更新日: 2020.05.14 その他資産運用

初めての投資での考えておくべきこと

執筆者 : 田久保誠

初めての投資での考えておくべきこと
新生活も一段落し気分も新たに「今年こそは投資をしてみよう!」という方もいらっしゃるかもしれません。中には「今株安なので新たに始めてみませんか」とか、「追加購入しませんか」といった提案を受けている方もいらっしゃるかもしれません。
 
実際にインターネット証券では株式口座を開設する個人の方が増えているとのことです。
 
投資で利益を出すことは単純です。「安く買って高く売る」ことです。しかし、やみくもに株を売買し、それで儲けてもそれは運だけでの話で「投資」ではありません。
 
「習うより慣れろ」と言うことわざがありますが、やはり基本は知っておかなければいけません。それが皆さんの大切な財産であればなおさらです。ここでは投資のイロハについて解説します。
 

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田久保誠

執筆者:田久保誠(たくぼ まこと)

田久保誠行政書士事務所代表

CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、特定行政書士、認定経営革新等支援機関、宅地建物取引士、2級知的財産管理技能士、著作権相談員

行政書士生活相談センター等の相談員として、相続などの相談業務や会社設立、許認可・補助金申請業務を中心に活動している。「クライアントと同じ目線で一歩先を行く提案」をモットーにしている。

あなたの「投資」のイメージは正しいですか?

投資を始めようと思われる方は、儲けたいと思う一方で、「なんか危なそう」とか「損したらどうしよう」や「親や親戚に『そんなことはするな!』と言われた」といった方も少なくないのではないでしょうか。
 
また、「興味はあるが1円でも一時的でも損を出すのは嫌だ」とか、「預貯金で十分」といった考えから投資はやらないといった方もいらっしゃいます。ニュースなどで「株価下落」や「為替相場の大荒れ」といった言葉を聞くと、心配になるのは当然ですね。しかし、それは正しい反面間違っている面もあります。
 
日々、株やFX(外国為替証拠金取引)の取引をするような投資家(いわゆるデートレーダー)もいます。そのような投資家が一日の取引で巨額の損を出し、資産を失うというのは事実ですが、それは投資ではなく、「投機」だったからです。
 
本来「投資」というものはギャンブルのように勝ち負けを繰り返すものではありません。まず、投資に対して正しく理解する必要があります。

「投資」、「投機」、「ギャンブル」の違いってなに?

残念ながらこの3つの言葉の定義を明確に示している(定義付けされている)文書はありません。しかし、考え方としては次のように分類することができるでしょう
 
投資・・・プラスサムゲーム
投機・・・ゼロサムゲーム
ギャンブル・・・マイナスサムゲーム
 
プラスサムゲームである「投資」は、参加者全員の合計投資金額よりも還元額が大きいものですので、大きく勝つ人や大きく負ける人など濃淡はあるものの、平均すると全ての参加者が勝つ(利益を出せる)ことになります。
 
世界経済は成長を続けていると言ってよく、今後もそれが続くと考えられているため、企業業績の期待を織り込む株価も、基本的には右肩上がりになると一般的に考えられており、株式投資はプラスサムゲームに分類されます。
 
ゼロサムゲームである「投機」は、参加者の合計投資額を分配するものですので、必ず勝つ人と負ける人が存在し、勝った人と負けた人の取り分を合計するとゼロになります。
 
例えば、為替取引であれば、Aさんがドルを買う場合、ドルを売るBさんの存在があります。その場合、AさんとBさんのどちらかが儲かれば、もう片方は損をしますので2人の損得を足すとゼロになります。(実際には手数料が発生しますので厳密に言えば若干のマイナスになります)
 
最後にマイナスサムゲームである「ギャンブル」は、参加者の投資金額の合計よりも還元額の合計が少ないものですので、平均すると参加者は損をします。これに属するものは、いわゆるギャンブルと呼ばれるもので、宝くじ、競馬、競輪などが挙げられます。
 
これらに共通するのは、運営側が集めたお金から何割かが運営側の取り分となるため、マイナスサムゲームでお金を増やすのは確率論から見ても分が悪いですね。

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長期的視点に立って投資を

よく「投資は自己責任で」という言葉を耳にします。初めての投資ですと、どうしても日々の値動きが気になり、一瞬でも損が出てしまうと狼狽して投げ売りを考えてしまう方がいらっしゃいます。
 
しかし、投資はあくまでも余裕資金で行うものであって生活資金を稼ぐものではありません。実際に損する場合も出てきたとしても、長期的に世界経済は今後も右肩上がりである可能性は高いでしょうし、一喜一憂しないで長期的視点に立って投資活動をしていくことが大切です。
 
執筆者:田久保誠
田久保誠行政書士事務所代表


 

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