「できるだけはやく借り入れをしたい」「申し込みを繰り返して周囲バレするリスクを回避したい」などの理由から、カードローンの審査を一度で通過したいと希望する方は多いでしょう。カードローンの審査通過率という数字を知り「審査通過率の高いカードローンなら審査が甘いのでは?」と考えた方もいるのではないでしょうか。 結論から言うと、カードローンの審査通過率からは、直接的に金融機関の審査の甘さは分かりません。 ここでは、カードローンの審査通過率について、どのような数字か、消費者金融各社の審査通過率、審査に通りやすい条件や通りにくい人の特徴などをまとめました。 カードローンの審査に臨む際の対策に、ぜひお役立てください。
執筆者:鴨志田 大輔
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、広告代理店に入社。
社会人生活をする中で、自分のお金の知識が高くない事を感じ、お金の知識をより持っている方が人生が豊かになると痛感。
人生をより幸せで豊かにする為にお金の知識を持ちたい気持ちが強くなり、ファイナンシャルプランナーの資格を取得
現在は、初心者の方が見て、分かりやすい記事を作成する事でお金の知識を発信することに注力している
目次
カードローンの審査通過率とは?高いと審査が甘い?
審査通過率とは、カードローンの新規申込者のうち、審査に通過した人の割合を示す数字です。金融機関によっては、成約率、新規貸付率などと呼ぶこともあります。例えば100人申し込んで、50人契約に至った場合の審査通過率は50%です。 ここまでの説明をみると、審査通過率が高い金融機関ほど、審査が甘く通りやすいように思えますが、実は一概にそうとは言えません。なぜなら、カードローン申込者のなかには審査を通過したにもかかわらず契約をしない人もおり、そういったケースは成約率に反映されないためです。つまり、成約率を単純に比較しただけでは、実際に審査に通った割合を比較したことにならない可能性があるのです。 加えて、金融機関はそれぞれに独自の審査基準を設けています。いくら審査通過率が高い金融機関を選んで申し込んでも、基準を満たさなければ審査は通過できません。しかし、各社の詳細な審査基準は公開されていないため、どのカードローンの審査が甘いのかを知ることは不可能です。 また、すべての金融機関が審査通過率を公表しているわけではないため、審査通過率を基準に借入先を選ぶとなると、選択肢がごく限られてしまいます。審査通過率はあくまでも、審査の通りやすさを図る目安のひとつでしかないと理解しましょう。
審査通過率を公表!おすすめカードローン3選
大手消費者金融各社は、月次報告や決算情報などの資料で、審査通過率を公表しています。一方、当サイトの調査では、審査通過率を公表している銀行カードローンはありませんでした。 しかしながら、銀行カードローンはほとんどの場合、保証会社をつけています。保証会社とは銀行の代わりに審査や債権保全を行う会社です。実質のカードローンの運営は保証会社が行っています。 銀行カードローンの保証会社の多くは、大手消費者金融の運営会社や信販会社です。銀行独自の審査基準は当然ありますが、審査は保証会社がそれぞれのノウハウで行います。そのため、銀行カードローンを利用するときは、保証会社の審査通過率が選択のための判断材料になります。 各銀行カードローンの保証会社は、次のとおりです。
銀行カードローン | 保証会社 |
---|---|
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 | アコム株式会社 |
三井住友銀行カードローン | SMBCコンシューマーファイナンス株式会社(プロミス) |
みずほ銀行カードローン | オリエントコーポレーション |
住信SBIネット銀行 | SMBCコンシューマーファイナンス株式会社 住信SBIネット銀カード株式会社 |
ソニー銀行カードローン | アコム株式会社 |
以下で大手消費者金融各社の審査通過率と、おすすめの消費者金融カードローンを紹介します。
消費者金融各社の審査通過率比較
次の表は、プロミス、アイフル、レイクの審査通過率をまとめたものです。
消費者金融 | 審査通過率 |
---|---|
プロミス | 35.8% |
アイフル | 38.1% |
レイク | 33.8% |
※2021年5月確認時点 プロミス、アイフルはいずれも35%以上なのに対し、レイクは30%程度でやや審査通過率が低いことが分かります。 続いて、審査通過率が比較的高いプロミス、アイフルについて、特徴やおすすめできるポイントを紹介します。
アコム
アコムのカードローンは、パソコンやスマートフォンから24時間365日申し込みができ、最短20分(※)の借り入れも可能。振り込みでの借り入れに対応しており、インターネットや電話でいつでも、どこからでも利用可能なため、急な出費にも対応できます。また、申し込みの際は、かんたん3項目入力の 「3秒診断」で借り入れが可能かどうかをチェックしてから申し込めるため安心です。 初めての利用であれば、契約日の翌日から30日間金利0円というサービスを実施しており、短期間の借り入れなら元金のみの返済で利用できます。また、アコムのカードにはクレジット機能をつけられるため、ショッピングでも便利に使えます。
※お申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
プロミス
プロミスのカードローンは、WEBからであれば24時間いつでも申し込みでき、即日融資が可能。最短3分融資とスピーディーです。スマートフォンアプリで申し込みから借り入れまで完結できる「アプリローン」も用意されています。 また、カードレスを選択すれば郵送物を一切受け取らなくてよいため、安心して利用できます。 借り入れの申し込みも24時間可能で、最短10秒で振り込みされるため、すぐに現金が必要な場合や引き落とし口座の残金補填などに便利です。
※事前審査結果ご確認後、本審査が必要となります。新規契約時のご融資額上限は、本審査により決定となります。
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融資上限額 | 金利 | 審査時間 |
---|---|---|
最大500万円 | 4.5%~17.8% | 最短3分審査も可能 |
WEB完結 | 無利息期間 | 融資スピード |
融資まで | 30日間 | 最短3分融資も可能 |
・高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)はお申込いただけません。
アイフル
アイフルのカードローンは、WEBから24時間365日申し込みできます。申し込みから借り入れまでスマホアプリで完結できる「スマホローン」の取り扱いもあり、かんたんに申込可能です。 アイフルでは審査時の在籍確認も原則として実施しておらず、WEBやアプリでの申し込みであればカードレスで郵送物もないため、プライバシーを守りたい場合にも適しています。
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---|---|---|
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審査基準を満たしている人が通りやすい
カードローンの審査に通るためには、審査通過率が高いか低いかよりも、申込者が金融機関の定める審査基準を満たしているかどうかのほうが重要です。 カードローンの審査ではまず、申込者が申告した情報をコンピューターで機械的に点数化する「属性スコアリングシステム」による仮審査が行われます。スコアリングによる評価が基準を満たしていることが、審査を通過する第一条件です。 仮審査で融資をしても問題がないと判断されて初めて担当者による本審査に進み、さらに審査をクリアしなければ契約はできません。 カードローンの審査は主に、申込者に十分な返済能力があるかどうかを判断するために行われます。万が一返済が滞ったり不能になったりすれば、お金を貸した金融機関が損害を被るためです。審査通過率が低いカードローンでも、返済能力が基準を満たしていると判断されれば、問題なく審査を通過できる可能性が高いでしょう。 審査では主に、次の3つの情報から申込者の返済能力を判断します。
1.申込者の属性 2.信用情報 3.他社の借り入れ
以下で、それぞれの具体的な内容をみていきましょう。
申込者の属性
申込者の属性とは、返済能力に影響する可能性が高い、職業や収入などの情報のことです。 例えば、カードローンを提供する金融機関の多くは、申し込みできる属性の条件として以下の3つの基準を設定しています。
●20歳以上 ●安定した収入 ●返済能力を有する
これらを満たしていなければ、そもそも審査を受けられません。また、学生不可などの要件が設けられていることもあります。 このほか、カードローン申し込みで聞かれることが多いのは、次のような属性の情報です。
●職業・勤務先 ●雇用形態 ●勤続年数 ●年収 ●住居の形態 ●家族構成
金融機関はこれらの情報から、継続的な雇用が見込めるかどうかや、返済ができる収入状況かどうか、生活が安定しているかどうかなどを判断します。一般的には、より安定した職業で年収が高いほど審査に通りやすいと言われますが、金融機関ごとの審査基準によるため断定はできません。
信用情報
信用情報とは、信用情報機関と呼ばれる第三者機関が管理している、個人のローンやクレジットカードの利用に関する履歴です。金融機関はカードローンの審査をする際、信用情報機関に申込者の情報を照会し、他社の契約内容や返済状況、金融事故の履歴の有無などを確認します。 過去の履歴に返済の延滞や、自己破産や債務整理などの履歴がないほうが、返済能力に問題がないと判断されやすく、審査には通りやすいと言えます。 とはいえ、金融機関はそれぞれ個別の判断基準で審査を行うため、信用情報に問題がある人が100%審査に通らないというわけではありません。ほかの情報と合わせて総合的に判断した結果、審査を通過することもあり得ます。 もしも自分の信用情報がどのような状態か気になる場合は、各信用情報機関に開示請求を行うと、自分の信用情報の登録状況を確認できます。
他社の借り入れ
信用情報機関に照会した際、他社からの借り入れの金額もチェックされます。特に重視されるのが「総量規制」に抵触しないかどうかです。 総量規制とは「貸金業社は年収の3分の1を超える金額を貸し付けてはならない」という決まりで、貸金業法という法律に定められています。 総量規制は、利用しているカードローンやキャッシングなどの合計額で判断されるため、新たな借り入れをすることにより総量規制に抵触する場合は、審査に通らないと考えてよいでしょう。反対に他社からの借入残高が少ないほど、審査に通る可能性が高くなると言えます。 また、総量規制は銀行には適用されないものの、総量規制に準じるような独自の規制が設けられています。
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---|---|---|
最大800万円 | 年2.0%~14.0%※1 | 最短当日 |
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カードローン審査が通らない!落ちる人の特徴
カードローンの詳細な審査基準は金融機関によって異なるものの、審査になかなか通らない人には共通する大まかな特徴があります。 主な特徴は次の4点です。
●安定した収入がない ●借入金額・件数が多い ●過去に金融事故を起こしている ●短期間に何回も申し込みをしている
これらの特徴はいずれも「返済能力に問題がある可能性が高く、新たな融資をするにはリスクがある」という判断につながるもので、審査において大きなマイナスとなります。 以下で、それぞれについて詳しく説明します。
安定した収入がない
多くのカードローンでは、安定した収入があることを申し込みの最低条件としていることが多く、収入が不安定だと審査に落ちる可能性が高くなります。専業主婦(夫)や無職の場合は、申し込みをすることも難しいでしょう。 ただし、専業主婦(夫)の場合は「配偶者貸付制度」という制度を使って、配偶者の収入や職業などの情報にもとづいて審査を受けられる金融機関もあります。 アルバイトやパート、派遣社員などの雇用形態でも、安定した継続的な収入が見込めれば、雇用形態だけを理由に審査に落ちる可能性は低いです。しかし、勤続年数が短い、毎月の給料の変動が大きいなど、収入の安定性が低いと見なされると、審査を通過できない可能性が高まります。 また、自営業者(個人事業主・フリーランス)の場合も、正社員と比べると収入の安定性が低いと判断される可能性が高く、審査で不利になることがあるでしょう。
借入金額・件数が多い
年収が高くても、他社からの借入金額が多いと審査に落ちる可能性が高まります。収入に対して借入金額が多すぎると、返済が困難になる危険性が高いためです。 また、総量規制に抵触する場合も審査に通りません。住宅ローンやマイカーローンは総量規制の対象になりませんが、住宅ローンが残っている場合に、審査に不利になる可能性があります。 加えて、借入件数も審査では重視されます。1社で50万円の借り入れをしているケースより、5社から10万円ずつ借り入れをしているケースのほうが審査では不利になる可能性が高いでしょう。なぜなら、他社が「10万円しかリスクが取れない」と審査したと判断するからです。また、「借り入れ4社以上を審査に通さない」などの自社基準を設けている金融機関もあるようです。
過去に金融事故を起こしている
信用情報機関には、返済の延滞や債務整理、強制解約、破産申立などの金融事故の情報が登録されています。過去に金融事故の履歴があり、いわゆる「ブラックリスト」に載っている状態では、審査に通るのが難しくなります。 カードローンは無担保融資であるため、申込者の信用が第一です。ブラックリストに載っているということは、信用がないと見なされるわけです。 また、30歳程度を過ぎて信用情報機関に情報が全く登録されていない場合も、審査にはマイナスに働きます。 なぜなら、普通に社会生活を送っていればクレジットカードの一枚くらいは持っているのが当然であると考えられるためです。履歴がないということは、一定の期間が経って金融事故の情報が削除された状態かもしれないと疑われるわけです。このような状態は「スーパーホワイト」と呼ばれます。 むしろ、カードローンやキャッシングで適度な金額を利用し、順調に返済している履歴があるほうが、信用できる申込者であるという判断材料になる可能性があるのです。
短期間に何回も申し込みをしている
カードローンに申し込むと、申し込みをしたという履歴が信用情報機関に登録されます。この記録は6ヶ月間消えません。 複数のカードローンに立て続けに申し込んだ履歴があると「非常にお金に困っている」と判断され、返済能力に問題があると見なされる可能性が高くなります。カードローンを何社も申し込んだ結果、審査に通らなくなるこの状態は「申込ブラック」と呼ばれます。
カードローンの審査通過率を参考に審査準備をしよう
大手消費者金融各社の審査通過率は、およそ30~45%です。つまりカードローンに申し込んだ人の約3分の2~半数は、審査に落ちているということになり、広き門とは言い難いかもしれません。 しかし、審査通過率が低いカードローンでも、各金融機関が定める審査基準を満たしていれば審査を問題なく通過できます。逆を言えば、審査通過率が高いカードローン=誰にでも審査が甘い、ではないことを理解しましょう。 カードローンの審査に通らない人には、「安定した収入がない」「他社借入が多すぎる」など一定の特徴があります。当てはまる特徴がある場合には「安定した職に就く」「他社からの借り入れを返済する」「おまとめローンを利用して1本化する」などの対策をとることで、審査に通る可能性は上がるでしょう。 審査通過率はあくまでも借入先を選ぶときの目安のひとつとして参考にし、審査に不利な要素をできるだけ解消してから申し込むことが重要です。
執筆者:鴨志田 大輔 ファイナンシャルプランナー
※商号:アイフル株式会社
※登録番号:近畿財務局長(14)第00218号
※貸付利率:3.0%~18.0%(実質年率)
※遅延損害金:20.0%(実質年率)
※契約限度額または貸付金額:800万円以内(要審査)
※返済方式:借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式
※返済期間・回数:借入直後最長14年6ヶ月(1~151回)
※担保・連帯保証人:不要
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