最終更新日: 2021.03.18 公開日: 2021.03.19
老後

この4月から法改正で「70歳まで働く時代」が到来 30代から40代会社員の人生設計はどうなるの?

執筆者 : 藤木俊明

2021年4月1日から高年齢者雇用安定法が改正されます。「高年齢者? まだまだ自分たちにとっては先のことだし関係ないや」と思っている30代から40代の会社員の方。実はみなさんの人生デザインが変わってしまうかもしれない法改正なので、概要だけでも知っておいた方がいいでしょう。
 
ひと言でいうと、「70歳まで働く環境が作られる」ということです。そうなると、どうやって生活する? 年金は? 今まで当たり前だった「65歳まで会社に勤務して定年後は年金生活」という人生デザインを見直さざるを得ません。
 
藤木俊明

執筆者:

執筆者:藤木俊明(ふじき としあき)

副業評論家

明治大学リバティアカデミー講師
ビジネスコンテンツ制作の有限会社ガーデンシティ・プランニングを28年間経営。その実績から明治大学リバティアカデミーでライティングの講師をつとめています。7年前から「ローリスク独立」の執筆活動をはじめ、副業・起業関連の記事を夕刊フジ、東洋経済などに寄稿しています。副業解禁時代を迎え、「収入の多角化」こそほんとうの働き方改革だと考えています。

藤木俊明

執筆者:

執筆者:藤木俊明(ふじき としあき)

副業評論家

明治大学リバティアカデミー講師
ビジネスコンテンツ制作の有限会社ガーデンシティ・プランニングを28年間経営。その実績から明治大学リバティアカデミーでライティングの講師をつとめています。7年前から「ローリスク独立」の執筆活動をはじめ、副業・起業関連の記事を夕刊フジ、東洋経済などに寄稿しています。副業解禁時代を迎え、「収入の多角化」こそほんとうの働き方改革だと考えています。

これまでの定年に関わる仕組み

まず、これまではどうだったかをおさらいしましょう。わかりやすくするため概要として書きます。
 
【3月末日まで】
○ 60歳未満の定年禁止

事業主(会社・勤め先)が定年を定める場合は60歳以上としなければなりません。
 
○ 65歳までの雇用確保措置
定年を65歳未満に定めている事業主は、以下のいずれかの措置(高年齢者雇用確保措置)を講じなければなりません。
 

●65歳まで定年を引き上げる
●定年制自体を廃止する
●65歳までの継続雇用制度(再雇用制度・勤務延長制度など)を導入する

 
実際は60歳を定年として、その後雇用延長により、65歳まで働くという会社が多いようです。
 
現在の制度を前提として人生デザインをしてみると、「この会社でずっと働いて、60歳で定年を迎えたら再雇用され65歳まで働き、その後は年金でやっていく」というのが一般的でしょう。現在30代から40代の会社員は、そんな人生デザインを親から聞かされ、イメージして会社員生活をスタートしたのではないでしょうか?
 
ところが、ちょっと様相が変わります。
 

4月1日以降は70歳が基準に

4月1日以降は次のような法改正が行われます。
 

(1)70歳までのまでの定年引き上げ
(2)定年制の廃止
(3)70歳までの継続雇用制度(再雇用制度・勤務延長制度)の導入
(4)70歳まで継続的に業務委託契約を締結する制度の導入
(5)70歳まで継続的に以下の事業に従事できる制度の導入
a.事業主が自ら実施する社会貢献事業
b.事業主が委託、出資(資金提供)等する団体が行う社会貢献事業

 
大ざっぱにいうと、社員には70歳まで会社に勤めてもらうか、個人事業主として契約するか、社会貢献事業に従事してもらうようにサポートするか、70歳まで働くよう、会社がいくつかの選択肢を準備するようにという改正です(ただし、まだ努力義務です)。
 

同じ会社で70歳まで働くのが幸せ? 人生デザイン再設計のとき

この法改正の概要を見て、「何だ70歳まで会社で働かせてもらえるんじゃない。ラッキー」と思える方はとても幸せです。筆者はこの法改正を見て、「今後年金は70歳からの支給になるのではないか?」と思いました。みなさんはどうでしょうか。
 
もうひとつ、ほんとに今の会社で70歳まで働こうと思えますか? また、会社が存在すると思いますか? 現実的には、コロナ禍で経済的に苦しむ業界が多い中、「よしわかった! みんな70歳まで面倒見ますよ」という会社がどれほどいるか疑問です。70歳まで社員を抱えるということは、それだけ会社の人件費の負担が大きくなるわけです。そのしわ寄せが若い社員の給与に響くのではないでしょうか。
 
そうすると、役職定年の時期や、早期退職などの制度がどんどん変化していくことが考えられます。つまり、30代から40代の人は今までの人生デザインを再設計する必要があるのではないでしょうか。
 
もちろんやる気のある人は会社のサポートを受けて個人事業主として働くのも一つですし、会社の決めた定年時期ではなく、早期リタイアして好きなことで働くというのも一つです。どちらにしても、これから先は「70歳まで働く」ことを視野に入れて、人生デザインを再設計する必要がありそうです。
 

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まとめ

この4月の法改正を経て、今後「70歳まで働く環境」が作られていきます。これは筆者の仮説ですが、年金の支給時期が後倒しになる可能性もあると思います。すべての会社員とくに30代から40代の人は、「自分はどうやって働いていくのか」人生デザインの再設計をすべきときではないでしょうか。
 
[出典]
※厚生労働省「高年齢者雇用安定法改正の概要」
 
執筆者:藤木俊明
副業評論家
 

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