食費や光熱費は毎月見直していますが、住宅ローンは「10年前」の契約のままです。節約するなら、まず住居費を見直したほうがよいのでしょうか?
しかし、住宅ローンは家計の中でも大きな支出です。10年前に契約したままなら、現在利用できる住宅ローンと金利や条件を比較してみる価値があります。
ただし、金利が低いローンへ変更すれば必ず得をするわけではありません。借り換えに必要な費用まで含めて判断することが大切です。
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目次
住宅ローンは家計への影響が大きいため見直す価値がある
毎日の節約はもちろん大切ですが、家計への効果を考えるなら固定費にも目を向けましょう。
たとえば食費を1日100円節約すると、30日で約3000円です。この節約を続けるには、買い物や献立を工夫し続けなければなりません。
一方、住宅ローンを見直して毎月の返済負担を3000円減らせた場合、契約条件などが変わらなければ、その効果は翌月以降も続きます。
もちろん、住宅ローンを簡単に月3000円減らせるという意味ではありません。借入残高や金利、残りの返済期間などによって結果は大きく異なります。
それでも、住宅ローンは金額が大きいため、わずかな条件の違いが長期では大きな差になることがあります。食費を細かく削る前に、一度確認しておきたい支出です。
10年前の契約なら現在の金利や条件と比較してみよう
住宅ローンを10年前に契約したからといって、必ず借り換えたほうがよいわけではありません。
まず現在の住宅ローンについて、「残高」「適用金利」「毎月の返済額」「残りの返済期間」「金利タイプ」を確認しましょう。
住宅ローンの金利タイプには、一般に市場環境などに応じて金利が変わる「変動金利型」のほか、一定期間の金利を固定する「固定金利期間選択型」や、返済期間中の金利を固定する「全期間固定金利型」などがあります。
現在のローンと新たに検討するローンの金利差があれば、借り換えによって総返済額を減らせる可能性があります。
ただし、10年前より現在のほうが必ず有利とは限りません。金利環境は変化します。また、借り換えによって金利タイプを変えると、将来の金利上昇に対するリスクも変わります。
単純に「表示されている金利が一番低い銀行」を選ぶのではなく、自分の返済計画に合っているか確認してください。
借り換えは金利だけでなく手数料や残りの返済期間も確認しよう
住宅ローンの借り換えとは、新しい金融機関などから住宅ローンを借り、その資金で現在のローンを完済する方法です。
借り換えでは、金融機関に支払う融資手数料のほか、登記関係の費用などが必要になる場合があります。
金融機関によっては、融資手数料を借入額の一定割合に設定しています。たとえば新たな借入額が2000万円で、借入額に対して2%の手数料が設定されていれば、手数料は40万円です。実際の料率や費用は金融機関によって異なるため、契約前の確認が必要です。
そのため、借り換えによって利息が30万円減っても、諸費用が40万円かかるなら、費用面だけではメリットが出ない計算になります。
借入残高が少ない場合や完済までの期間が短い場合も、借り換えによる利息の削減額より諸費用が大きくなる可能性があります。
金融機関のシミュレーションなどを利用し、「毎月の返済額」だけでなく「借り換え費用を含めた総支払額」を比較しましょう。
食費を無理に削る前に住宅ローンなどの固定費を確認しよう
家計を節約するからといって、食費や光熱費を限界まで削る必要はありません。
食事や冷暖房を無理に我慢すると、生活の快適さまで損なう可能性があります。その前に、住宅ローン、保険、通信費などの固定費に見直せる部分がないか確認してみましょう。
住宅ローンを10年間見直していないなら、まず現在の返済予定表や契約内容を用意し、借入残高と金利、残りの期間を確認します。そのうえで複数の金融機関の借り換え条件と比較するとよいでしょう。
ただし、現在の契約条件がすでに有利なら、無理に変更する必要はありません。
住宅ローンの見直しは「借り換えること」が目的ではなく、「現在の契約を続けるのが合理的か確認すること」が目的です。食費など日々の支出の見直しと固定費の見直しを組み合わせることで、生活の質を大きく落とさずに家計の負担を減らせる可能性があります。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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