更新日: 2019.07.29 貯金

どうしても貯金が苦手…そんな人におすすめのお金の管理方法とは

執筆者 : 藤井亜也

どうしても貯金が苦手…そんな人におすすめのお金の管理方法とは
マネーセミナーや家計相談に来られる方の中には、貯金が苦手でお金が全然貯まらないという方も数多くいらっしゃいます。お給料が入り、家賃や光熱費が引かれた残りのお金を、ほとんど食費や買い物に使ってしまうというケースですね。
 
先取り貯金については、以前の記事でお伝えさせていただきました。(「お金がなかなか貯まらない…」ストレスなくお金を貯める・増やすコツとは
 
先取り貯金をしようと思っていても使ってしまう……。なかなか貯められない、貯金が苦手という方は、まずどのようにお金を管理すればよいのでしょうか。簡単に始められることからスタートしてみましょう!
 
藤井亜也

執筆者:藤井亜也(ふじい あや)

株式会社COCO PLAN (ココプラン) 代表取締役社長

教育カウンセラー、派遣コーディネーター、秘書等、様々な職種を経験した後、マネーセンスを磨きたいと思い、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。
「お金の不安を解決するサポートがしたい」、「夢の実現を応援したい」という想いからCOCO PLANを設立。
独立系FPとして個別相談、マネーセミナー、執筆業など幅広く活動中。

<保有資格>
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、ファイナンシャルプランナー(AFP) 、住宅ローンアドバイザー、プライベートバンカー、相続診断士、日本心理学会認定心理士、生理人類学士、秘書技能検定、日商簿記検定、(産業カウンセラー、心理相談員)

<著書>
「今からはじめる 理想のセカンドライフを叶えるお金の作り方 (女性FPが作ったやさしい教科書)」※2019年1月15日発売予定

使用目的を可視化する

まずは、毎月何にいくら使っているのかを把握することから始めましょう。
 
貯金ができないという方に「毎月の支出を教えてください」とお聞きすると、家賃や光熱費、通信費(携帯電話)などの固定費は把握できているものの、食費や衣料品、交際費などの流動費を把握していることは少ないのです。
 
これまで、口座にあるだけのお金を使ってしまっていたということですね。先取り貯金ができるよう、毎月の流動費の内訳も可視化していく必要があります。
 
<例> 流動費が10万円の場合
【従来】           【今後】
食費:3万円くらい        食費:3万円
外食費:2~3万円くらい     外食費:2万円
衣料品:1万円前後        衣料品:1万円
交際費:不明           交際費:1万円
貯金:残った場合のみ貯金     先取り貯金:3万円
 
このように、何にいくら使ってよいか、予算を決めておくことが重要です。
 

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お金を管理する

次に、お金の管理の仕方です。お金の管理はとても簡単! まずは封筒を用意します。支出別に封筒を用意し、使用目的と金額を「食費:3万円」などと封筒に書き、お金を入れます。
 
<例>の場合ですと、先取り貯金のお金は口座に残し、4枚の封筒を用意します。封筒から、その日に必要なお金をお財布へ移していきます。毎日が大変な場合は、1週間ごとにしてもよいでしょう。使うごとに封筒のお金は減りますので、「使ってよいお金を可視化」することができます。
 
毎月、お給料日近くなると、封筒のお金はだいぶ減ってきますので、それぞれの支出で使ってよいお金がいくらなのか、目で見て把握することができるのです。
 
また、お金を可視化しながら管理していくと、今月は食費があまりかからなかったから、お洋服を買うお金にまわせる!とか、外食がなかったので、その分を貯金へ追加しよう!などといった工夫ができます。
 
毎月使いすぎて貯金ができなかったという方も、この方法で数ヶ月、お金を管理してみると、自然に貯金ができるようになっていきます。
 

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貯金体質への改善

「人間は習慣の生き物である」と言われる通り、これまで貯金が苦手、お金が貯まらないとおっしゃっていた方は、お金を管理する習慣がなかっただけなのです。むしろ、使いすぎてしまう習慣で過ごしていたとも言えます。
 
封筒を用意し、お金を予算別に管理するだけで、使ってよいお金があといくらなのか、分かります。この簡単な習慣を身に付ければ、貯金体質へと変わることが可能なのです。
 
FPという仕事をし、日頃からマネーセミナーやお金に関する記事を書いている私ですが、実はとっても浪費家です!あればあるだけ使ってしまう性格は変えられず、厳しく自己管理をしています。
 
私の場合は、毎日使ってよいお金をお財布へ入れ、日々の管理をしています。その日の予算で残った場合は別の封筒へ入れ、1ヶ月で貯まった分を自分へのご褒美として食事や買い物に使っています。急な出費で、月末は1日の予算が1000円という月もあります。
 
それでも貯金には手をつけず、今月の支出の見直しをして、翌月から気をつけるよう努力しています。
 
お金は、使うことも貯めることも大切です。それぞれの用途に合わせて大切にお金を使っていくことで、生活の質も向上し、そして貯金も増えていきます。ぜひ、皆さんも参考にしてみてください。
 
執筆者:藤井亜也
株式会社COCO PLAN (ココプラン) 代表取締役社長
 

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