最終更新日:2019.01.11 公開日:2018.07.06
スペシャルインタビュー

人生100年時代のビジョンマップ:心もお財布も幸せに生きよう!

障害年金のスペシャリスト 社労士松山様に聞く(3/4) 第3回:障害は誰のせいでもない

Interview Guest : 松山純子

Interview Guest

松山純子

松山純子((まつやま・じゅんこ))

YORISOU社会保険労務士法人代表社員 松山純子
 
卒業後14年間、身体障害者・知的障害者・精神障害者の方々すべてを受け入れる日本で初めての福祉施設に勤務。
 
そこで、3つの施設プラス法人本部の給与計算・採用・就業規則の作成をかけもちで行い、同時にケースワーカーも行う。
 
平成18年6月に「松山純子社会保険労務士事務所」を開業して、今度は障害年金手続きで皆様のお役に立てるよう毎日奔走中!
http://shogai.net/

人生100年時代と言われるようになりましたが、果たして私たちはビジョンを持って「人生100年」を受け止めているでしょうか?
 
この対談企画では、様々な分野の方にお話しをお聞きし人生100年のビジョンを読者のみなさんと作り上げていきたいと考えています。
 
今回は、YORISOU社会保険労務士法人代表の松山純子様に人生100年時代の苦難をともに乗り越える「障害年金」についてお話を伺いました。
 
3回目の今回は、私たちの「気づき」が誰かの助けになるかも知れないというお話しを伺いました。
 
山中伸枝

執筆者:

interviewer:山中伸枝(やまなか のぶえ)

ファイナンシャルプランナー(CFP)

株式会社アセット・アドバンテージ 代表取締役 
1993年米国オハイオ州立大学ビジネス学部卒業。メーカーに勤務し、人事、経理、海外業務を担当。留学経験や海外業務・人事業務などを通じ、これからはひとりひとりが、自らの知識と信念で自分の人生を切り開いていく時代と痛感し、お金のアドバイザーであるファイナンシャルプランナーとして、講演・相談・執筆を中心に活動。

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新美勝

執筆者:

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Photo:新美勝(にいみ まさる)

フリーランス・フォトグラファー

 

 

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山中伸枝

執筆者:

interviewer:山中伸枝(やまなか のぶえ)

ファイナンシャルプランナー(CFP)

株式会社アセット・アドバンテージ 代表取締役 
1993年米国オハイオ州立大学ビジネス学部卒業。メーカーに勤務し、人事、経理、海外業務を担当。留学経験や海外業務・人事業務などを通じ、これからはひとりひとりが、自らの知識と信念で自分の人生を切り開いていく時代と痛感し、お金のアドバイザーであるファイナンシャルプランナーとして、講演・相談・執筆を中心に活動。

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新美勝

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Photo:新美勝(にいみ まさる)

フリーランス・フォトグラファー

 

 

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周りの人が様子の変化をキャッチする

山中 大人になってからの障害は、周りがいかにキャッチしてあげるかも大事なんでしょうね、以前、交通事故とかの脳の障害に気付かないでいることが多いって、仰ってたことありましたよね。
 
松山 高次脳機能障害のことですね。
 
山中 高次脳機能障害は、感情コントロールができなくなってしまうことも多く、今までの性格と異なることもあると聞きましたが。たぶんご存じない方も多いと思うんですけど、周りの人はどうやってキャッチしてあげたらいいんですか。
 
松山 高次脳機能障害は、脳が二次的に損傷して器質性障害(精神)になることです。例えば交通事故や脳出血が原因で二次的に。この場合、精神障害が発症する可能性が高く、高次脳機能障害と診断されます。
 
感情コントロールが難しくなって怒りっぽくなったり。他には記憶障害が発生する方もいますので、道に迷ったり、パソコンの電源を入れるのが分かんなくなったり。
 
いろんなことが起きるので、病気かどうかは分からなくても前と違うなっていうことは周りで分かると思うんです。
 
山中 職場だったり家庭だったり。
 
松山 職場は、分かりますよね。今まで出来ていたことが。なってしまうので。ミスが多くなったり、忘れてしまったり、上司や同僚、お客さまとトラブルを起こしてしまったり等、今までにない状態。
 
問題社員と思われてしまい解雇されてしまうことも多いと聞きます。でも、本当は病気の症状なんですよね。今までとちょっと違うなと周囲が思ったら、医療機関にとりあえず繋いであげる。
 
または、産業医がいれば産業医にちょっと相談してあげるっていうことかなと思いますね。
 
山中 そうすると、例えばさかのぼった場合に事故が初診となるんですか。
 
松山 事故が初診日なんです。たとえば、平成6年が初診日で病名は鬱だったとします。しかし、平成6年が初診日だと保険料納付要件が満たされていない。
 
いろんな病院を受診したけど、よくならない。十何カ所と精神科を渡り歩いて、鬱とかまたは発達障害と言われ、投薬治療をしたがよくならない。
 
実は、平成2年にバイク事故に遭っていた。その事故が原因で高次脳機能障害だった。鬱ではなくて高次脳機能障害。そうしますと、初診日は平成6年ではなくて、事故日の平成2年になるんです。
 
平成2年が初診日だと保険料納付要件も満たされるということがあります。
 
山中 それは検査すれば分かるんですか。
 
松山 はい。検査で分かります。レントゲンといえば、交通事故で後遺症認定などありますよね。あれは画像診断が入りますよね。そうすると、軽度の外傷性脳損傷の場合に画像に出ないことがあります。
 
障害年金は画像診断が関係なく、『今』の状態。ですから交通事故で後遺症認定が出なかった人も障害年金は可能性があります。
 
弁護士さんや損害保険会社の人もあまりご存じないこともあると思いますので、気になる方は障害年金に該当するかどうか、年金事務所や社労士にご相談されるとよろしいかもしれませんね。
 

保険料の未払いがあると年金がもらえない

山中 でも年金には受給要件がありますよね。保険料を払うべき期間の3分の2以上保険料を払っていないといけないとか、初診日の前々月の1年間に未納があってはいけないとか。
 
あれっもしかして、先ほどのケースは、未納だったのに年金が出たということは、バイク事故は未成年の時と缶上げてよいのですか?

 
松山 バイク事故は平成2年。バイク事故のときは未成年ではなく21歳と仮定しますと、保険料を払ってるか払ってないかを見るのは原則20歳から初診日までの間。
 
初診日の前日においてとか細かいのはあるんですけど。その間で、この方は全く一銭も払ってない未納だったんですけど、当時は平成3年3月・・・。
 
山中 学生だった?
 
松山 そうなんですよ。そういうケースもあります。
 
山中 任意加入時期ですね!
 
松山 そう、平成3年3月31日までは学生は任意加入だった頃合。バイク事故による高次脳機能障害であれば初診日は事故になるので平成2年。
 
20歳を超えていても学生の場合は、当時、保険料を支払っていなかったとしても障害年金の請求は可能となります。バイク事故による高次脳機能障害と認められればです。
 
山中 本来だったらもっともらえてたかもと思うけど、大きいですよね。年金を受給するためにも保険料を納めるかまたは免除の手続きが大切ですね。
 
松山 本当にそうですよ。障害年金が浸透していないのでね。障害は、誰にでも起こることですよね。でも老齢年金しか知らない方が多いので、どうせ出ないよみたいな。でも本当の年金の役割は保障なのですよね。
 

障害のために働くことをあきらめない

松山 相談にいらした方が実は別の病気で、日常生活が困難になっている方もいらっしゃいます。

例えば、30年前の事故による高次脳障害です。相談でいらした病名ではなく、高次脳障害で請求したこともあります。
 
山中 そうすると障害厚生年金も上乗せなんですね。障害厚生年金って、300カ月の最低保証という特例があるからほんと大きいんですよね。
 
松山 気づいてよかったです。コミュニケーションが大変そうだったので、もしかしたら・・・と思いまして。
 
山中 でも約30年近くもの長い間のその方の苦しみを考えたら・・・辛いですね。
 
松山 このようなケースの場合、何回も転職される方がほとんどです。本人の努力不足ではなくて、病気によってお仕事が難しかったのですよね。
 
山中 病気が理由だったのですね。頑張っても長く働けずに自信喪失してしまいますね。
 
松山 相談にいらした病気だと保険料納付要件は満たされなかったので。
 
山中 納付要件っていうのはやっぱりちゃんとお伝えしていかなければですね。
 
松山 高校などで、20歳になる前に教えることでしょうか。または、放課後デイサービスなど18歳まで利用できる施設で学ぶ機会があるといいなぁと思います。他には、児童養護施設もそうですね。18歳で終了になると同時に伝えてあげるのも一つかなと思います。
 
山中 障害の状態が改善すれば障害年金はストップしますが、通常の老齢年金のための保険料を払えばそれがまた老齢年金としてもらえるわけですからね。だから、自分の生活考えていったらすごく前向きに捉えるべきですよね。
 
松山 たまに言われるのが、障害年金をもらっていて老齢年金に切り替えたときに、老齢年金をもらう前から障害年金をもらっていると、老齢年金削られるの?という質問。
 
これ全然別物なんですね。障害が良くなったら、老齢は老齢で減額されずにもらえます。
 
山中 それに老齢厚生年金なんて、働いた分が上乗せですからね。将来の生活設計もできてくるということですよね。
 
interviewer:山中伸枝(やまなか のぶえ)
ファイナンシャルプランナー(CFP)
株式会社アセット・アドバンテージ 代表取締役 
 
Photo:新美 勝(にいみ まさる)
フリーランス・フォトグラファー

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