駅から遠い土地を持っていますが、不動産会社に「資材置き場として貸せるかもしれません」と提案されました。毎月「5万円」の収入になるなら魅力的ですが、契約前に何を確認すべきでしょうか?

配信日: 2026.05.13
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駅から遠い土地を持っていますが、不動産会社に「資材置き場として貸せるかもしれません」と提案されました。毎月「5万円」の収入になるなら魅力的ですが、契約前に何を確認すべきでしょうか?
駅から遠い土地を持っていると、「なかなか売れない」「使い道がない」と悩むことがあります。そんな中、不動産会社から「資材置き場として貸せるかもしれません」と提案されると、毎月5万円の収入は魅力的に感じるでしょう。
 
しかし、土地を事業用として貸す場合は、住宅の賃貸とは違った注意点があります。契約内容をよく確認しないまま貸してしまうと、不法投棄や近隣トラブル、原状回復費用などで困るケースもあります。
 
本記事では、資材置き場として土地を貸す前に確認したいポイントや、契約時に注意したい内容について解説します。
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駅から遠い土地でも「資材置き場」として貸せる理由

駅から遠い土地は、住宅地としては需要が低い傾向があります。そのため、「売ろうとしても値段がつかない」「活用方法が見つからない」と悩む人は少なくありません。
 
しかし、住宅向けの需要が少ない土地でも、事業用として使われるケースがあります。その代表例が、建築会社や土木会社が利用する「資材置き場」です。資材置き場とは、建築資材や足場、重機などを保管する場所のことです。特に郊外では、広いスペースを比較的安く確保したい事業者が多く、駅から遠い土地でも需要があります。
 
また、更地のままでも利用できる場合が多く、駐車場経営のように大きな設備投資が必要ないケースもあります。そのため、土地所有者にとっては始めやすい比較的活用方法の一つです。毎月5万円の賃料収入があれば、固定資産税の支払いを補いやすくなります。使っていない土地から収入を得られる点は、大きなメリットといえるでしょう。
 
ただし、「貸せれば安心」というわけではありません。事業利用の土地は、想定外のトラブルが発生する可能性もあるため、契約前に用途・原状回復・建物設置の可否などを確認することが重要です。
 

契約前に確認したい「利用目的」と近隣トラブルのリスク

まず確認したいのは、「土地をどのような用途で使う予定なのか」です。資材置き場といっても、保管する資材の種類は会社によって異なります。木材やパイプ程度なら問題が少ない場合もありますが、産業廃棄物に類するものが持ち込まれるケースもあります。
 
もし不法投棄のような状態になると、土地所有者が行政から措置命令を受けたり、民事・刑事上の責任を問われたりする可能性もあります。そのため、以下の内容は事前に確認しておきましょう。
 

・何を保管するのか
・重機や大型車両は出入りするのか
・夜間作業はあるのか
・騒音や振動の可能性はあるのか
・産業廃棄物は扱わないか

 
特に住宅が近い場合は、近隣トラブルに注意が必要です。大型トラックの出入りや騒音によって、近所から苦情が入るケースもあります。
 
また、土地の状態が変わる工事にも注意しましょう。無断でコンクリート舗装やフェンス設置が行われると、契約終了後に「元に戻す・戻さない」でトラブルになることがあります。口約束だけでは後から揉めやすいため、「どこまで使用を認めるのか」を契約書に明記しておくことが大切です。
 

契約書・税金・原状回復で注意したいポイント

資材置き場として土地を貸す場合は、契約内容も細かく確認する必要があります。特に重要なのが、契約期間と解約条件です。
 
例えば、「必要になったらすぐ返してもらえる」と思っていても、契約内容によっては途中解約できない場合があります。将来的に土地を売却したくなった場合や、自分で利用したくなった場合に困る可能性があります。
 
そのため、以下の内容は必ず確認しましょう。
 

・契約期間は何年か
・更新方法はどうなるか
・途中解約は可能か
・賃料滞納時はどう対応するか
・原状回復は誰が負担するか

 
特に原状回復は重要です。重機や車両の出入りで地面が傷んだり、油が染み込んだりすることがあります。契約終了後に高額な整地費用がかかるケースもあるため、「借主負担で原状回復する」と契約書に記載しておくと安心です。
 
また、土地を貸して得た収入には税金がかかります。毎月5万円なら年間60万円の収入になりますが、税金の計算では収入から経費を差し引いた「所得」で決まります。不動産所得として確定申告が必要になる可能性があります。
 
ただし、固定資産税や草刈り費用など、土地維持に必要な支出は経費として計上できる場合があります。税務上の扱いは状況によって異なるため、不安がある場合は税理士へ相談すると安心です。
 

土地活用は「収入」だけでなく将来のリスクも考えて判断しよう

使っていない土地から毎月5万円の収入が入るのは、魅力的に感じるでしょう。特に固定資産税だけを払い続けている土地なら、有効活用として十分検討する価値があります。
 
しかし、土地活用は「貸して終わり」ではありません。利用方法によっては、近隣トラブルや不法投棄、原状回復費用など、思わぬ問題が発生することもあります。
 
そのため、契約前には利用目的や契約条件を細かく確認し、不明点は必ず質問することが重要です。また、不動産会社の説明だけで判断せず、必要に応じて司法書士や税理士など専門家へ相談するのもよいでしょう。
 
毎月の収入だけに目を向けるのではなく、「将来困らない契約か」という視点で判断することが、後悔しない土地活用につながります。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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