転職活動にかかる期間はどれくらい?いつどのように始めれば良いか解説
配信日: 2020.08.25
そこで、この記事では、転職活動にかかる期間やいつどのように転職活動を始めたら良いか紹介します。変動する社会情勢(コロナの影響)を受けて流動的に対応せざるを得ない場合もありますので、その点にはご注意ください。
監修:戸谷恵理(とや えり)
国家資格キャリアコンサルタント、第一種衛生管理者
ACCN会員、キャリアコンサルティング協議会所属
大手人材派遣業界にて7年3ヶ月 キャリア相談4000人以上
職業訓練校の就職支援キャリアコンサルタント
公的機関でのキャリアコンサルティング、就労支援
キャリアコンサルタント養成講座のサブ講師
新卒・中途の採用代行としても各企業のご支援
人事労務管理知識も生かしたご相談業務
転職活動にかかる期間は半年未満
転職活動にかかる期間は6ヶ月未満とされています。エン・ジャパン株式会社の2018年のデータによれば転職経験者の転職活動の期間は次の通りです。
転職活動の期間 | 割合 |
---|---|
1ヶ月以内 | 21% |
1~ 3ヶ月 | 52% |
4~6ヶ月 | 17% |
6ヶ月以上 | 10% |
このデータを見ると、転職期間なしを含めて90%の人が6ヶ月未満で転職を決めています。そのため、転職を決めておきたい日の約6ヶ月前から少しずつ転職活動を始めれば、十分に余裕を持って転職活動を行うことができるでしょう。
転職活動の一般的な流れ
転職サイトを利用する場合
転職サイトを利用した場合の転職活動の流れと各ステップに必要な期間は以下のようになります。
内容 | 1.求人募集 | 2.書類準備 | 3.面接 | 4.内定・入社 |
---|---|---|---|---|
期間 | 1ヶ月~2ヶ月 | 1週間~2週間 | 1日~2ヶ月 | 1ヶ月半~2ヶ月半 |
転職サイトを利用した場合、求人の応募は基本的には自分で行います。すぐに自分の条件に合った求人を見つけることができる人もいるかもしれません。しかし、多くの人は吟味しながら探すので1ヶ月~2ヶ月はかかります。吟味する時間を短くするためにも日頃から自分の強み・興味関心を整理しておくと時間が有効に使えるでしょう。
その後、面接の調整をします。1週間後~2週間後に面接の日取りが決まることが多いでしょう。面接は1日で終わることがほとんどです。しかし、一次面接、二次面接、最終面接がある企業では2ヶ月ほど期間がかかることもあります。それから内定まで1週間~2週間、さらに在職中の職場を退職して入社まで1ヶ月~2ヶ月かかります。
転職エージェントを利用する場合
転職エージェントを利用した場合の転職活動の流れと期間は以下のようになります。
内容 | 1.面談 | 2.応募もしくはスカウト | 3.書類準備・模擬面接 | 4.転職面接 | 5.内定・入社 |
---|---|---|---|---|---|
期間 | 1週間~2週間 | 1週間~1ヶ月 | 1週間~1ヶ月 | 1日~2ヶ月 | 1ヶ月半~2ヶ月半 |
転職エージェントの場合は、スカウトやキャリアアドバイザーとの面談から始まります。そこで自分の希望条件を伝えます。その後、すぐにあなたの条件に合った企業が紹介されます。求人を紹介されるまで1ヶ月もないでしょう。
その間、履歴書や職務経歴書といった書類の準備のサポートや模擬面接が受けられます。そこから転職面接、内定が出れば入社という流れです。自分の行きたい業界に強い転職エージェントを選ぶなどエージェントの選択も重要です。
在職中の転職活動と退職後の転職活動の期間の違いは?
在職中に転職活動すると期間にある程度余裕があるため、十分に自分に合った転職先を見つける時間があります。一方で退職後に転職活動をすると、焦ってしまい、自分の希望条件の転職先を見つけられないことがあります。
もちろん、在職中は忙しくて自分で求人を探したり、面接の調整をするのは大変という人もいるでしょう。その場合、転職エージェントを利用すれば、スカウトやキャリアアドバイザーがそれらを全て行ってくれるので楽です。ですが、楽だからといって転職エージェント任せにして希望条件と合わない転職をしないように十分に吟味しましょう。
転職にかかる期間を短くする方法
一度に複数社に応募する
転職活動の期間を短くする方法は、転職サイトを利用する場合なら一度に複数社応募することです。1社応募して結果を待ってから次の行動をするパターンだと、不採用が続けばそれだけ時間がかかります。そのため、数社同時並行で進めていくのが良いでしょう。
また、不採用が続くときは、応募書類や自分の強みを生かせる企業に応募しているかどうかの見直しも必要でしょう。
面接の日程調整に苦労するなら転職エージェントの利用
在職期間中は面接の時間の確保が特に難しいです。転職サイトを利用しての転職活動の場合、自分で面接日程の調整を自分で行わなければなりません。しかし、転職エージェントを利用するなら、応募企業とあなたの間に入り、面接日程を調整してくれますので、結果的に時間のロスが少なくなります。
退職期間の交渉
せっかく内定が出ても、退職するにあたって引き継ぎなどが発生して期間が延びてしまうことがあります。しかし、この点も転職エージェントを利用すれば、在職中の企業と交渉してくれますので、結果的に内定から退職までの時間を短縮できます。
まとめ
転職活動にかかる期間がどれくらいかかるのかご紹介しました。転職活動にかかる期間は6ヶ月以内です。そのため十分に余裕を持って転職活動を行うためには、転職を終えていたいときからさかのぼって6ヶ月前から転職活動を始めましょう。
また、転職活動の期間を短くするためには、転職サイトを使って自分で応募する場合は一度に複数社に応募したり、転職エージェントを利用してみましょう。
[参考]
エン・ジャパン株式会社「『転職活動』実態調査」
監修:戸谷恵理
国家資格キャリアコンサルタント、第一種衛生管理者
ACCN会員、キャリアコンサルティング協議会所属