「築40年の実家」を売却したら意外な高値に!? 古家付き土地が売れる理由とは

配信日: 2025.08.25
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「築40年の実家」を売却したら意外な高値に!? 古家付き土地が売れる理由とは
「築40年の古い実家なんて、どうせ大した値段では売れない」そう考えていませんか? ところが最近では、古家付き土地が予想以上の価格で売却される事例が増えています。建物の老朽化が進んでいても、立地や再建築可能性などによっては、土地としての評価が高くなるケースもあるのです。
 
本記事では、古家付き土地がなぜ高く売れるのか、買い手側のメリット、売却時に注意したいポイントまで詳しく解説します。
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築40年の古家付き土地が意外と高く売れる理由

築40年を超える建物は、多くの場合リフォームではなく「解体」が前提になります。そのため、売主にとっては「価値がない」と思われがちですが、実は「土地としての価値」が見直されることが多いのです。
 

高く売れる主な理由

・立地が良いエリアでは土地の需要が高い
都心部や駅近の地域では、建物が老朽化していても、建て替え前提で土地を買いたいというニーズがあります。
 
・更地にするとコストがかかるため、買主にとって古家付きの方が都合が良い
買主が自分のタイミングで解体できるため、スケジュールや工事の調整がしやすく、交渉材料にもなります。
 
・不動産会社が「建売用地」として買い取ることがある
業者は土地を分割して複数棟の住宅を建てる前提で購入するため、積極的に高値を提示する場合もあります。
 
このように、建物の価値ではなく「土地のポテンシャル」が価格を決めることがあるのです。
 

古家付き土地が好まれる買主側のメリットとは

買主があえて「古家付き土地」を選ぶ理由は、いくつかの実務的な利点があるためです。特に自己使用目的や建築会社経由での購入の場合、次のようなメリットが評価されています。
 

買主にとっての利点

・解体費用を売買交渉に含めやすい
・解体時期や工事方法を自分で選べる
・更地よりも価格交渉の余地がある場合が多い
・古家を一時的に「仮住まい」として利用できることもある

 
買主は自由度の高い土地活用が可能となるため、「古家付き」という状態そのものが敬遠されにくくなっています。
 

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実際にどのくらいの価格で売れるのか相場を確認

古家付き土地の価格は、表1から分かる通り、主に土地の立地と面積、建ぺい率や容積率などの法的条件に影響されます。築年数が古くても、周辺相場に準じて価格が決定される傾向があります。
 
表1

要素 内容
エリア(立地) 駅徒歩10分圏内であれば評価は高くなる
土地面積 一般的に広いほど高額になりやすい
用途地域 第一種低層住宅地域か、商業地域かで変動
建ぺい率・容積率 建築の自由度が高い土地は価値が上がる
接道義務 再建築可否に大きく影響

※筆者作成
 
たとえば、東京郊外で駅徒歩8分の築40年の一戸建てが、土地価格だけで3000万円以上の評価となるケースもあります。反対に、接道義務を満たさない「再建築不可」物件では価格が大幅に下がることもあるため、事前の調査が必要です。
 

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売却時に注意したい法的・実務的なポイント

高く売れる可能性があるとはいえ、築古住宅の売却には注意点もあります。特に建物が老朽化している場合、以下のような問題が生じることがあります。
 

注意点の例

・シロアリや雨漏りなどの「瑕疵」がある場合、買主から補償を求められる可能性がある
・建築確認がない古い建物は「既存不適格建築物」として扱われ、評価に影響することがある
・都市計画区域内では、用途地域や建ぺい率の条件が再建築に影響する

 
また、売主が「建物は無価値として売却する」ことを明記しておくことで、将来的なトラブル回避にもつながります。仲介業者との相談の際に、契約条件を明文化することが重要です。
 

まとめ

築40年を超える古家付きの実家でも、土地としての価値が評価されれば、意外な高値で売却できることがあります。とくに、立地や再建築の可能性が高い地域では、古さが必ずしもマイナスにはなりません。
 
買主にとっても自由度の高い土地活用ができるという利点があるため、「古家付き土地」はむしろ選ばれやすい物件形態になりつつあります。
 
売却を検討する際は、不動産会社に「古家付きのまま売る」「更地にして売る」どちらが有利かを比較してもらい、戦略的に判断することが高値売却への近道となります。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
 

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