余った土地があるので「駐車場」経営をしてみたい! 「初期費用」はどれくらいかかるのでしょうか?

配信日: 2025.03.28

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余った土地があるので「駐車場」経営をしてみたい! 「初期費用」はどれくらいかかるのでしょうか?
土地を持っているだけでは、毎年固定資産税や都市計画税が無駄にかかります。そのため、余った土地の活用が必要です。マンションやアパートを建てるには時間もコストもかかりますが、駐車場経営だと少ない初期費用で収益化できる可能性があります。
 
この記事では、駐車場経営の初期費用を、月極駐車場とコインパーキングに分けて詳しく解説しています。余った土地を有効活用するための参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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月極駐車場の場合は初期費用が安い

月極駐車場とは、利用者と1ヶ月単位で賃貸契約を結ぶ駐車場のことです。毎月決まった賃料が入ってくるため、安定した収入が期待できます。ここからは、月極駐車場の初期費用を見ていきましょう。
 

土地整備費は舗装の種類によって異なる

月極駐車場の初期費用は、土地整備にかかる費用が中心です。一般的なアスファルト舗装の場合は1平方メートルにつき4000〜5000円が目安ですが、コンクリート舗装の場合は1平方メートルにつき8000〜1万円です。コンクリート舗装は耐久性が高いため、その分割高になっています。
 

初期費用を抑えるなら、区画はロープで区切る

舗装代のほかにも、駐車スペースのライン引きや車止めの費用が必要です。ライン引きは1台あたり約1万円、車止めは1台あたり約5000円です。初期費用を抑えたい場合は、ロープで区画をつくるだけでもよいでしょう。
 

建物の解体費用は3〜8万円

土地に建物が残っている場合には、解体費用も加わります。木造は1坪につき3〜5万円、鉄骨造は1坪につき5〜7万円、鉄筋コンクリート造は1坪につき6〜8万円といわれています。
 
1坪あたりの解体費用を5万円で計算すると、60坪の鉄骨造の解体費用は300万円です。余った土地に建物があるかないかで、初期費用は大きく変わります。
 

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コインパーキングは設備費がかかる

コインパーキングとは、利用者が毎回駐車時間分の料金を支払う時間貸し駐車場のことです。土地整備費と建物の解体費用は月極駐車場と同様ですが、コインパーキングのほうが多くの設備費が必要になります。その金額を詳しく見ていきましょう。
 

夜でも見える照明付きの看板

コインパーキングには、利用料金や注意事項などが記載された看板を設置する必要があります。暗くなってからも見えやすい照明付きの看板であれば、料金は15〜20万円です。
 

機器設備設置費

コインパーキングで24時間無人営業するためにはさまざまな機器を設置しなければなりません。料金精算機は40〜50万円、ロック板は1台10万円、監視カメラは1台8〜15万円です。
 
これらの機器を設置するためには、電気の配線工事なども必要です。施工費の相場は約30〜50万円といわれています。
 

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60坪の土地を駐車場にした場合の初期費用は?

駐車場に車を10台停めるために必要な面積は約60坪です。60坪(約198平方メートル)の更地にアスファルト舗装で駐車場を経営する場合の初期費用を、月極駐車場とコインパーキングに分けて計算してみましょう。
 

月極駐車場は114万円

60坪の土地に月極駐車場をつくった場合のおよその初期費用を表1にまとめました。
 
表1

アスファルト舗装代(1平方メートルあたり5000円) 99万円
ライン引き代(1台あたり約1万円) 10万円
車止め代(1台あたり約5000円) 5万円
合計 114万円

出典:三井不動産リアルティ株式会社 「駐車場経営にかかる初期費用は?基礎知識とともに詳しく解説」を基に筆者作成
 
初期費用のほとんどが土地の整備費用です。更地に砂利をひいてロープで区画をつくるだけなら100万円以下に抑えられるため、検討してみてもよいでしょう。
 

コインパーキングは324万円

同様の条件でコインパーキングをつくる場合のおよその初期費用は表2のとおりです。月極駐車場と比べると3倍近い差があることが分かります。
 
表2

アスファルト舗装代(1平方メートルあたり5000円) 99万円
ライン引き代(1台あたり約1万円) 10万円
照明付き看板 15万円
料金精算機 40万円
ロック板(1台10万円) 100万円
監視カメラ(1台10万円) 20万円
機器設置施工費 40万円
合計 324万円

出典:三井不動産リアルティ株式会社 「駐車場経営にかかる初期費用は?基礎知識とともに詳しく解説」を基に筆者作成
 

立地条件を見極めよう

初期費用を比べると、月極駐車場のほうが断然安いことが分かりましたが、利用者がいなければ収入にはつながりません。
 
駅や商業施設、繁華街に近い場所であればコインパーキングのほうが適しています。一方で、駐車場がない集合住宅やオフィスビルの近くでは月極駐車場のほうが需要が高いでしょう。立地条件の見極めが大切です。
 

余っている土地で駐車場経営を始めよう!

月極駐車場とコインパーキングでは、初期費用の差が大きいことが分かりました。所有している土地の立地条件や使える資金状況から、どちらが適しているかを見極めて、余った土地の有効活用につなげてみてください。
 

出典

三井不動産リアルティ株式会社 三井のリパーク 駐車場経営にかかる初期費用は?基礎知識とともに詳しく解説
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
 

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