疑問を抱くようになり、もっと良い条件の職場を求めて転職を考える看護師の方は少なくないようです。


スキルアップのため

看護師として勤務経験を重ねるうちに、自分の看護師としての将来の方向性について考えるようになり、さらなるスキルアップのため、救急救命に関わる経験を積んだり、認定看護師などの資格取得を目指すため転職をされる看護師の方も多いようです。



転職回数が多くても再就職できる看護師の特徴

たしかに転職回数の多さは看護師の再就職にとって不利になる可能性があることは事実です。しかし、転職回数が多くても再就職できる看護師がいるのも事実です。転職回数が多くても、再就職することができる看護師にはある程度共通した特徴があるようです。その特徴について、いくつか挙げていきたいと思います。


転職先に一貫性がある

転職先に一貫性がある看護師は、転職回数が多くても採用される可能性が高いようです。


転職理由を明確に説明ができる

転職理由を曖昧にしたり、他へと責任を負わせたりせず、明確で納得できる理由を説明できる看護師は、転職回数が多くても採用される場合があるようです。


シフトに制限がない

勤務可能なシフトに制限がない看護師は、転職回数が多くても採用される可能性が高いようです。


専門的な分野を持っている

転職の回数が多かったとしても、自分の目的意識を持って専門的な分野への経験を積んだ看護師が採用される可能性は高いようです。


好印象である

どんな職場の採用でも重要なポイントとなることですが、面接官に好印象を与えることのできる人は、採用のチャンスは増えるようです。患者さんとのコミュニケーションが大切で、しかも職場内での人間関係も重要な看護師という職場では、経歴や技能と並ぶほどに人柄は採用の重要なポイントとなるのです。



転職回数は少ない方が再就職には有利

一般的に転職回数の多い看護師でも、転職の回数は少ない方が再就職には有利なのは間違いないでしょう。しかし、転職回数が多いからと言って、再就職ができないわけではありません。

常に人手不足の看護師の業界では、売り手市場、と言われています。採用の側にも転職回数への理解がある業界で、転職回数が再就職に不利になる、というケースは、よっぽどのことがない限り、影響は少ないと言って良いのではないでしょうか。

特に看護師としてのキャリアを考えてビジョンを描き、スキルアップを目指していく転職に関しては、看護師の業界では決してネガティブなものとは言えないはずです。

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