夫が亡くなったら、妻に支給される年金はどう変わるの?
配信日: 2021.11.23
更新日: 2025.10.21
年金を受給していた夫婦の夫が亡くなってしまった場合、遺(のこ)された妻からすると、今後の生活に不安を感じる人は少なくないことでしょう。同一家計において、今まで年金を受給していた人の人数が減ってしまうのですから、支給額は減ってしまいます。
ただし、夫の年金がまったく受給できないわけではありません。夫が亡くなった後、妻に支給される年金はどのように変化するのか、確認してみましょう。
ただし、夫の年金がまったく受給できないわけではありません。夫が亡くなった後、妻に支給される年金はどのように変化するのか、確認してみましょう。
ファイナンシャル・プランナー(CFP)、海外生活ジャーナリスト
金融機関勤務を経て96年FP資格を取得。各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっています。
どの金融機関にも属さない独立系FPです。
65歳以降になると、特例で2つの年金が支給される?
年金には遺族年金というものがあり、遺された妻は遺族年金の受給が可能になります。そもそも年金は1人1年金が原則となっているのですが、支給事由が異なっている2つ以上の年金が受給できるときには、いずれか1つの年金を選ばなければなりません。
具体的には、今まで遺族厚生年金を受給しており、63歳から特別支給の老齢厚生年金を受けられるようになったときは、遺族給付と老齢給付をあわせて受けることはできません。この場合は、この2つのうちのいずれかを選択しなければなりません。
ただし、このルールには例外があります。
65歳以上なら、特例として支給事由が異なる2つ以上の年金を受けられる場合があり、いくつかのパターンがありますが、そのうちの遺族年金、遺族給付が支給されるのは、(1)老齢基礎年金+遺族厚生年金、(2)老齢厚生年金+遺族厚生年金、(3)旧厚年の遺族年金+老齢基礎年金の3つのパターンです。
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