車のナンバーによって「税金」が異なる?節税のためにナンバーの変更はできるの?
分類番号を変えたいときは、注意点を理解しておくことが大切です。今回は、ナンバーによる車の種類や税額の違いの例、分類番号を変更したいときの注意点などについてご紹介します。
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
ナンバーの種類による車の分類の違い
国土交通省の東北運輸局秋田運輸支局によると、車の分類番号によって種類は以下のように変わります。
・1ナンバー:貨物の輸送に使われる普通自動車など(大型トラックなど)
・2ナンバー:乗車定員11人以上の輸送に使われる普通自動車(バス)
・3ナンバー:定員10人以下で人の輸送に使われる普通自動車
・4/6ナンバー:貨物の輸送にも使われる小型自動車
・5/7ナンバー:人の輸送に使われる小型自動車
・8ナンバー:特殊な使い方をする小型・普通自動車
・9ナンバー:建設機械以外の特殊大型自動車
・0ナンバー:建設機械の特殊大型自動車
なお、1ナンバーや2ナンバーなど、頭文字の数字が分類番号の頭の数字になります。
車の分類番号によって税額は変わる
車の分類番号によって税額が変わる理由は、自動車税種別割の金額が、自動車の用途別で決められているためです。東京都主税局によると、自家用で総排気量別の自動車税種別割の年額は、表1のように定められています。
出典:東京都主税局「自動車種別割」を基に筆者作成
表1からも分かるように、白ナンバーの自家用車と1もしくは4ナンバーを比較すると、営業用の貨客兼用車の方が税金負担は軽くなります。貨客兼用車とは4人以上が乗れるトラックのことです。
同じ車の排気量が1リットルまでだったとしても、最大で1万9300円の差です。
車の分類番号を変更したいときの注意点とは
通常の小型自動車や普通自動車を、節税するために貨物が運べるように改造した場合、ナンバープレートの申請をする前に構造等変更検査をクリアする必要があります。
また、改造してもよいパーツは指定されているので、自己判断で改造せず業者に頼んだ方がいいでしょう。検査に通れば、自動車の分類番号が変わるため新たにナンバープレートを用意します。
車の分類によって税額が変わる
車のナンバープレートには分類番号が記載されており、頭の数字を見ることで車の分類が分かるようになっています。
例えば、乗用車で排気量1リットルまでだと、令和元年9月30日以前に初回新規登録をした場合で2万9500円かかります。しかし、4ナンバーにすると1トン以下の最大積載量の車で税額は1万200円にまでおさえられます。
ただし、分類番号を変えるためには、状況によっては車の改造が必要になることもあるようです。改造後は検査を通らないといけないため、忘れないようにしましょう。また、改造できるパーツも定められているため、国土交通省の公式サイトで確認が必要です。
出典
国土交通省 東北運輸局 秋田運輸支局 ナンバープレートについて(登録部門)
東京都主税局 自動車税種別割
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

