執筆者:鴨志田 大輔
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、広告代理店に入社。
社会人生活をする中で、自分のお金の知識が高くない事を感じ、お金の知識をより持っている方が人生が豊かになると痛感。
人生をより幸せで豊かにする為にお金の知識を持ちたい気持ちが強くなり、ファイナンシャルプランナーの資格を取得
現在は、初心者の方が見て、分かりやすい記事を作成する事でお金の知識を発信することに注力している
カードローンを契約したいが、正社員でないなど自分の信用状況が気になり、審査に通るかどうか心配している人もいることでしょう。現金を用立てる必要があるため、カードローンを検討しているのですから、審査に落ちる事態は避けたいものです。
審査でいくつかの段階を踏むカードローンがあります。例えば仮審査に通った状態でカードを発行し、本審査に通ればそのカードが使えるようになる、というものです。カードローン審査への不安を払拭するためにも、審査の流れを知ることは重要です。
今回は審査の流れや時間の目安、通りやすくなるポイントを紹介しますので、カードローン契約を初めて検討している人は参考にしてください。
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目次
カードローン審査に申し込むときの条件
カードローンの申し込み条件はカード会社によって若干異なります。しかし19歳以下の場合だと、キャッシングの利用は難しいと言えるでしょう。
多くの場合、満20歳以上で定期的な収入があることが前提です。つまりカードローン各社は、基本的に未成年への融資を行っていません。民法において未成年者の契約行為に制限が設けられていることも、年齢制限が存在する理由のひとつです。
原則として満20歳以上で安定した収入があり、キャッシングを返済する能力がある人がカードローンに申し込めます。契約年齢の上限は、カードローン各社によって異なります。一般的に60歳から70歳程度が上限です。たとえアルバイトという雇用形態でも、年齢制限の範囲内で安定した収入があればキャッシング審査にのぞめます。
ただし「年金収入だけ」が収入源では、安定していてもカードローン申込条件を満たせない点に注意が必要です。
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カードローンの審査基準とは?重要な5つのポイント
初めてカードローンに申し込む人は、カードローンの審査基準がわからず不安に感じることもあるでしょう。カードローンには、消費者金融系カードローンと銀行系カードローンの2種類があります。その違いは、適用になる法律です。
●消費者金融系カードローン:「貸金業法」
●銀行系カードローン:「銀行法」
消費者金融系カードローンは1983年に施行された「貸金業法」にのっとっているので、銀行系カードローンより審査から融資までのスピードが速いのが特徴です。各カードローン会社は審査基準の詳細を公表していません。しかし審査落ちになる原因から、審査のポイントがみえてきます。
審査落ちする主なケースは、次のとおりです。
●安定した収入がない
●過去に金融事故を起こした
●他社からの借入残高が高い
●虚偽申告
なお各カードローン会社によって審査基準は異なりますが、審査で確認される項目や流れに大きな差異はありません。ここではカードローンの審査で知っておきたい重要な5つのポイントを解説します。
過去の信用情報
過去に長期延滞や債務整理などの金融事故を起こした人は、審査担当者から貸し倒れのリスクが高いと判断されます。そのため残念ながらカードローン審査に通る可能性はゼロです。金融事故の履歴は、信用情報として信用情報機関にて登録されています。
国内の主な信用情報機関は次のとおりです。
●株式会社シー・アイ・シー(CIC)
●株式会社日本信用情報機構(JICC)
●一般社団法人全国銀行協会
この信用情報は銀行・消費者金融・クレジットカード会社などに共有されるのがポイントです。そのため審査担当者は、申込者の金融事故をすべて把握できるのです。
金融事故の履歴が登録されている期間は、「5年」とされています。カードローン審査を受ける前に、信用情報から金融事故の履歴が消えていないかを確認することが大切です。
自分の信用情報を閲覧したい場合は「情報開示」を請求します。各信用情報機関の公式サイトから取り寄せ方法をチェックしましょう。
他社からの借入残高
カードローン会社にとってイヤなのは、貸し倒れのリスクです。他社から借入残高が多い場合、カードローン審査に落ちると想定しておきましょう。審査担当者から、借金癖があるとみなされるからです。カードローンを利用したことがなくても、クレジットカードを複数所持している人も注意しましょう。
クレジットカードにはキャッシング枠が付帯しているものが多くあります。実はこのキャッシング枠は、「貸金業法」の適用を受け「総量規制」の対象となります。
すでに年収の3分の1を超えるキャッシング枠を利用していると、カードローンの審査には通りません。なおショッピング枠は、総量規制の対象外です。
住居や家族の形態
カードローンの審査項目には、住まいや家族構成も含まれます。
所有物件に住んでいれば返済能力が高いと判断される一方、住宅ローンの返済を抱えている場合はすでに大きな負担だと推察され、審査に通りづらくなるのです。
賃貸住宅の場合、収入に見合わない物件に住んでいると、マイナスの判断材料となります。居住年数の長さもチェックポイントです。同じ住まいに住み続けていると生活が安定しているとみなされて、プラス評価となります。
家族構成をみて、申込者本人の年収だけで生活していくのは大変だとみなされた場合、返済能力に問題ありと判断されることもあるでしょう。
勤続年数や雇用形態などの勤務情報
勤続年数や雇用形態など勤務先に関わる情報は、返済能力を判断する要素として重視されます。勤続年数は長くなるほど、離職するリスクが低く収入の安定性が高いとみなされるのがポイントです。
申し込みフォームには勤続年数の入力欄もあります。カードローン申し込みの際には入社年など正確な勤続年数を把握できる資料などを用意しておきましょう。
正社員という勤務形態は審査において有利です。同じ正社員という勤務形態でも、勤務先企業が上場している大企業であればさらに有利と言えるでしょう。
ではパートやアルバイトだと、審査通過のチャンスはないのでしょうか?
無職でまったく収入がない場合をのぞいて、収入に応じた審査が実施されますので安心してください。契約社員、派遣社員やアルバイトでも収入が安定していることが証明できれば、借入は可能です。
年収
まず各カードローン会社は、貸金業法の「総量規制」を守っている点は重要なポイントなので覚えておきましょう。
総量規制は、年収の3分の1を超える貸付を原則禁止するものです。年収は低くても安定していれば、カードローンの審査に通ります。なぜなら融資額を1万円からで設定しているカードローンが存在するからです。
現実的ではないものの、理論の上では年収3万円から契約できる可能性がある、ということになります。
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審査の流れとは
一般的なカードローン審査の一連の流れは、次のとおりです。
- 申し込み
- 仮審査
- 本審査
- 融資
仮審査とは、コンピューターによる属性スコアリングシステムを元に実施されます。
この属性スコアリングシステムとは、申込者が提供した個人情報などを項目ごとに点数化したものです。融資が難しい場合にコンピューターなどが自動的に、本審査に対し不許可を出します。
例えばSMBCモビットのケースをみてみましょう。ローン申込機で簡易審査を通過すれば、すぐにカードの発行を受けられるのがSMBCモビットの特徴です。カードは本審査を通過すると使えるようになる仕組みで、カードを早く受け取りたいという人に適しています。
J.scoreはAIによるスコアリングと審査を行っており、表示される質問に答えることが仮審査の内容と密接に関係する仕組みです。
スコアリングの結果、融資が可能と表示された場合は、本審査を受けて借入が可能かをチェックすることになります。本審査が始まるのは身分証明証の提示などを行ってからです。本審査ではさまざまな情報の照合や、勤め先企業への在籍確認が行われます。
身分証明証と所属企業への在籍確認を経てカードローンの本審査が終わるケースが多く、このことが審査にある程度時間がかかる理由です。一般的にカードが使えるのは本審査が終わってからになるため、多くのカードローン会社では仮審査の連絡を省略し、本審査の結果のみをお知らせしています。
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カードローンの審査が通りやすくなる3つのポイント
ここからは実際にカードローン審査に通るために意識したい3つのポイントをみていきましょう。審査が通りやすくなる3つのポイントは次のとおりです。
●審査落ち直後の再審査は避ける
●正確な借入情報を把握する
●最初から高い限度額で申し込みをするのは避ける
ではそれぞれのポイントについて解説します。
審査落ち直後の再審査は避ける
カードローンの審査に落ちてしまうと、審査落ちの履歴が信用情報に残ってしまいます。審査落ちの記録が直接審査に影響するとは限りませんが、あまりに多数の申し込みがある場合は「すぐにお金が必要なほど金銭的に困っている」「なんらかの不正行為を狙っている」などと疑われる可能性が出てくるのです。
申込件数が多いと審査が通りにくい状態になってしまうため、一度審査落ちをしたら時間を空けることも必要です。融資が受けられるかどうか不安な場合は、まずは仮診断を利用したほうが良いでしょう。
正確な借入情報を把握する
審査を通りやすくするためには、自分の収入などの情報を正確に申告する必要があります。意外と見落としがちなのは、クレジットカード会社などから借り入れしているお金です。
日常的にカードを使っていると意識しないことですが、翌月支払いの内容であっても借入には変わりません。複数のカードを持っている場合はなおさらで、計算漏れから正確な申告が行われないと判断され、審査落ちの理由となる場合があるのです。
自分がどれだけ借入をしているかを正確に把握し、申告することは大切なポイントになります。
最初から高い限度額で申し込みをするのは避ける
カードローンは限度額が高いほど金利が優遇される傾向があります。利息の負担を抑えたい場合は限度額が高いほうが有利ですが、審査が厳しくなりますので注意が必要です。
カードローン会社は収入だけでなく、企業への在籍期間や返済履歴などをチェックして融資が可能かを判断します。金遣いが荒ければ返済が滞る可能性もあるため、一定の信用が得られるまで限度額を上げてくれないケースもあるのです。
お金を借りるのであれば、限度額を低めに申し込むなど欲張らないことも大切です。審査が通った後に限度額をアップする審査を受けるなど工夫できます。
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不安な方はまず仮診断を!
カードローン会社の中には、仮診断を設けている場合があります。例えば次のような名称です。
●プロミス:お借入シミュレーション
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信用状況が気になり審査に不安を抱えている人に、この仮診断はおすすめです。ここでは仮診断の流れをご紹介します。
仮診断の流れ
仮診断の流れは、簡単な入力項目に答えて「診断開始」ボタンをクリックするだけです。
主な入力項目は年齢、年収、他社借入状況で、まれに雇用形態を聞かれる場合があります。「お借入れできる可能性が高い」「ご融資可能と思われます」という診断結果が出れば、その審査結果画面から本審査を目的とした申し込みへと進みましょう。
ただし仮診断の結果が良くても、本審査に通りカードローン契約を結べるわけではない点に注意が必要です。個人情報を入力しないため、仮診断はあくまでも目安となります。
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審査なしのカードローンはない
審査なしでキャッシングできるカードローンはないのか、とお考えの人もいるでしょう。
しかし貸付に関して言えば、カードローン会社は政府から厳しい制限を受けており、簡単に貸付できない状況です。消費者金融系カードローンは「貸金業法」を遵守する必要があります。貸金業法は返済能力の調査を義務付けており、たとえ数万円の少額融資でも「審査なし」はありえない状況です。
銀行系カードローンは、実質的な審査を消費者金融系の保証会社に委託しています。
しかし融資残高の増加を重くみた金融庁は、過剰な貸付が行われているのではないかと指導に乗り出している状況です。
このような状況で審査なしで融資するカードローン会社があるとすれば、違法業者と考えましょう。貸金業法を遵守していない違法業者の場合、法外な利息を請求されたりトラブルにつながったりする可能性があるため避けたほうが賢明です。
そこで必ず受けることになるカードローン審査に、通りやすくなるポイントを2つご紹介します。
●利用希望額を低く設定して申し込む
●Web完結を選ぶ(郵送なし、ローンカードなしタイプも選べる)
消費者金融系は新規顧客数を増やすため、無利息期間サービス、在籍確認の電話連絡がない、郵便物がない、といったサービスを提供しています。
パートやアルバイトなど雇用形態に不安がある人は、消費者金融系カードローン審査の仮診断を活用し、上記の2つのポイントを意識して本審査へのぞみましょう。
カードローン審査のポイントをおさえて少額融資から申し込もう
初めてカードローンを検討しており「審査」の仕組みや流れがわからない人は、不安になることが多いはずです。カードローン会社ごとに審査基準は異なっているため、仮診断を利用して融資の可能性を探る方法もあります。
また、カードローンは満20歳以上の安定した収入のある人が申し込み可能です。カードローン会社によって年齢の上限は異なりますが、年金だけが収入源の場合は申し込めないので注意しましょう。
カードローン契約において、「審査なし」はありえません。審査に通過するためには、少額融資をWEB完結で申し込むのがポイントです。本審査を受けた履歴は、信用情報に登録されます。
パートやアルバイトでも融資を受けられるか心配な人は、雇用形態を入力できる仮診断を利用して、自分にぴったりなカードローン会社を見つけると良いでしょう。
執筆者:鴨志田 大輔
ファイナンシャルプランナー
※商号:アイフル株式会社
※登録番号:近畿財務局長(14)第00218号
※貸付利率:3.0%~18.0%(実質年率)
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※契約限度額または貸付金額:800万円以内(要審査)
※返済方式:借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式
※返済期間・回数:借入直後最長14年6ヶ月(1~151回)
※担保・連帯保証人:不要
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