使っていない土地を「市民農園」として貸し出す場合、収入はどのくらい?固定資産税との比較で損益分岐点は?
配信日: 2025.05.10

当記事では、市民農園として土地を貸し出した場合の収入や、固定資産税を考慮した際の損益分岐点について解説します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
使っていない土地を市民農園として活用できる
使っていない土地を所有している場合、管理の手間や固定資産税の負担が気になる方もいるでしょう。
土地の活用方法としては、売却や駐車場経営、アパート経営などの選択肢がありますが、初期投資を抑えたい方にとって、市民農園としての貸し出しは、魅力的な選択肢の一つです。
市民農園は、地域住民が手軽に野菜や花を育てられる場所であるため、地域コミュニティの活性化にも繋がります。
市民農園の賃料相場はどのくらい?
市民農園の賃料は、年間1区画あたり数千円から数万円程度が相場となっています。
しかし、賃料は、地域や土地の広さ、立地などによって大きく異なるため、まずは土地の状況をよく確認してください。
また、水道設備や農具の貸し出しなど、付加価値を付けることで、高い賃料を設定できる可能性もあります。近隣にある農園の賃料を参考にしたり地元の不動産業者に相談したりして、適切な価格を判断しましょう。
固定資産税との比較で考える収益性
市民農園として土地を貸し出す場合、得られる収入は、固定資産税と比較した収益性で考える必要があります。
固定資産税は、土地の評価額に応じて課税されるため、事前に確認してください。年間で得られる賃料収入の合計が、年間の固定資産税額を上回れば、収益が出ていると判断できます。
ただし、市民農園の運営には、草刈りや区画整備などの管理コストがかかることも念頭に置きましょう。
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損益分岐点を知っておこう
市民農園の運営における損益分岐点は「得られる賃料収入」と「固定資産税+管理コスト」が等しくなる点です。損益分岐点を把握しておくことで、市民農園として貸し出すべきかどうか、また、どのような賃料設定にすべきかの判断材料となります。
とくに、管理を業者に委託する場合は、コストも高くなるため、具体的な経費を見積もっておきましょう。
市民農園を始める際の注意点
市民農園を始めるにあたっては、いくつかの注意点があります。そもそも、所有している土地を市民農園として利用できるかについては、農地法などの関連法規を確認する必要があります。
また、貸し出しを始める際には、利用規約を明確に定めたほうがいいでしょう。利用期間・禁止事項・管理責任などを書面にして取り交わすことで、利用者とのトラブルを回避できます。
さらに、長く運営を続けるためにも、近隣住民への配慮は忘れずに行いましょう。
市民農園としての土地活用を検討してみよう
使っていない土地を市民農園として貸し出せば、固定資産税の負担が軽減し、新たな収入源を確保できる可能性があります。
また、住民が手軽に農業を楽しめる場ができるので、地域活性にも繋がります。土地の状況や地域のニーズを考慮したうえで、市民農園としての土地活用を検討してみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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