相続した空き家を売る予定です。知人に「仲介」と「買取」では進み方がかなり違うと聞きましたが、売却価格や期間はどのくらい変わりますか?
どちらも不動産会社に依頼する点は同じですが、売却の進み方や価格、かかる期間には大きな違いがあります。選び方を間違えると、「もっと高く売れたかもしれない」「思ったより時間がかかってしまった」と後悔する可能性もあります。
本記事では、仲介と買取の違いを解説し、売却価格や期間がどの程度変わるのかを具体的に紹介します。自分の状況に合った方法を選ぶための参考にしてください。
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目次
「仲介」と「買取」の違いとは? 進み方の基本を理解しよう
不動産の売却方法には、大きく分けて「仲介」と「買取」の2つがあります。まず仲介とは、不動産会社が買主を探してくれる方法です。広告や内覧を通じて購入希望者を見つけ、条件が合えば売買契約を結びます。そのため、売却相手は主に一般の個人の購入希望者になります。
一方の買取は、不動産会社が直接その物件を買い取る方法です。買主を探す必要がなく、不動産会社と条件が合えばすぐに契約が成立します。つまり、仲介は「買主を探す取引」、買取は「不動産会社との直接取引」と考えるとわかりやすいでしょう。
この違いにより、売却までの流れも変わります。仲介は内覧対応や価格交渉などの手間が発生しますが、買取はそれらが不要で手続きが簡単です。ただし、その分だけ別の面で差が出てきます。
売却価格はどのくらい違う? 仲介と買取の相場感
多くの人が最も気にするのが売却価格の違いです。一般的に買取は仲介よりも価格が低くなります。目安としては、市場価格の6〜8割程度になることが多いです。
たとえば、仲介で2000万円ほどで売れる可能性がある物件でも、買取では1200万〜1600万円程度になるケースがあります。これは、不動産会社が買い取った後にリフォームや再販売を行うため、その分のコストや利益を見込んで価格が設定されるからです。
ただし、仲介だから必ず高く売れるとは限りません。空き家の状態が悪かったり、立地条件が良くなかったりすると、なかなか買主が見つからず、値下げを繰り返すことになります。その結果、最終的な売却価格が想定よりも低くなることもあります。こうしたリスクを踏まえて判断することが重要です。
売却までの期間は? 早く売りたい人が知るべきポイント
売却までの期間についても大きな違いがあります。仲介の場合、買主が見つかるまでに時間がかかるため、一般的には3ヶ月から半年ほどかかることが多いです。条件が合わなければ1年以上かかるケースもあります。
一方、買取は不動産会社が直接購入するため、早ければ数日から1ヶ月程度で売却が完了します。急いで現金化したい場合や、遠方に住んでいて管理が難しい場合には大きなメリットといえるでしょう。
空き家は所有しているだけでも固定資産税や管理費がかかります。さらに、放置すると建物の劣化が進み、資産価値が下がる可能性もあります。売却が長引くとこうした負担が増えるため、多少安くても早く手放したいという考え方も現実的な選択です。
仲介と買取どちらを選ぶべき? 状況別の考え方まとめ
仲介と買取のどちらが良いかは、一概には決められません。それぞれに向いているケースがあります。
できるだけ高く売りたい場合は仲介が適しています。時間に余裕があり、内覧対応などの手間を受け入れられる方に向いています。一方で、すぐに現金化したい、手間をかけたくない、空き家の管理が負担になっているといった場合は買取が有力な選択肢になるでしょう。
迷った場合は、まず仲介で売り出してみて、一定期間売れなければ買取に切り替えるという方法もあります。最近は「買取保証付き仲介」といって、一定期間内に売れなければあらかじめ決めた価格で買い取ってもらえるサービスもあります。
空き家の売却は、価格だけでなく時間や手間も含めて総合的に判断することが大切です。それぞれの特徴を理解したうえで、自分にとって納得できる方法を選ぶことが、後悔しない売却につながります。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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