「家賃並みの支払いで注文住宅が建てられますよ」と言われました…本当に今の生活レベルを落とさずにマイホームを持てるのでしょうか? 月々の負担と将来の出費をどう見比べればいい?
目次
「家賃並みで家が建つ」は本体価格だけの話? 見落としがちな費用とは
「家賃並みで建てられます」という言葉の多くは、住宅ローンの月々の返済額だけに焦点を当てています。たとえば、月々8万円の家賃を払っている方に対して、「8万円で返せるローン=○○万円までの住宅が建てられる」という提案がされることが多いです。
しかし、家を所有するということは、ローンの返済以外にも出費が発生するという点を見落としてはいけません。たとえば…
固定資産税(年10万〜15万円ほど)
火災保険・地震保険(年数万円)
将来的な修繕費(屋根・外壁・水回りの交換など)
外構工事・カーテン・照明など、建物本体に含まれない初期費用
引っ越しや家具の買い替え、インテリアの整備
つまり、家賃並みの支払いというのは「ローンの一部の話」でしかなく、家を持つということは、毎年必ず発生する維持費も受け入れる必要があるということなのです。
今の生活を変えずに住めるかどうかは、月々だけでなくトータル出費で見る
家計が安定しているかどうかは、月々のローンが払えるかだけではなく、「将来的な出費に対応できるか」でも左右されます。たとえば、子どもの進学費、車の買い替え、医療費の増加など、将来的に大きなお金が必要になるタイミングは必ずやってきます。
そのときに、「住宅ローンで家計に余裕がなく、貯金ができていない」となると、いくら家賃並みの支払いで建てたマイホームでも、生活の質が落ちたと感じるリスクが高まるのです。
「家賃並み」という言葉に安心してしまいがちですが、実際には以下のような考え方が必要です。
現在の家賃+固定資産税・保険料・メンテナンス費用を含めて、支払えるか?
住宅費が家計に占める割合が、収入の25〜30%以内に収まっているか?
住宅を建てても、月々の貯金が維持できるか?
こうした「住宅費+生活費+将来の出費」の全体像で、自分たちの生活に無理がないかを見極めることが、後悔しない家づくりへの第一歩です。
生活レベルを落とさずに家を建てるには、「余白」のある資金計画が不可欠
「せっかくの注文住宅だから」と、ついオプションを付けすぎたり、広さや設備にこだわりすぎてしまうと、想定よりも予算オーバーになりがちです。建てた直後は満足していても、ローン返済が始まり、暮らしに余裕がなくなってしまえば、本末転倒です。
だからこそ、予算を組むときは、「無理なく払える上限」ではなく、「生活にゆとりを持って払える金額」に設定することが大切です。たとえば…
月々の支払いは今の家賃より少し下を目安にする
ボーナス払いには頼らない設計にする
修繕費用や保険料も年間予算に組み込む
住宅ローン以外の貯蓄も並行して続けられることを前提にする
このように、余白を持たせた資金計画ができれば、住宅を建てたあとも今の生活スタイルを守りながら暮らすことができます。
まとめ:「家賃並み」の言葉に惑わされず、自分の生活で見積もることがカギ
「家賃並みで家が建つ」と聞くと、思わず前向きな気持ちになりますが、そこに含まれていない費用やリスクを見逃してはいけません。家を持つということは、一時の支出だけでなく、将来にわたるお金との付き合い方を見直すことでもあります。
月々の支払いだけで判断しない
ランニングコストを含めた生活設計を立てる
将来の支出に備える余白を確保する
こうした視点で判断すれば、建てたあとも「建ててよかった」と言える家になるはずです。