看護師転職のタイミングは?希望の働き方によるベストな時期も紹介 |ファイナンシャルフィールド

看護師転職のタイミングは?希望の働き方によるベストな時期も紹介

岡澤和良

執筆者: 岡澤和良

国家資格キャリアコンサルタント
国家資格キャリアコンサルタント(登録番号 17012232) JCDA認定CDA(キャリア・ディベロップメント・アドバイザー)(会員番号 CDA148399) ジョブ・カード作成アドバイザー(登録番号 n17-00147) 宅地建物取引士(登録番号 上川第1034号) 二級ファイナンシャルプランニング技能士(登録番号 F20210228896)   ・「履歴書・職務経歴書の書き方教室」を通じて、ミドル・シニアの方々の「売り(強み)」を再発見し言葉にします   ・定年を向える(定年後の)方々の「キャリアの棚卸し」を行い、自身の 「Will(やりたいこと)・Can(出来ること)・Must(期待されていること)」を見える化し充実したセカンドキャリアを応援します。   ホームページ https://okmirai.jimdofree.com/
転職をしたいと思っているけれど、どのタイミングで転職をするのがいいのかわからない方や、ベストなタイミングがあるのか知りたい、と考えている看護師の方は多いようです。転職はしたいけれど、いざ今の職場から移るとなると不安もついて回ります。

そこで、今回は看護師が転職するのに有利な時期や、転職に適した就業年数があるのかということなどの情報をご紹介していきます。

一般的な転職を始めるタイミングは?

まずは、転職活動をするのにベストな月を紹介していきます。それぞれ理由もチェックしてみてください。


年度始めの就職にぴったりな1月

病院の年度始めは4月のため、1月から転職活動を始めることで年度頭の入職に間に合う可能性が高いのがおすすめポイントです。また、前職のボーナスが12月であることが多いため、きちんとボーナスをもらってから辞めることができるのも魅力の1つ。

このようにおすすめポイントが多いことから、転職活動を始める方が増える時期でもあるため、病院からの求人も多くなります。幅広い選択肢から選ぶことができた方が、より自分の条件にあった求人を探しやすいので1月を狙って転職活動を始めるといいですよ。

1月は、2月や3月に比べて転職活動を始める方がまだ少ない傾向にあるため、競争率が低く成功しやすいのもポイントです。


求人が多くなる6月ごろ

6月は前職でボーナスをもらってから退職する、という方が増える時期なのでおのずと求人が多くなります。離職者が増えた分、各病院が新たな看護師を求めるため売り手市場となり、転職者にとって有利になります。

また、6月の転職がおすすめなポイントは、職場でのフォローが受けやすいという点です。4月に入職した新人の研修が一段落しているころなので、転職者へのフォローもしやすくなります。


年明け採用に向け求人が増える11月ごろ

11月は、年明け採用に向けて各病院で求人が増加するタイミングとなるため、転職するのに最適です。ただし、転職活動が活発化する時期なので、面接の予定が入りにくかったり採用担当者が捕まりにくかったりというデメリットは念頭に置いておきましょう。

そのうえでも、年が明けてから1月は転職活動におすすめの時期なので、年度始め入職を目指してゆったりと11月ごろからスタートするのもおすすめだと言えます。



転職先によってもベストは変わる

11月は、年明け採用をするために各病院の求人が再び増加するタイミングとなるため、転職活動を開始するのに最適です。ただし、転職活動が活発化する時期なので、面接の予定が入りにくかったり採用担当者が捕まりにくかったりというデメリットは念頭に置いておきましょう。

そのうえでも、年が明けてから1月は転職活動におすすめの時期なので、年度始めに入職を目指してゆったりと11月ごろからスタートするのもおすすめだと言えます。


大手に就職なら、なるべく早めに

大学病院や総合病院など、大手施設に就職することを希望しているなら、なるべく早めに転職活動を始めるのがおすすめです。具体的には、年度始めの4月に入職を希望するなら前年の4月ごろからスタートする必要があります。

なぜなら、規模の大きい病院は毎年4月に一定数採用を実施していることが多いからです。この場合、夏に採用のピークを迎えるので、そこに合わせられるように春ごろから活動し始めるのがおすすめ。

また、年度の途中に転職を希望している場合は、思い立ったらなるべく早めに活動を始めるのがいいでしょう。求職者が少ない時期から早めに転職活動を始めることで、内定を得やすくなります。



個人クリニックなら2〜3ヶ月前から

個人クリニックの場合は、まとまった求人を取ることが少ないため、転職したいと考えている時期の2〜3ヶ月前ごろから始めるといいでしょう。特に、先ほど紹介したおすすめの転職月で転職するなら、比較的求人数の増加が見込めるため転職しやすい傾向にあります。

ただし、基本的に個人クリニックの求人は、欠員が出たら1枠求人が出るというスタイルなので、希望のエリアや働きたい科が限られている場合などは長い目で求人を探す必要があるかもしれません。



勤務(経験)年数によるベストな転職時期とは?

ここまでは、転職のおすすめの時期について解説してきましたが、ここからは勤続年数ごとの転職のタイミングについてまとめていきます。


3年以上働いているのがいいとされる

看護師だけに限らず、どの職種でも言えることかもしれませんが、3年以上働いてある程度の仕事のいろはを知っている人は、看護師として即戦力になるため転職市場で重宝されるのでおすすめです。

また、担当業務を一通り習得した時期なので、職場への不満が募り始めたり、一方でさらなるスキルアップを目指したいと思ったり、転職したいという気持ちを持つことが多くなります。


1〜2年目では応募できない病院があることも

看護師の転職においては、経験を重視する病院も多いため1〜2年目では応募もできない病院もあるのが現状です。経験を重視されがちなので、即戦力にならないということや、1年目で前の病院を辞めたということでまた次もすぐに辞めるのではないかと敬遠される傾向もあります。

ただ、病院によっては第二新卒を募集していることもあります。第二新卒として積極的に採用してくれる病院なら、安心して応募することができるのでおすすめです。



看護師転職の気になるポイント

ここまで、さまざまな看護師の転職についての解説をしてきましたが、さらに気になるポイントをまとめていきます。平均的な転職活動の期間や、避けたほうがいい時期について紹介するのでチェックしてみてください。


転職活動の期間は1〜6ヶ月が平均

転職活動の期間は、人手不足の状況や相性の良い転職先が先に見つかるかによっても変わりますが、一般的に1〜6ヶ月ほどと言われています。ただこれは、求人を探している期間も入っているので、実際に応募してからは2週間〜1ヶ月ほどで内定が出ることが多いです。

時間をかけてしっかり転職活動したいのか、とにかく早く転職したいのかという、それぞれの事情によっても変わります。じっくりとベストな転職先を探すのか、妥協点があっても早く転職先を探すのかは人それぞれなので、最適だと思える転職スケジュールを立ててみましょう。



転職時期で避けるべきは5月・年末年始

特に転職時期として避けるべきは5月や年末年始だと言われています。まず5月は、4月にたくさん新卒や転職者が入職するので、5月はその人たちに研修を行っていて手厚いフォローを受けられない可能性が高いです。

さらに、ゴールデンウィークがあるので、病院が稼働する日が少なくなりおのずと稼働日に患者が集中して忙しくなります。慣れない環境でいきなり忙しい中で働く必要があるので、なじみにくく業務内容によっては、厳しさを過剰に感じやすいと言えます。

また、年末年始は病院が多忙になり転職者のフォローが手薄になりやすい時期なので、職場になじむのに時間がかかりやすいです。転職して新しい環境に入った途端忙しいと、本来の能力が発揮できず不安になってしまう方もいるでしょう。なるべくゆったりと働けて、先輩からのフォローもしっかりしてもらえる時期のほうが、安心して職場になじむことができますよ。

さらに12月はボーナスを支給される月なので、前職でしっかりとボーナスを受け取ってから転職するなら、1月まで待つほうがいいです。1月は転職活動に最適な月なので、無理して12月に決めてしまうよりは1月まで待つほうがメリットが多いと言えます。



ベストなタイミングで転職するために計画しよう

こちらの記事では、看護師が転職をするベストなタイミングについて解説してきました。今の職場に嫌な部分がある時は特に、次の転職を焦りがちになってしまいますが、転職活動は内定をもらったら終わりではなくそこがスタートです。

焦りすぎて次の職場も嫌になってしまった、ということがないようになるべくじっくりと求人を探して、自分に適した病院に転職できるように計画を立ててみましょう。求人が多く出ている時期を狙って、いい条件の病院を探してみてください。


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