その場合、カードローンの利用限度額の枠を引き上げる増額という選択肢があります。増額をするメリットやデメリット、注意点などを解説していきます。
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カードローンの増額とは?
カードローンに契約をすると、収入や返済能力に応じた利用限度額が設定されます。利用限度額から借入額を引いた金額が借入可能額になります。
例えば利用限度額が10万円の場合、7万円を借り入れすると、残った3万円が借入可能額です。その後、元金を5万円返済すると、借入可能額は8万円になります。このように、借り入れをしても返済していけば、借入可能額は増えていくのですが、困るのは利用限度額いっぱいに借り入れをしている時です。
その場合、新たに借り入れするためには、利用限度額の増額が必要になります。カードローンの提供会社によって手続き方法は異なりますが、インターネットや電話で増額の申し込みを受付しています。
しかし、増額の申請をしたらからといってすぐに利用限度額の枠が増えるわけではありません。新規に申し込みをした時と同様に審査が行われます。
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増額するメリット
利用限度額を増額するメリットには次のようなものがあります。
●借入可能額が増える
●金利が低くなる可能性がある
●他社カードローンに申し込むよりスピーディー
●借入額の管理がしやすい
それぞれについて詳しく解説していきます。
借入可能金額が増える
増額の審査が通ると、利用限度額の枠が引き上げられます。利用限度額を10万円から20万円に増額した場合、10万円が新たに借入可能になるのです。
金利が低くなる可能性がある
カードローンには利用限度額ごとに上限金利が設定されています。この金利は利用限度額が大きくなるほど、低く設定されていることが多いのが一般的です。
他社カードローンに申し込むよりスピーディー
現在利用しているカードローンの利用限度額ではお金が足りなくなった場合、他社のカードローンを新規で申し込む方法があります。しかし、その場合は初めから手続きをするため、申し込みや審査に時間がかかる場合があります。
その点、既存のカードローンの増額申請なら、新規で申し込むよりも手続きが簡単でスピーディーに進みます。
借入額の管理がしやすい
カードローンは一般的に毎月1回決められた金額を返済しなくてはなりません。複数のカードローンを利用していると、返済日や返済金額がバラバラになり、管理がしにくくなる可能性があります。そのため、返済日をうっかり忘れてしまうこともあり得ます。
返済日を過ぎると返済額の他に遅延損害金が発生して、結果的に負担額が増えてしまいます。また、遅延があると信用情報機関に一定期間、履歴が残ってしまいます。後々、ローンやクレジットの申し込みをする時に、審査が通らなくなるリスクがあるため、注意が必要です。
新たに借り入れをする時は他社に申し込むよりも、同じカードローンで増額の申請をする方が返済などの管理がしやすくなります。
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増額するデメリット
数々のメリットがある増額ですが、デメリットも存在します。増額申請をする時にはメリットもきちんと理解しておきましょう。デメリットについて詳しく解説していきます。
限度額が下がる可能性がある
増額の申請をしたからといって、必ずしも希望通りに審査が通るとは限りません。増額の申請時には審査が行われ、内容によっては収入証明書の提出が必要になります。カードローンの新規申込時から収入の状況に変化があった場合、利用限度額の見直しが行われます。返済が難しいと診断されると、これまでの限度額から下がる可能性もあるのです。
また新規申し込みからの取引状況も増額審査に影響します。他社からの借り入れが増えていたり、延滞があったりすると、増額審査に通らないばかりか、限度額が引き下げられることも考えられます。
増額申請をする時は、収入が下がっていないか、遅延などがなかったかなどをきちんと把握しておくことが大切です。
返済金額が増える
利用限度額の増額審査に通り、限度額が引き上げられると、借入可能額が増えます。借入額が増えると毎月の返済金額もおのずと増えるため、負担が大きくなることを理解しておきましょう。
利用限度額が増額されて借入可能額に余裕ができたからといって、必要以上に借り入れをするのは危険です。無理なく返済できるかどうかを慎重に検討してから借り入れをするようにしましょう。
増額審査で注意したいポイント
前述したように、増額の申請をすると審査が行われます。既に新規申し込みの時に審査にパスしているからといって、増額審査も通るとは限りません。現在の利用限度額では足りない=お金に困っていると考えられ、より慎重に審査が行われる可能性があるためです。
増額審査で注意したいポイントについて解説します。
信用情報機関への照会
新規申し込みの時と同じように、増額の審査の際にも信用情報機関へ申込者に関する信用情報の照会が行われます。そこで注意したいのが新規に申し込みをした時から増額申請をするまでの取引状況です。
増額申請をするカードローンだけでなく、他社からの借入状況や取引状況なども信用情報に含まれます。そのため、他社で返済の遅延があったり、新たに借り入れしていたりすると増額の審査に通るのが難しくなるのです。
また、クレジット会社や消費者金融のカードローンの場合、総量規制の問題も関わってきます。総量規制とは、借入残高が年収の3分の1を超えると新規の借り入れができないという規制を指します。カードローン利用者の借りすぎ防止の観点から、貸金業法で定められているのです。
例えば年収300万円の場合、3分の1にあたる100万円を超える借り入れはできません。同じ年収で既に他社を含むカードローンの借入残高の合計が70万円の場合、借り入れできるのは30万円になります。増額を申請する時は、他社のカードローンの残高も把握しておく必要があります。
収入証明書の提出
増額の審査時には、借入状況や増額希望額によって収入証明書の提出が必要になります。具体的には次のような条件が該当します。
●希望の利用限度額が50万円を超える
●希望の利用限度額と他社の借入残高の合計が100万円を超える
その他、就業状況の確認のため、収入証明書の提出を求められることがあります。次のいずれかの収入証明書のコピーを用意しておくと良いでしょう。
●源泉徴収票
●確定申告書
●住民税決定通知書
●給与明細書(直近2ヶ月分)
●所得証明書
いずれも最新のものが必要になります。事前に用意しておくと、手続きがスムーズに進みます。
収支バランスを考えて無理のない範囲で増額をしよう
利用限度額の増額は、新たに他社のカードローンに申し込むよりも、比較的スムーズに手続きができます。いざという時の備えにもなり、急な出費にも対応できます。その反面、借入可能額が増えることで借りすぎてしまうリスクもあります。
増額をする前に収支のバランスを考慮して、無理のない返済計画をたてておきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
※商号:アイフル株式会社
※登録番号:近畿財務局長(14)第00218号
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※契約限度額または貸付金額:800万円以内(要審査)
※返済方式:借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式
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