よく分からないで入った会社の「確定拠出年金」知っておきたい注意点
配信日: 2019.11.15
将来の自分のためにも、今のうちから確定拠出年金を上手に利用していきましょう。
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執筆者:國村功志(くにむら こうじ)
CFP(R)、証券外務員一種
大手証券会社で株式・債券・投資信託などの金融商品営業に携った後、ファイナンシャルプランナーの養成団体やFP事務所を経験。現在は資産形成専門FPとしてセミナーや個別相談のほか、マネー系記事の執筆も行う。個人でも投資信託やFXでの資産運用を行い、実践に即したわかりやすいアドバイスを心がけている。
目次
確定拠出年金のメリットを活かすには投資信託に積み立てる
企業が導入する確定拠出年金は企業型DCとも呼ばれ、導入企業数は年々増えています。
以前は将来の受取額が確定している確定給付企業年金を実施する企業がほとんどでしたが、今は将来受け取るお金を自分で運用していく確定拠出年金が主流になりつつあります。
運用するための掛金は企業が毎月積み立ててくれますが、会社によっては自分でも掛金を追加できるところもあります。
積み立てられた掛金は原則60歳以降でしか受け取れず、転職をしてもその企業の確定拠出年金などに移して続けられます。
確定拠出年金の特徴は積み立てる商品を自分で選ぶことですが、加入者の40%以上がお金の増えにくい預金系の商品のみ(※2)で積み立てています。
何を選ぶかは自由なのですが、確定拠出年金では運用して増えたお金に対し、通常かかる約20%の税金が免除される仕組みになっています。
預金系の商品のみだとこの仕組みを生かしきれず、将来受け取るお金も運用していた人と比べて大きく差のつく可能性があります。
運用に有利な仕組みを考えるとそのままにしておくのはもったいないため、メリットを最大限活かせるように元本確保型商品だけでなく、投資信託にも積み立てするのがよいでしょう。
投資信託が初めての人は、運用を始める前に知っておいていただきたいことがあります。
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確定拠出年金はリスクの異なる複数の商品で分散投資するのがセオリー
まず知っておいていただきたいこととして、相関関係の低い商品(投資先)に分散して投資することも検討する必要があります
投資信託は元本が変動し結果は運用成果によるため、マイナスになることもあります。変動するものなのでマイナスになるのは当たり前のことなのですが、大きくマイナスになると回復までに時間がかかります。
そこで投資信託の中でも変動の大きいものと小さいものを組み合わせることで、資産全体に安定性を持たせる方法が分散投資です。値動きの小さいものも組み合わせることで、マイナスになったときでもダメージを少なくできるのです。
組み合わせに正解があるわけではありませんが、リスクを取りたくない人は元本確保型や投資信託の中でも変動の少ない商品を中心に、リスクが取れる人は変動の大きい投資信託を中心にして組み合わせるのが一般的です。
自分で組み合わせができない人は、最初から複数の商品が組み合わせられているバランス型の投資信託を使うと良いかもしれません。
確定拠出年金の運用はマイナスでも焦らず長い目で付き合う
もう1つ知っておいていただきたいことは、運用は長期で続けるのが大切だということです。
運用と聞くと売り買いが必要だと思ってしまう人もいるのですが、確定拠出年金では基本的に売買は必要ありません。それよりも分散投資の組み合わせを決めたら、淡々と積み立てていくことが重要です。
投資信託の運用はチェックするタイミングによっては損をしていることもありますが、長く続けていくほど増えやすくなります。
金融庁の資料によると、時期によってはマイナスになるなどプラスとマイナスを繰り返しましたが、最終的には20年後にプラスになったという結果(※3)もあります。
マイナスになっているのを見ると焦ってしまうこともあるのですが、確定拠出年金の運用は長い目で見て付き合っていきましょう。
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確定拠出年金は退職後の大切な資産
確定拠出年金は加入者にとってメリットの高い制度ですが、自分で商品を選ばないといけないのは面倒に感じるかもしれません。また、加入後も自身の運用に興味を持ち、定期的にメンテナンス(見直し)をすることも必要となるでしょう。
しかし、受取額に大きな差の出る可能性を考えれば、少し手間をかけておくのも損ではないでしょう。
確定拠出年金は退職後の生活を支える大切な資産でもあるため、運用しながらも上手に利用しましょう。
【出典】
(※1)厚生労働省「確定拠出年金の施行状況」
(※2)企業年金連合会「確定拠出年金に関する実態調査」
(※3)政府広報オンライン「資産づくりの第一歩に、投資優遇制度「NISA(ニーサ)」があります
厚生労働省「確定拠出年金制度」
執筆者:國村功志
CFP(R)、証券外務員一種