母が亡くなり、兄弟3人でマンションを相続することに! 兄は「思い出があるから残したい」と言う一方、私は管理費や修繕積立金が気になります。やはり売却を考えるべきですよね?
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共有のままでは売却も賃貸も動きにくい
共有名義のマンションは、売却するには基本的に共有者全員の合意が必要になります。誰か一人が反対すると売れず、賃貸も契約判断が止まりやすくなります。動かない間も管理費と修繕積立金、固定資産税などは発生し続けます。
修繕積立金は将来の修繕工事に備える積立で、額が不足すると必要な修繕が実施できないリスクがあると国土交通省が説明しています。負担を払う人と決める人が分かれると不満が膨らみやすいので、共有の状態は長期戦に向きません。
売却か保有かを決める前に、コストを見える化して話し合いの土台を作る
話し合いが噛み合わない原因は、感情と費用が同じ土俵に乗っていることです。まずは年間の持ち出し額を出します。管理費と修繕積立金、固定資産税、火災保険、空室管理の最低費用を合計し、誰がいくら負担しているかを明確にします。ここまで整理すると、思い出は大切だが毎年いくらかかるのか、という共通の材料ができます。
次に、残すなら何に使うのかを決めます。兄が住む、兄が買い取る、賃貸にして家賃収入で回すなど、使い道が決まらない保有はコストだけが残りやすいです。
着地の選択肢は3つ 兄が買い取る、賃貸で回す、売って分ける
気持ちを守りつつ現実に着地させるなら、兄が持ちたいなら買い取るが最も分かりやすいです。兄があなたたちの持分を買い取り、名義を一本化できれば、以後の意思決定が止まりません。買い取りが難しいなら賃貸で回す案もありますが、空室リスクと修繕費があり、誰が管理するかで揉めやすいので、ルールを先に決める必要があります。
どれも難しいなら、売却して現金で分けるのが最もシンプルです。共有物は分割を請求できるという民法の考え方もあり、共有の出口を作れる制度があります。強硬策に見えますが、放置よりも結果的に家族関係を守る場合もあります。
まとめ
兄弟3人の共有は、誰も悪くなくても意思決定が止まりやすく、固定費だけが流れます。まず年間コストを見える化し、残すなら使い道と負担者を決め、できれば兄の買い取りなどで名義を一本化するのが揉めにくい解決方法です。思い出は写真や家具など形を変えて残しつつ、資産の扱いは現実的に着地させるのがよいでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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